FROGMANと花奈澪がパーソナリティをつとめる、TOKYO FMで放送中の「鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~」。AIのエキスパートや、クリエイター、アーティストなどをゲストに迎え、エンターテインメントにおけるAIの面白さや可能性を掘り下げていく番組です。


今回の放送は、ゲストにAI VOLT(エーアイ・ボルト)の代表、軍神未来さんをお迎えして、先日開催された「鷹の爪20周年キックオフ ギヒルズ実験劇場~AIインタラクティブMOVIE 上映会~」の立役者であり、観客自身が“映画のキャラとして登場する”前例なきAI演出を実現した仕掛け人に、世界初のアドイン・サービス「HAIRICOM(ハイリコム)」開発秘話などについて伺いました。

映画の中に“自分”が入り込む!?「鷹の爪」20周年イベントで...の画像はこちら >>

(左から)FROGMAN、軍神未来さん、花奈澪


◆大成功に終わった「ギヒルズ実験劇場」の裏側

花奈:さて今週のゲストは2回目の登場でございます。吉田くん、ご紹介をお願いします!

吉田くん(AI音声):はーい。今夜のゲストは、AI VOLT(エーアイ・ボルト)の代表、軍神未来(ぐんしん・みらい)さん。我々「鷹の爪団」の世界征服に一番加担している一般人と言っても過言ではありませんが、言いすぎたかもしれません。先日行われた「ギヒルズ実験劇場」では、ものすごい結果を叩き出して、全米が泣いたと言っても過言ではありませんが、やっぱり言いすぎました。

花奈:ということで、AI VOLTの軍神未来さんです。よろしくお願いします!

軍神:よろしくお願いします。

花奈:「鷹の爪20周年キックオフ」ということで、先日イベントを終えたばかりです。

FROGMAN:1月10日に六本木ヒルズでやらせていただきましたけれども、大成功ということで。

花奈:映画の中に我々が入り込めるっていう新しい技術にトライしたお二方ですけれど。さっきポッドキャストでも、技術開発を前々日までやっていたっていう、FROGMANさんすら知らなかったディープなお話を聞きましたもんね。


FROGMAN:「鷹の爪団」の20数分ショートの映画を作ったんですよ。この映画って何かっていうと、お客さんの顔、声といったパーソナル情報、名前、性別、趣味や特技とかを登録して劇場に行くと、自分のパーソナル情報を使ってAIがドラマを作ってくれるんですよ。

花奈:自分がアニメキャラになれちゃうんですよね。

FROGMAN:しかも自分が映画に登場してくるという、そんなことができたら面白いだろうなと思って、どこかできるとこないかなって言っていたら「AI VOLTさんができるんですね」ってなって一緒にやり始めたんです。

それが1月10日に公開されて、もう直前まで調整、調整をやっていたけど当日は大成功。やっぱり何が一番難しかったですか?

軍神:もちろんAIも難しかったんですけど、1本の映像として組み上げるっていうところで、ワンフレームずれたらダメですし、声の質や音量もずれてはいけないので、そこを組み上げるための技術開発が大変でした。過去に前例があったりするものではないので、そこは一からがっつりと技術を組み上げさせていただきました。

花奈:前例がないから、AIに聞いてもAIがわからないっていうのがね。

FROGMAN:あのときも話したけど、ある程度そういうプログラミングっていうかコーディングをAIに聞いたらできそうなものなんだけど、結局前例がないからAI頼りにならないっていうのが、すごくおもしろいなと思った。

軍神:そうですね、結構人力で一からコードを書いていきました。

FROGMAN:これが、やっぱりAIの限界だと思うし、新しいことにチャレンジすることの難しさをすごく感じました。デジタル分野でも人間が勝てる分野って全然あるんだなと思った。
今回は人類の勝利ということですよ。

最初に我々が「こういうものを作りましょう」ってお誘いしたときに「できる」っておっしゃっていましたけれども、何かしらの勝算ってあったんですか?

