(左から)パーソナリティの山崎怜奈、小野貴光さん
◆出版した理由は“AIの台頭”!?
れなち:小野さんの初の著書「作曲という名の戦場」が幻冬舎から出版されています。読ませていただいたんですけど、これまでの人生を自分の言葉で、すごく率直に綴っていらっしゃるじゃないですか。
小野:はい。
れなち:そういった自分のことを反芻するような日記とかは、普段からつけられていたのですか?
小野:何もつけてなかったですね。
れなち:そうなんですか?
小野:過去のことを思い出して、絞り出して書いた感じです。
れなち:そうなんですね! 書いてみていかがでした?
小野:次から次に思い出すことがあって、過去の自分を振り返るいい機会になったかもしれません。
れなち:“本を書くきっかけ”というのは、何かあったのですか?
小野:まあがむしゃらに、次の締め切り、次の締め切り……っていう感じで、ひたすら曲を書き続けてきて、気付いたら20年が経っていまして。なので、区切りをつけるにはいい段階かなと思ったのと、今書かないと、誰にも何も言わないまま終わっちゃうんじゃないかと(笑)。
あと、本を出そうと思ったきっかけの1つとして、AIがすごく台頭してきている状況がありまして。生成AIが発表されたとき、僕は「アレンジメント(編曲)の仕事はなくなるだろうな」って直感していたんですよ。
れなち:それは、どういう理由からですか?
小野:例えば、作曲は0から1にする作業ですが、編曲は、楽器を並べて譜面通りにピアノを入れたり、ベースを入れたり、ドラムを入れたり、そこにバイオリンを入れたり、いろんな楽器を足していく作業で、これって機械的にできちゃうんですよね。コードの理論とかいろいろありますけれども、まあそれもAIができるようになるかもしれないなと。
ただ、大元の0から1を作り出す作業というのは、AIでもしばらくは無理じゃないかと思っていたんですけど、あっという間に……。だから、今はAIと共存するというよりは、競争するような状況になっていまして。
れなち:そうですよね。AIにもよりますけど、要素を入れて「こういう世界観で、こういうフレーズを絶対に入れて、こういうメロディ進行で」みたいな、プロンプトをしっかり書いたら、わりと曲が作れちゃったり、ミュージックビデオも作れちゃったりしますもんね。
小野:もう簡単にできちゃう時代で、競争になっていますよね。多分ここ1年、2年くらいのスパンで、あっという間に作曲家という仕事が淘汰されるような気もするんですよね。そして、AIが作ったのか、誰かが作ったのか分からないような音楽が、これから世の中にたくさん溢れ出てくるようになると思うんです。
そうなったときに、「あ、これは小野貴光が作ったんだな」と思われるような、作曲家にもストーリー性みたいなものを求められてくるんじゃないかと思って。だから、ちょっと急いで本を出したほうがいいかなと思って(笑)。
れなち:なるほど! これまで経てきたものを1回ちょっとまとめようと。
小野:そうですね、はい。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/
番組公式X:@darehanaTFM
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