TOKYO FMの番組「FM EVA 30.0」(毎週土曜 22:30~22:55)。『エヴァンゲリオン』シリーズにゆかりのあるクリエイターや歌手・声優の方々をお迎えして、知られざる制作秘話を伺ったり、作品をこよなく愛するアーティストの方々をお招きして、ご自身の『エヴァンゲリオン』体験を語っていただきます。


今回の放送では、カリフォルニア大学バークレー校教授で物理学者の野村泰紀(のむら・やすのり)さんのインタビューをお届け。研究者の視点から見た『エヴァンゲリオン』について語っていただきました。

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野村泰紀さん



野村泰紀さんは、1974年生まれ神奈川県出身。東京大学理学部物理学科を卒業後、アメリカと日本で研究生活を送っています。また「マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ〈この宇宙〉にいるのか」(星海社)や「なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論」(講談社)といった著書を出されています。

◆『エヴァンゲリオン』は日本の科学者に影響を与えている?

――TVシリーズが放送されてから30年。世代を超えて愛される『エヴァンゲリオン』は、さまざまな研究者に影響を与えているようです。

野村:『エヴァンゲリオン』の影響を受けてサイエンティストになった人なんて、たくさんいると思いますよ。30年が経ったということは、10代の一番感受性が高いときに作品に触れた人は今40代になっているわけですから、もう既に中堅研究者ですよね。

(研究の)方向性も、実際こっち(『エヴァンゲリオン』に近いような方向)に結構いっていますよね。要するに、人間の生体と、いわゆる機械的なものを融合させていくっていう。例えば、“モノを想像することで動かす”っていうことは、体が不自由になってしまった人たちの助けなどに使われていたり、もう実用化されているわけですよ。
あとは、脳波を測定することで人間が何を見ているかをおぼろげながら再現できるとか、そういうことができるようになってきているわけで。

そして、将来的に「AIと人間の脳をつなげよう」っていう研究を真面目にやっている人たちがいっぱいいるわけですよ。それって、結構こっちの方向にもう踏み出しているというか。特に日本人の研究者のなかには、もしかしたら研究の方向性とか、自分が何をするか決めるときに、(『エヴァンゲリオン』が)良い影響を与えているんじゃないかなと思うんですよね。

いろんな人にアンケートを取ってみたら「私はそうです」っていう人も結構いるんじゃないかと思いますし、テクノロジーがこっちの方向に進んでいるっていうのは事実としてあるので。面白いですね。

<番組概要>
番組名:FM EVA 30.0
放送日時:毎週土曜 22:30~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/fmeva30/
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