(左から)パーソナリティの小山薫堂、グレゴリー・ケズナジャットさん、宇賀なつみ
◆高校の第二言語選択が人生を大きく変えた
今回は、小説家のグレゴリー・ケズナジャットさんをスタジオに迎え、日本語との出会いから作家としての現在地までを伺いました。
グレゴリーさんが日本で暮らし始めたのは2007年。交換留学の経験も含めると、日本との関わりはおよそ20年になります。1984年生まれ、アメリカ・サウスカロライナ州グリーンビル出身で、高校時代に日本語と出会い、大学卒業後に来日。京都に10年間滞在し、同志社大学大学院で谷崎潤一郎を研究しました。2017年に博士後期課程を修了し、2021年には「鴨川ランナー」で京都文学賞を受賞。さらに「開墾地」「トラジェクトリー」で芥川賞候補となるなど、日本語で書く作家として高い評価を受けています。
日本語との最初の出会いは、高校の授業でした。アメリカでは高等教育での第二言語の学習が一般的で、スペイン語やフランス語を選ぶ生徒が多いなか、たまたま日本語の授業があったといいます。「字を見て“面白そうだな”と思った」のが履修のきっかけでした。
16歳のときには、日本語の授業の一環で2週間のホームステイを経験。「初めての海外でしたし、地元を出ること自体もほとんど初めてでした。
言語そのものへの関心の背景には、家庭環境もありました。イラン出身の父親がペルシャ語の本や手紙を読んでいる姿を見て、自分にはただの線にしか見えない文字から意味を読み取っていることに、不思議さと魅力を感じていたといいます。その経験から、ローマ字を使わず、「どう読むか想像できない言語」に強く惹かれるようになりました。
◆小説を日本語で書く理由
来日当初、グレゴリーさんは自身の話す日本語がほとんど通じず、思うように練習できない時期もありました。日本人が英語で話そうとしてくれるため、かえって日本語を使う機会が少なかったといいます。それでも、テレビや音楽に触れ、大学でできた友人との会話を重ねるなかで、少しずつ言葉の感覚が身についていきました。本人は今も「ずっと学習中」と語り、日本語との向き合いは現在進行形だといいます。
そんなグレゴリーさんが最初に住んだ街は京都。ALT(外国語指導助手)のプログラムに応募し、派遣先として選ばれた街でした。住む前は観光地という漠然とした印象しかなかったものの、実際に暮らしてみると大学が多く、国内外から多様な人が集まる流動的な街であることに気づきました。
小説の執筆は、最初から日本語でおこなっています。その理由について、グレゴリーさんは「英語で書いてから日本語に翻訳しようとすると、まったく別の文体や別の内容になると思います」と話します。考える段階から日本語を使うことで、日本語ならではの表現やリズムが生まれるといいます。
◆言語が変わると考え方も変わる?
グレゴリーさんの最新刊は、講談社から刊行されたエッセイ集「言葉のトランジット」です。これは約2年間にわたる連載をまとめたもので、小説とは異なり、実在する自分の立場から日常や言語文化、第二言語で生きる感覚などを幅広く綴っています。
小山の「言葉によって国民性が作られていくのか、それとも国民性によって言葉が作られていくのか、どちらだと思いますか?」という質問に、グレゴリーさんは「そもそも国民性というものが存在するかという点もありますが、言語が私たちの考え方を変えることはあると思います」と答えます。英語で考える自分と、日本語で考える自分は少し異なり、第二言語を学ぶことで「新しい自分・新しい感覚を作っていく」のが醍醐味だと感じているそうです。
母語である英語では正確に表現できる一方、日本語では即興的で、あえて曖昧さを含んだ表現になることもあり、その感覚が「心地よく、楽しい」と話します。「主語を省略し、関係性を重視する日本語の特徴も、大きな魅力の一つ」だといいます。
そして、番組のテーマである「手紙」にちなんで、グレゴリーさんに手紙を書きたくなる場所について伺いました。普段からカフェで手紙を書くことが多いというグレゴリーさんは、毎年欠かさず年賀状を書いており、その作業も決まってカフェでおこなっているそうです。
グレゴリー・ケズナジャットさんの代表作「鴨川ランナー」(講談社)
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1
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