今回は、1月7日を過ぎ、返信作業も一段落したタイミングであらためて考えたい「年賀状との付き合い方」を紐解いていければと思います。
※写真はイメージです
「今年こそ、年賀状じまいをしようと思っていたのに……」
1月も2週目に入り、松の内が明けるこの時期。手元に残った数枚の「返信していない年賀状」を前に、そんなため息をついている方も多いのではないでしょうか。
かつては正月の風物詩だった年賀状ですが、2026年現在は大きな転換期を迎えています。郵便料金のさらなる改定(2024年)や、環境意識の高まりによる「ペーパーレス化」が加速。
SNS上でも「届く枚数がついに1桁になった」「昨年は“年賀状じまい”のデザインテンプレをよく見かけた」「今年で最後にするという通知が何通も届いた」「毎年届いていた取引先からの年賀状が、今年からデジタル年賀状になった」などの声が見受けられました。
特に40代前後の世代では、手書きの温もりを知る親世代と、デジタルが当たり前のZ世代との間で、最も「年賀状の辞め時」に頭を悩ませる立場にあるようです。
■「習慣」から「負担」へ変わった境界線
ネット上の議論を分析すると、年賀状を負担に感じる境界線は、単なる「枚数」だけではないようです。
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで近況をリアルタイムに知っている友人から、過去の写真を載せたハガキがあえて届く「情報のタイムラグ」による違和感。
また、仕事の繁忙期である12月に、義務感だけで住所録を整理したり、年賀状を作成するストレスが、現代のタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観と合わなくなっているとの声も。
実際に周囲でも、今回の正月で「ついに枚数が昨年の半分以下になった」という声が多く聞かれました。枚数が減ることで、かえって1通あたりのコスト(手間と料金)が割高に感じられ、「来年こそは年賀状じまいを……」と決意を固めるきっかけになっている人もいるようです。
■2026年に選択した「新しい挨拶の形」
年賀状を辞めた人々は、今どのような形で新年の挨拶を済ませているのでしょうか。支持されている「落とし所」をいくつか紹介します。
①「LINEギフト」を添えたデジタル挨拶
単なるLINEのメッセージだけでなく、100円前後~数百円の価格帯でコンビニで使えるドリンク・お菓子チケットや、ファストフードやコーヒーチェーン店で使えるチケットなどを添えるスタイルです。
ハガキ代+切手代(+印刷代・デザイン代など)とほぼ変わらない予算で、相手に「今すぐ使える喜び」を気軽に届けられるため、合理的かつ喜ばれる選択として定着しつつあるようです。
②「年賀状じまい」をあえて明言しない
「今年で最後にします」という宣言は、「相手に寂しさを与えるのでは……」と躊躇する人も多いものです。最近では、届いた相手にだけLINEやメールで返信し、「来年からはこちらでやり取りしましょう」と、自然にフェードアウトする“ソフトランディング”を選ぶ人も増えているようです。
■「残った数枚」をどう扱うか
一方で、どうしても辞められない「恩師や高齢の親戚」とのやり取りをどうするか、という問題もあります。
2026年の新常識として定着しつつあるのが、「無理に全員をデジタル化しない」という考え方です。
「大切な数人にはハガキ、それ以外はデジタル」と割り切ることで、心の負担を減らしつつ、関係性を維持する。すべてをゼロにするのではなく、自分にとって心地よいバランスを見つけることが、現代的なマナーの正解になりつつあります。
「出さなきゃ」という義務感から解放され、「伝えたいから送る」という本来の姿へ。2026年は、私たちの新年の挨拶が、より自分らしい形へとアップデートされる年になるのかもしれません。
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