軍神:基本的に技術的にはできる部分があって、アプローチもいくつかあるんですよ。今回だと安定性を求めたものなので、すごく大変だったんですけど、基本的には技術的にはできるという確信がありました。

FROGMAN:その裏付けはもう自分たちにはあったわけですね。

軍神:そうですね。

FROGMAN:だけど我々の求めるものって、例えば音のレベルが一緒じゃなきゃいけない、一フレでも間が空いちゃいけないとか。いざ、こうやってコンテンツになったときに、そこをきっちり揃えなきゃいけないところが大変になってくるんだろうなとは思っていたんですよ。

軍神:そうですね。そこが想定以上にめちゃくちゃ大変で、既存の技術だけでは対応しきれていなかったので、そこはもう自分たちで開発して進めさせていただきました。やってみてエンタメって本当にすごいなっていうのは実感しましたね。

FROGMAN:フレーム単位でね、間とかそういうものに結構こだわっちゃって。

花奈:本来はものづくりってそういうものじゃないですか。
AIで80点とかまではすぐに行けるけど、そこから100点を作るのがやっぱり難しいんですよね。

軍神:私たちの会社に「鷹の爪団」が好きなメンバーが多くて、私も好きなので、できるだけきちんと作り上げたいっていうところで尽力しました。

FROGMAN:2027年頃に映画をやろうかなって思っていますけど、これからまたAI VOLTさんと一緒にさらにブラッシュアップした状態のものがお見せできるかなという期待感はあります。

軍神:今回はまだまだだなというふうに思っているので、もっといいものを届けられるようにしたいのと、基礎的な技術は組み上がったかなっていう手応えはあるので。

FROGMAN:おおー、かっこいい。

軍神:ですので、よりブラッシュアップしていきたいですね。

花奈:来年を楽しみにしております。

◆AIがプロ仕様のツールになる日も近い?

FROGMAN:最後にちょっとお聞きしたいのが、2026年にはどんなことがAIでできるようになるとか、どんなことを期待していますか?

軍神:そうですね、正直あまり予測できていないんですけど、動画生成のAIもすごく質は上がってきているのですが、今回みたいにアニメに特化したものを作るのは結構難しい部分があるのかなと思っていて。

やっぱりフレームのズレとかっていうところを細かく調整してくれる状態まで持っていくのは難しいかなと思うので、ちょっとアドイン・サービス「HAIRICOM(ハイリコム)」で切り拓いてみました。

FROGMAN:動画生成もある程度のクオリティまで来ているので、生成したものを後から修正する機能っていうのがどんどん充実していくんだろうなと思って。

花奈:そうですね。今修正が一番難しいですからね。


FROGMAN:そうなんですよ。軍神さんたちと一緒にやってみて思ったのは、まだまだAIって、こんな言い方はすごい偉そうなんですけど、まだ素人のおもちゃなんですよ。素人の人たちが「わー、すごい、こんなことができる」っていうものになっていて、プロツールになっていないんだよね。

プロツールになるためには何が必要なのかっていうと、出来上がったものを細かくブラッシュアップできるような機能がない限りは、プロは飛びつかないんですけど、2026年はそっち(プロ視点)に行くだろうし。

で、これがまた我々の「HAIRICOM(ハイリコム)」とか軍神さんたちと一緒にやろうとしている技術に取り込めるようになると、かなり精度の高いものになっていくんだろうなという期待はあるんですよ。

花奈:プロの道にAIが近づいてくるんじゃないかと。

FROGMAN:そこはすごく期待しています。AI VOLTさんは2026年の展望とかってありますか?

軍神:そうですね。今、ありがたいことにいろんな会社さんからお引き合いをいただいていて、今回も映画でも使わせていただいた「ボルトエンジン」が販売されていて、2026年からちょうどリリースが増えていくタイミングなので。より一層力を込めていきたいと思っております。

<番組概要>
番組名:鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~
放送日時:毎週木曜 21:30~21:55
パーソナリティ:FROGMAN、花奈澪
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/
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