藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。10月4日(土)の放送は、バレーボール女子日本代表の小島満菜美(こじま・まなみ)選手が登場! 新体制となってからの日本代表の変化や、小島選手のポジション“リベロ”の役割と魅力を伺いました。


「チームを負けさせないポジション」バレーボール女子日本代表・...の画像はこちら >>

(左から)藤木直人、小島満菜美選手、高見侑里



1994年生まれ宮城県出身の小島満菜美選手は、小学3年生からバレーボールを始め、高校時代は全日本高校選抜に選出されます。大学卒業後はNECレッドロケッツ川崎に入団。2023~24シーズンではキャプテンを務め、チームをリーグ優勝に導きます。今シーズンからは、アメリカで新設されたプロリーグ「League One Volleyball」通称「LOVB(ラブ)」のチーム「LOVBソルトレイク」の一員として活躍し、リーグの年間最優秀リベロ賞を受賞しています。日本代表としてもパリオリンピックに出場し、今年のネーションズリーグや世界選手権でのベスト4入りに大きく貢献しました。

◆新体制で攻撃力アップを狙う!

藤木:去年のパリオリンピックまで率いていた真鍋(政義)監督から、バレーボール女子代表として初の外国人監督となるフェルハト・アクバシュ監督に代わって新体制となりましたが、日本バレーとしての方向性は引き継がれたのか、それとも、まったく新しいバレーに変わっているのか、どちらでしょうか?

小島:両方かなと思っています。日本のバレーは、ディフェンスが粘り強くできるところが強みなので、その土台があったうえで「攻撃をもっと強く、パワーをつけていこう」という話もしてくれていました。なので、そこは両方ともやってくれているなと思います。

藤木:やっぱり、強く打てることが基本になるのでしょうか?

小島:もちろん、テクニックを使ってブロックアウトすることなどもすごく大事ですけど、そこは日本人が得意なところというのも監督は分かっているので、それよりも「自分の100%で打て!」ということをずっと言っていました。

藤木:今年のネーションズリーグと世界選手権はともに4位。準決勝で敗れて3位決定戦も敗れてしまったと……2連敗で大会を終えるって(好成績だけど)悔しさも残る大会になったのかなと思ったのですが。

小島:本当に……素直に悔しいです(笑)。
けれど“(負けるのが)今で良かったな”と思えるように、これからの大会に向けて準備していきたいなと思いますし、若い選手たちもすごく増えて、今はいろんな経験をたくさんしなければならない時期かと思うので、そこは“メダルを懸けた戦いを4回もできた!”とポジティブに考えています。とはいえ、みんな悔しい思いはあるはずなので、それぞれのチームでレベルアップして、また合流できたらなと思っています。

藤木:そうですよね。ベスト4に進むというのは大変なことですし、ヒリヒリした試合をたくさんできたというのは、若手も多いなか、たくさん経験を積むことができた大会でもあったのではないでしょうか。

小島:そういう意味では、たくさん試合ができて本当に良かったなと思います。

「チームを負けさせないポジション」バレーボール女子日本代表・小島満菜美が守備専門の“リベロ”を選んだ理由とは?

小島満菜美選手


◆リベロを選んだ理由は?

藤木:小島選手は、守備専門のリベロとして世界でも評価されていますが、リベロのやりがいや難しさはどんなところですか?

小島:まず、リベロは1人だけユニフォームが違います。

藤木:目立ちますね(笑)。

小島:はい(笑)。守備を専門にしたポジションで、自分でスパイクを打つなど攻撃することを禁止されているので、そこは他のアタッカーたちに託す部分ですけど、そのぶん、リベロはチームを負けさせないポジションだと思っていて、レシーブを上げ続けることができればチームが負けることはないので、そこはすごくやりがいを感じています。

藤木:小島選手が最初にバレーボールを始めたときは、リベロではなかったんですよね?

小島:最初はアウトサイドヒッターというポジションをやっていました。

藤木:人によって違うとは思いますけれども「バレーボールをやりたい!」と思う一番の理由は、やっぱり「アタックを決めたい」というところじゃないですか。

小島:そうですね。
でも、私はアタックがあまり好きではなかったんです(笑)。もちろん、打たなきゃいけないポジションだったので打ってはいたんですけど。

高見:え!?

藤木:なぜ好きではなかったのですか?

小島:私はレシーブが本当に好きで、ボールを上げるのがすごく好きだったので、アタックよりもレシーブをやりたいなという思いがありました。

藤木:じゃあリベロが最適ですね!

小島:すごくうれしいポジションでした(笑)。

<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
編集部おすすめ