当記事では、フリーランス転向に関するお話を伺ったパートを紹介します。
住吉美紀、西島秀俊さん
真利子哲也さん(監督・脚本)と主演・西島秀俊さん初タッグによる映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(9月12日(金)公開)。全編ニューヨークで撮影を敢行した日本×台湾×アメリカによる合作映画です。
ニューヨークで暮らす賢治(演:西島秀俊さん)とジェーン(演:グイ・ルンメイさん)のアジア人夫婦が、息子の誘拐事件をきっかけに、お互いが抱えていた本音や秘密が浮き彫りとなり、家族が崩壊していくさまを描いたヒューマンサスペンスです。
住吉:西島さんは、昨年フリーランスになられて、意欲的に海外のエージェントとも契約されたという記事も拝見しました。世界を見据えた作品に取り組んでいこうということなのだろうなと拝見しているのですが、どういう思いでその決断をされたのでしょうか?
西島: 実は思いはずっと変わっていません。今回の作品もそうですけど、自分が「すごい」「素晴らしい」と思っている監督、脚本、プロデューサー、共演者、スタッフと仕事を一緒にしたいというのは、このキャリアを始めた頃から変わっていません。それが今、時代がそういう流れになってきていて、日本人の俳優の作品が海外に行くこともあるし、海外の作品に呼ばれる機会も増えています。僕もその一人として、間口が広がっているだけで、やる作業は全く同じで、オファーをいただいて、脚本を読んで、監督と会って「一緒にやりましょう」となって、作品に向かう。それは(どの作品でも)変わりません。
今までのシステムだと、どうしてもそこにうまく対応しきれないので、自分の間口を広げて、やりたい方により向かうためには、ある程度、自分の周りの環境などを変えていかざるを得なかったということです。
住吉:そういう決断をして、実際に海外の作品に参加したり、さまざまな言語環境に身を置いて仕事をされたことで得たものや、ご自身について発見したこと、何か変化したことはありますか?
西島:それはたくさんありますね。
住吉:それが翻って、今度は日本の作品に入ったときに、日本語での仕事の仕方が何か広がったり変わったりすることは?
西島:変わることはあると思います。実際、演技だけではなく、フリーになったことで、自分自身がいろいろな人と会って話す機会も増えているので。そうすると、自分の言葉が(人に伝える)力を持つのかということや、本当に(思いが)伝わるのかということを考えます。俳優としてというよりは、人間としてすごくいい経験をさせてもらっていると思います。
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西島さんの最新主演映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は9月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開です。
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM