(左から)パーソナリティの小山薫堂、渡辺宗貴さん、宇賀なつみ
◆家系図の作成は戸籍の取得が鍵
渡辺宗貴さんは、北海道釧路市生まれ。2004年に行政書士として開業し、後に家系図作成業務に特化。2011年に家系図作成代行センター株式会社として法人化。これまでに4,000人以上の家系図を作成してきました。著書「わたしの家系図物語(ヒストリエ)」(時事通信社)は7刷を重ね、7月には最新著書「千年たどる家系図物語」(時事通信社)が発売されたばかりです。
番組では、まず「家系図作成代行」というあまり聞きなれない仕事について伺いました。家系図作成に特化しようとしたきっかけは、本当にたまたまだそうで「30歳になるときにちゃんとしなきゃなと思って、行政書士の資格をよくわからずに取ったんです。この行政書士の仕事のなかに、家系図を作成する仕事があって、面白そうだなと思ったんですよね。とはいえ、家系のことって何も知らなかったので、試しに自分の家系図を作ってみたらこれが面白かったんです」と振り返ります。
家系図をさかのぼることで、自分の知らなかった意外なルーツを知ることができるのと、「ここに住んでいたんだ、実は北海道じゃなかったんだっていうようなことが段々とわかっていく」過程にハマっていったといいます。
ここで気になるのは、家系図の作成方法ですが、まずは戸籍の取得が鍵となります。役所から戸籍謄本を取得して、先祖をひとりひとりさかのぼっていく作業が必要です。
ここで小山から「役所から戸籍を取り寄せて、何代か先まではなんとなく確実にわかりますよね。その先はどうやって作っていくんですか?」との質問が。
するとやはり限界があるそうで、明治19年(1886年)頃の戸籍が最も古く、江戸時代末期に生まれた人までしか遡れないのが一般的で、通常は4~5代前が限界です。「それ以前を調べるには2つの方法があり、先祖が武士なら所属していた藩の家系図や記録を調べ、そうでなければ菩提寺の過去帳や郷土資料などを頼りにします」と渡辺さんは説明します。

渡辺宗貴さんの最新著書「千年たどる家系図物語」(時事通信社)
◆家系図は命の大切さに気付ける
続いて、宇賀が「家系図を作るメリットって、先祖を知る・敬うこと以外にもあったりするんですか?」と質問すると「家系図にしてみると、お父さんお母さんがいて、おじいちゃんおばあちゃんがいて、これだけの方が今いるんだなと思うと、ちょっと優しい気持ちになれるかなというのがありますね。もしかしたらどこかで繋がっていてもおかしくないと思うと、少し人のことを好きになるというか」と繋がっていく命の大切さの気付きについて挙げました。
また、最長で何代ぐらいまで遡ることができたのかを伺うと「源平藤橘(げんぺい・とうきつ)という源氏、平氏、藤原氏、橘氏、そこまでたどり着くと、40代から50代前になるんですよね。それ以上は神話の世界になってしまいますが」と渡辺さんは答えます。
渡辺さんにとって、家系図をさかのぼっていく作業は“探検”みたいなものだと言います。「自分の家系で知らなかったことを知っていくのって、まさに探検家ですよね。旅をしているような感覚になっているのかもしれません」
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番組のテーマにちなみ「手紙を書きたい場所」を尋ねられると、渡辺さんは「先祖の住んだ場所です。
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1