10月からスタートしたTOKYO FMの新番組「FM EVA 30.0」(毎週土曜 22:30~22:55)。『エヴァンゲリオン』シリーズにゆかりのあるクリエイターや歌手・声優の方々をお迎えして、知られざる制作秘話を伺ったり、作品をこよなく愛するアーティストの方々をお招きして、ご自身の『エヴァンゲリオン』体験を語っていただきます。
今回の放送では、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』主題歌「残酷な天使のテーゼ」でもおなじみの歌手・高橋洋子さんがゲストに登場。ここでは「残酷な天使のテーゼ」を初めて聴いたときの印象について語ってくれました。

高橋洋子「作品やストーリーを一切知らないまま…」『新世紀エヴ...の画像はこちら >>

高橋洋子さん



◆「残酷な天使のテーゼ」を聴いて驚いたことは?

――高橋さんが最初に「残酷な天使のテーゼ」を聴いたときは、どんな印象を持ったのでしょうか?

高橋:「なんて難しい曲だろう」って思いました。印象的なこととして、昔のアニソンは、曲の歌詞にキャラクターの名前やタイトルの名前が必ず出てきていたんですけども、それが一切なかったんです。

“シンジ”という名前もなければ“エヴァンゲリオン”みたいな言葉もないので、「最近のアニソンはこういうテイストなのか」と。楽曲も、決して古い感じではなく、一般的な人が聴いて“アニソン”と認識するような作風でもなかったので、それもすごくインパクトがありました。

◆「残酷な天使のテーゼ」レコーディング裏話

私が関わったのは、どちらかというとスタジオミュージシャンのような感じでオファーをいただきました。「『エヴァンゲリオン』という作品の主題歌を、この期間に歌ってください」という感じだったので、アーティストとして(オファーが来た)というイメージもそこまでなくて……。なので「このアニメはこういう作品で、こういうストーリーで、こういう絵です」みたいなものは一切知らないままレコーディングしました。

最初に曲だけいただいていたので、私が「ラララ」で仮歌を入れて、それを(及川)眠子さんが聴いて作詞をして、それをレコーディングの当日に歌ったという本当に“スタジオの仕事”っていう感じでした。当日に歌詞が変わったところもありました。

――『新世紀エヴァンゲリオン』の初回が放送された約30年前の1995年10月4日。
自身の歌声がテレビから流れてきたとき、どんな気持ちになったのでしょうか?

高橋:テレビの前で正座しまして、まだかまだかと待っていました。そして、主題歌が流れた瞬間に「ちょっと待って……こんなに音と映像がシンクロしているものがあるのか!?」と本当に感動したし、うれしかったです。歌詞に合わせた映像をこんなきれいに作ってくださったということも、私のなかでは衝撃でした。当時そういう作品ってあまりなかったと思います。
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<番組概要>
番組名:FM EVA 30.0
放送日時:毎週土曜 22:30~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/fmeva30/
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