TOKYO FMグループの「ミュージックバード」が制作し、全国のコミュニティFMで放送中のラジオ番組「週刊Nobbyタイムズ」。時事ニュースをもとに設定したテーマに沿ってお届けするエンタメ&BIZ情報バラエティです。
番組パーソナリティはDJ・ナレーター・司会者・金融コメンテーターとして活動中のDJ Nobbyが担当。

今回の放送では、ソニー銀行株式会社 DX事業企画部長の金森伽野(かなもり・かや)さん、DX事業企画部 web3プロモーション課長の赤石智哉(あかいし・ともや)さんがゲストに登場。企業におけるweb3関連事業や、盆栽をテーマにしたNFTプロジェクトについて語ってくれました。

"推し活"がNFTになる日 ソニー銀行株式会社が描く「感性×...の画像はこちら >>

(左から)アシスタントの高橋里実、ソニー銀行株式会社DX事業企画部 web3プロモーション課長 赤石智哉さん、ソニー銀行株式会社 DX事業企画部長 金森伽野さん、パーソナリティのDJ Nobby



◆エンターテインメント領域にweb3を活用

銀行業界にも、これまで以上に革新的な技術が求められる時代が訪れています。そんな潮流のなかで、web3やブロックチェーンを軸にした新たな取り組みを進めているのが、ソニー銀行株式会社です。今回は、DX事業企画部の金森さんと赤石さんに、現在進めている事業やその狙いについて伺いました。

金森さんは、ソニーグループでエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、その後、マーケティングや商品企画、新規事業立ち上げなどを経験してきました。フィンテック領域での実務を経て、ブロックチェーン技術を基盤としたweb3の世界が広がっていくなかで、銀行として新しい価値を提供したいと考え、現在はソニー銀行でweb3関連事業を推進しています。

赤石さんは、通信・IT業界やweb3ベンチャーでのキャリアを持つ人物です。web3の可能性に強い関心を抱き、規制下におけるweb3の成長に挑戦したいという思いから、現在はソニー銀行でプロダクトのPRやプロモーションを担当しています。

ソニー銀行が展開するweb3事業は、ブロックチェーン技術を基盤に、さまざまな形で進められています。金森さんはNFTを「特定のサービスではなく、技術の総称」と捉え、マーケティング施策やデジタル証券など、幅広い領域で活用していると説明します。
対象は主に個人ユーザーで、インターネットバンキングを基盤としながら、新しい体験価値の提供を目指しています。

web3という言葉は広く使われている一方で、全体像がわかりにくいと感じる人も少なくありません。これについて金森さんは、「ブロックチェーンはインターネットの次の革新ともいわれる技術です」と説明し、そのうえで多様な施策が生まれていると語ります。具体例を通じて理解してもらうことを重視しているそうです。

また、銀行が最先端技術に取り組む理由について、金森さんは「お客さまに安心・安全なサービスを提供することを大前提に、技術革新によって便利になる部分にも取り組む必要がある」と述べます。特にエンターテインメント領域と相性がよいweb3は、ソニーグループとの連携によって価値を発揮しやすい分野だといいます。

その一例が、ソニー・ミュージックと連携したNFT施策です。コンサート参加者が来場の証としてNFTを取得できる仕組みを用意し、デジタル空間でキャラクターを鑑賞・収集できる体験を提供しました。「全部の種類を集める人もいて、すごく喜んでいただけました」と金森さんが話すように、参加体験そのものを楽しんでもらう設計が特徴です。

こうした取り組みの先には、デジタルとリアルが結びついた世界があります。デジタルアイテムが日常的にやり取りされる未来を見据え、金森さんは「デジタルな世界での銀行の役割が重要になってくる」と強調します。

なお、これらのサービスが利用できるSony Bank CONNECT アプリは銀行口座を持っていなくても利用でき、メールアドレスだけで始められます。

赤石さんは、「金融的価値だけでなく、感性的価値、エモーショナルな部分で言葉・価値を提供していきたい」と話し、「まずは好きになってもらう体験が大事だと思っています」と説明しました。

◆盆栽とNFTを組み合わせたプロジェクトが好調

銀行という業態には、法規制のもとで担える役割がある一方、銀行単体では実現しにくい領域も存在します。そうした制約を越えた金融サービスの可能性を模索するため、ソニー銀行は新たな取り組みを進めています。その一つが、ブロックチェーン技術を活用した事業会社、BlockBloom(ブロックブルーム)株式会社の設立です。金森さんは取締役として、赤石さんとともに従来の金融サービス以上の価値を目指した施策に取り組んでいます。

BlockBloomでは、これまでソニーグループと連携したエンターテインメント分野のweb3施策を数多く手がけてきました。金森さんは、こうした実績をもとに「同様の取り組みをおこないたいという企業の声も増えている」と語り、今後はコンサルティングを通じてweb3の活用領域を広げていきたい考えを示しました。

その象徴的な事例として紹介されたのが、「盆栽」をテーマにしたNFTプロジェクトです。赤石さんによると、ブロックチェーン上であらゆる資産を扱う「トークナイズ」の流れのなかで、実物資産を扱うリアルワールドアセットの一例として盆栽に着目しました。

この企画は、東京・銀座のGinza Sony Parkで開催されました。会場では、盆栽アーティストの平尾成志さんが来場し、リアルタイムで盆栽作品を制作。その制作過程と完成作品を3Dキャプチャし、ソニーグループの空間エンタメ技術である「XYN(ジン)」を用いてデジタル化しました。
完成した作品は、NFTとしてソニーグループのNFTマーケットプレイス「SNFT」上で流通する仕組みです。

このNFTには、デジタルデータだけでなく、実物の盆栽の所有権と管理運用の権利がひも付けられています。盆栽は、専門家である平尾さんが継続的に管理するため、購入者は所有しながら育て続けられる仕組みです。赤石さんは「NFTと所有権、管理運用権をセットにして流通させている」と説明します。

この試みでは、制作された盆栽のうちの一つが最終的に500万円で取引され、大きな反響を呼びました。盆栽は時間とともに価値が高まる性質を持ち、赤石さんは「長く価値が積み重なっていく点で、ブロックチェーンとの親和性が高い」と語ります。まさにリアルとデジタルが結びついた象徴的な事例だといえるでしょう。

今後の展望について金森さんは、NFTを「集める」「行動を証明する」デジタルアイテムとして活用する動きがさらに広がると見ています。そうした世界では、NFT同士のやり取りや譲渡が活発になり、決済手段としてステーブルコインの活用も進むといいます。円を裏付けとした、安心して使えるデジタル上のお金が浸透することで、「より便利で、より楽しいデジタル社会が実現していく」と未来を語りました。

<番組概要>
番組名:週刊Nobbyタイムズ
放送日時:毎週木曜日 19:00-20:55
出演者:DJ Nobby(パーソナリティ)、宮田リコ(アシスタント)、高橋里実(アシスタント)
番組Webサイト:https://musicbird.jp/cfm/timetable/nobbytimes/
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