今回の配信では、「集中したい時の食べ物・飲み物」に関する相談に、茂木が脳科学的見地からアドバイスを送りました。
パーソナリティの茂木健一郎
<リスナーからの質問>
私は集中したいときにはエナジードリンクやコーヒーを飲むのが定番だったのですが、最近どうも体に合わないと感じています。たとえば午前の会議前にコーヒーを1杯飲むだけで、胸がざわついたり、気分が悪くなったりすることが増えました。以前は頼りになっていたカフェインが、今では逆に集中を乱してしまっています。集中したいときに摂取したほうが良い食べ物や飲み物はありますか? また、茂木さん自身が意識していることがあれば教えていただきたいです。
<茂木の回答>
エナジードリンクやコーヒーは、自分に合った形で取り入れれば一定の効果はあるものです。カフェインは交感神経を刺激します。交感神経はいわば「戦闘態勢」のスイッチですので、気分をアップさせて活動をしやすくしてくれます。
一方で、もともと脳には、ここぞというときに集中したり全力を尽くしたりするための回路や神経伝達物質が備わっています。エナジードリンクなどは、あくまでそれを助けてくれる存在にすぎません。
「これを飲まないと本番に臨めない」と思い込んでしまうと、逆に依存が生じてしまいます。実際には、それらがなくても体は自ら集中する力を持っています。
「これを摂らなければならない」という発想から、一度離れてみるのはいかがでしょうか。私はよくインタビューなどで「朝のコーヒーとチョコレートが好きだ」と話していますが、もし出張先のホテルに緑茶しかなければ、「まあ、緑茶でいいか」と切り替えます。この「まあいっか」と思えるかどうかが、自分の脳の潜在能力を信じられるかどうかの分かれ道なのです。
とはいえ、食べ物のサポートが有効な場合もあります。私がおすすめしているのは、カカオ70%以上のチョコレートです。チョコレートに含まれるポリフェノールは、脳の血流を緩やかに高めてくれます。カフェインの刺激と比べると穏やかで持続性があるため、気分が安定した状態で注意力を上げたいときに効果的です。
また、ナッツも非常におすすめです。ナッツに含まれる脂質は脳にとって良質なエネルギー源となります。血糖値を急激に上げることなく、脳をアシストしてくれる心強い味方です。
大切なのは、これらを「嗜好品」として捉えることです。
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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dreamheart/
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