アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。さまざまなゲストをお迎えし、生まれてからこれまでの時間のなかで、人の心に刻まれている「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)”を探ります。

今回の放送は、4人組グループ・A.B.C-Z(エービーシーズィー)の五関晃一(ごせき・こういち)さんがゲストに登場。ここでは、グループが4人体制になったときに感じた思いなどについて話してくれました。

A.B.C-Z五関晃一「自分にぶつけられるなら受け入れられる...の画像はこちら >>

こっちのけんと、A.B.C-Z五関晃一さん



1985年生まれ、東京都出身の五関さん。2012年、A.B.C-ZのメンバーとしてDVD「Za ABC~5stars~」でデビュー。グループでは振付を担当し、舞台やドラマ、バラエティ番組などで幅広く活動中です。

――――この番組では、ゲストの方の人生が変わった瞬間“モーメント”を伺っていきます。五関さんの1つ目のモーメントは「1998年頃 入所」、2つ目のモーメントは「2011年 Kis-My-Ft2 デビュー」、3つ目のモーメントは「2021年、個人で初の番組レギュラー決定」でした。

こっちのけんと:続いて、五関さんの人生の4つ目のモーメントは?

五関:「2024年、4人での新体制」です。

こっちのけんと:もともと5人組ですもんね。河合郁人さんが2023年末に脱退されましたが、これは大きいことですよね。

五関:大きかったですね。グループ人数の変動は当時、けっこう他のグループでもありましたけど、あんまり自分事ではなかったというか。
「今の形でずっとできているのは当たり前じゃない」とはわかってはいたけれど、実際そうなると……。

こっちのけんと:けっこう話し合いもされましたか?

五関:しましたね。まずはやっぱり、理由も聞きたかったですし、思いも聞きたかったし。

こっちのけんと:確かに今までずっと連れ添ってきた仲間、友達以上のものだからこそ、やっぱり理解してあげたいみたいな気持ちも多分あったんでしょうね。

五関:彼が別に「これだったら行ける」ってなれるんだったら、やっぱそれに越したことはないっていうのもあったんで、そういう思いを聞いたりとか、抜けた後どうしていきたいかみたいな思いも含めて、話を聞いたりしましたね。

こっちのけんと:いや、すごく大変な決断というか、抜ける側の苦悩というか、いろいろあると思います。残る側の今後の頑張り方というか、それこそ役割も変わってくるというか。

五関:やっぱ河合が一番喋ってたし、MCとか番組でも回していたので。すごく嫌な言い方ですけど、曲とかパフォーマンスは、どうにでもできると思ったんですよ。メインボーカルは橋本(良亮)だし、フォーメーションも4人用に直したりもできる。でも、喋りとかMCとなったときに、そこが一番、彼が抜けた穴を感じさせてしまうな、というのがすごくありました。

こっちのけんと:なるほど。
A.B.C-Zとしてのトーク部分だったりで、チームバランスが崩れてきちゃって……みたいなところですね。

五関:でもそれって、やっぱりみんな感じていましたね。4人で動き出す前に、ファンクラブサイトへの動画とか、「4人体制でこうなっていこう」みたいな動画をいろいろと撮っていたんです。でもそういうのって大体、カンペとか台本も、まず河合が「どうも、A.B.C-Zです!」みたいに話してから、誰々に振って……みたいな流れだったんです。スタッフさんからしても、誰が今後その役割をやるのかわからないとなったときに、何も言わず、率先して回し出したのが、一番若い橋本だったんです。

こっちのけんと:かっこいい! やっぱり誰が喋り始めるかって大事ですよね。振られた後に喋る面白さがある人もいれば、常に回す面白さがある人もいるので。

五関:そうですね。多分、みんなそれぞれ戦ったと思います。いろいろ考えた結果、やっぱり塚ちゃん(塚田僚一)とか戸塚(祥太)は振られてポロッと言う人。僕もそうでしたけれど、「やっぱり(回していくのは)俺なのかな」と思っていたら、多分、橋本も同じようなことを考えていたんですよね。彼も「俺かな」って気持ちになったんだと思います。


こっちのけんと:かっこいい。それを会議とかせずとも、空気感でやられているんですよね。

五関:そうですね。新体制の初めてのツアーのとき、僕のなかではMCが一番ネックというか。初めてお客さんに、面と向かって見せる場所だったので。

こっちのけんと:だいぶ難しいですよね。ライブでのMCってまた違うというか、盛り上げる喋り方ができないと、みたいなのもあるから。

五関:パフォーマンスや曲については「4人でやっていくよ」って見せられる自信があったんですよ。でもMCは、絶対お客さんも緊張するだろうな、みたいな。例えば今のまま橋本にやってもらって、うまくいかなかったりしたら、それこそ僕のエゴでしかないですけれど、「やっぱ河合くんが抜けた穴でかいね」と言われたり、思われたりしたとき、ぶつけようのない怒りや悔しさがあるというか。そのときに「橋本、頑張れ!」となるよりは、自分がワーッて喋って回して、何か言われたほうが(マシ)。自分にぶつけられるなら、受け入れられるなと思ったんです。


こっちのけんと:優しい。

五関:そのときは、今度は僕がもう何も言わずにMCになりました。後から聞いたら、橋本はびっくりしたって言ってましたね。「コンサートも自分がMCをするんだろうな」と思っていたら、僕が喋り出したから「おお、行くんだ」みたいな。

こっちのけんと:すごい。ほんと、長年やってきたグループだからこそできるパス回しというか。

五関:なのかもしれないですね。

<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moment/
番組公式X:@TFM_THEMOMENT
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