フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。

8月29日(金)の放送は、「離れて暮らす親のひとり暮らし」に関する相談を紹介しました。

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※写真はイメージです



<リスナーの相談>
母が亡くなり、現在は父がひとりで実家に暮らしています。父は定年退職しており、今のところは問題なく過ごしているようですが、今後のことを考えると不安があります。私も妹も実家から離れた場所に住んでいるため、顔を合わせるのは毎年、夏か年末年始の限られた時期だけです。連絡は時々取り合っていますが、やはり心配になります。これからどうしていけばよいか、悩んでいます。(東京都 40代 男性 会社員)



この相談を受け、パーソナリティの住吉は「わかります。これは本当にどうしたらいいか……」と共感を示します。また、無理に親を呼び寄せて住み慣れた場所や友人とのつながりがなくなり、認知症や引きこもりになるのではないか、という心配にも触れ、「正解はないと思います」とコメントしました。

住吉自身も、自身の母親が自ら言い出すタイミングを待ち、状況が動いた経験を語りながら、「きっと経験者の方も多いんじゃないかな」と、他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。

親の「ひとり暮らし」問題に直面する40代から切実な声…離れて暮らす親をどう見守る? “人生の先輩”からのアドバイス続々

パーソナリティの住吉美紀



――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。


介護のプロが語る「極限までひとり暮らしは可能」!?
私は都内で介護職として15年弱働いている者です。介護が必要となった高齢者の方々を多く見てきて感じることは、「認知症や疾患のある方でも、極限までひとり暮らしが可能である」ということです。皆さん、やはり住み慣れたご自宅での生活を望んでおられることがとても多く、それを実現させることに熱を注いでいるのが、我々のような在宅介護支援者や医療従事者です。

介護保険のサービスが今はとても充実しており、ベッドからおひとりでは移動できない方でも、認知症がある程度進行している方でも、ひとり暮らしが継続できます。相談者様のご実家の地域の介護保険サービスがどの程度充実しているかにもよると思いますが、お父様が最後まで自宅で生活したいというご希望があれば、それが実現できるよう、全力で支援してくださると思いますよ。(埼玉県 30代後半 男性 会社員)

◆ヒヤヒヤする出来事には「共通の趣味」で対策を
私も母がひとりとなり生活しており、不安は尽きません。本人は「大丈夫!」と言いますが、最近詐欺に引っかかりそうになったり、小さなトラブルに巻き込まれたり、ヒヤヒヤする出来事は絶えません。

なので、我が家では母と同じ習い事をすることで、必然的に週に数回顔を合わせてコミュニケーションをとるようにしています。たわいもないことでもお互いを知っていることで精神的に安心します。また、共通の話題があることで、些細なことも話しやすくなります。これを機に新たな趣味を持つきっかけになるかもしれません。(千葉県 40代前半 女性 会社員)

◆大切なのは「当の親がどうしたいか」を知ること
大切なのは、当のお父さんが何を思っているのか? どうしたいのか? を知ることです。
親は子どもには迷惑かけたくないと思い、本音をなかなか話さないもの。子どもがよかれと思ってしたことが、押しつけやありがた迷惑にもなりかねません。

私の場合、決め手となったのは実家でひとり暮らしとなった亡き母が、ケアマネジャーに漏らした本音です。「本当は息子と一緒に暮らしたいんだけど、今の関係が壊れるのが怖くて……」。それを伝え聞いたことが、その後の私自身の身の振り方を決定づけました。

お父さんに直接聞くのがはばかられるようでしたら、ご近所さんなど身近な人に相談して、お父さんの気持ちを引き出してみてはいかがでしょうか。(埼玉県 60代 男性 パート・アルバイト)

◆見守りカメラで安心を
我が家も実家は父が亡くなり、母がひとり暮らししています。年齢も80代後半と高齢なので心配ですが、今のところは自分のことは自分ででき、認知などの症状もないので、私も弟も離れて暮らしていますが、見守っている状況です。やはり住み慣れた場所での暮らしの方が母にとっては快適なようで、無理に呼び寄せるのはやめようということになっています。

ただ、もし倒れたりしたら心配……ということもあり、唯一設置しているのがリビングの見守りカメラです。録画や再生などもできるので、1日に何回もチェックしては、動いている母の姿を見て生存確認をしています。このカメラがあるだけで随分安心ですよ。
ネットで1万円前後で購入できて、自分で簡単に設置できるのでオススメです。(神奈川県 50代 男性 会社員)

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM
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