パーソナリティの津田健次郎
<リスナーからのメッセージ>
「私は大学1年生で、夏休みは2週間ほど自分探しのために一人旅をしようと心に決めています。広島県や島根県など西日本を中心に巡って、最終地点は友達が住む京都府です。大阪・関西万博にも行けたらいいなと思っていますが、何より初めての一人での長距離旅にワクワクが止まりません。そこで、津田さんのバックパッカー時代や大学の夏休みの思い出などがありましたら聞きたいです!」
◆バックパッカー時代を振り返る
津田:うらやましい限りですね! 大学生のこの期間は本当に黄金の時間ですから。この先、働き出したりしたらつくれない時間かもしれないですし、素晴らしいと思います。
西日本をざっと巡るということですが、どういうところに泊まるのかな? 例えば、ユースホステル(以下:ユース)はバックパッカーとか貧乏一人旅の味方ですから。特に僕はユースのなかでもドミトリーが好きで、ドミトリーっていうのは、いわゆるベッドが20~30個ぐらいザーッと並んだ宿泊施設で、僕の場合はヨーロッパとエジプトを1ヵ月ずつ滞在したことがあるんですけど、ヨーロッパに行ったときは結構ドミトリーに泊まりました。
一番緊張するのは、ボロボロの宿に泊まろうとしたときに、パスポートをフロントに預けなきゃいけなかったんですよ。「バックパッカーのほぼ命とも言えるパスポートをこの宿に預けるの!?」っていうね(笑)。
まだ大使館があるような首都圏というか、エジプトだったらカイロみたいなところなら全然いいんですけど、当時はもっと辺境の地に行っていたので、そこでパスポートなくしたらと思うと大使館にも相談できないし、ゾッとするじゃないですか。
しかも、宿のスタッフなんてやる気ゼロだから、フロントには全然いないし、預けたパスポートも手を伸ばせば取れるような場所にあって“そんなところに置かないで!”なんて思いながら、腹をくくって預けていました(笑)。
◆ドミトリーでの恐怖体験
当時の恐怖体験というか“ヒヤッ”としたことが1回あって、ベッドがザーって並んだ20~30人ぐらい泊まれるドミトリーでの話なんですけど、ああいう場所って、寝るタイミングとかもまちまちで、なんだったら照明もずっと点いていて、寝たい人は真昼間から寝ていたりするんです。
それで、夜のちょっと深めの頃、僕はかなりでかいバックパックに盗まれないように鍵をかけて、下の階のラウンジみたいなところでドイツ人のお兄ちゃんとずっと話していたんです。
そうしたら、上の階から(同じ施設に泊まっていた)日本人の方が僕のところまでバーッと降りてきて「あの……1回部屋に戻ったほうがいいです」って言われたんです。“なんで?”と思いつつ急いで戻ると、部屋から目覚まし時計の音が聞こえてくるんですよ。僕は飛行機に乗り遅れたりしないように目覚まし時計を持っていたんですけど、それがバックパックのなかでずっと鳴っていたみたいで。
それで、部屋に入ったら僕のカバンの上に布団が20枚ぐらいかぶさっていまして……すぐ一人ひとりに「sorry!」って謝りに行きました(笑)。しかも、ユースに泊まっている人って、ワイルドなやつらがいっぱいいるんですよ。そいつらに一斉にジロッとにらまれて“ヤバッ!”みたいな(笑)。すぐに目覚まし時計を止めて、「申し訳ない!」という気持ちで持っているお菓子とかを配って……あのときは本当にヒヤッとしました。
やっぱり、バックパッカーネタは盛り上がっちゃいますね。
<番組概要>
番組名:津田健次郎 SPEA/KING
放送日時:毎週日曜 12:00~12:30
パーソナリティ:津田健次郎
番組Webサイト:https://audee-membership.jp/tsuda-speaking/
番組公式X:@tsuda_speaking