故スティーブ・ジョブズが、膵臓がんの手術を診断から9ヶ月も先延ばしにしていた、という事実が明らかになったようです。[source: MacRumors ]
米CBSのドキュメンタリー番組「60 Minutes」で、ジョブズ氏の伝記を執筆した作家・ウォルター アイザックソン氏が明らかにしたもので、偉大な経営者が死と向き合った際の葛藤が伺えます。
膵臓がんを患い摘出したことはジョブズ氏本人が述べていますが、それに至るまでに長い時間を要したことは、これまで明らかになっていませんでした。
アイザックソン氏によると、ジョブズ氏は膵癌診断のあと、様々な代替医療を試して手術を避け、9ヶ月後に実際に摘出を行った際には、膵臓の周りの組織にガンが広がっていたとのこと。
手術を遅らせたことについてジョブズ氏は後悔し、このことについてアイザックソン氏に多く語ったそうです。
歴史にもしもはありませんが、手術を受けるというある意味で明白な判断を早急にしていれば、との思いを禁じ得ません。
その一方で、手術を受け、たとえ一時的にでも現場を離れることがどれほどアップルに影響を与えるのかは、後に時価総額で世界一となる企業のCEOにしか理解できないことなのかもしれません。
現在公開されているのは予告編で、本放送は10月23日(日)に予定されています。
アイザックソン氏は、伝記の執筆にあたりジョブズ氏本人と40回ものインタビューを行ったとされ、番組では語られていない様々なエピソードが綴られているに違いありません。
アイザックソン氏の著書『スティーブ・ジョブズ』は、当初の予定よりも前倒しされ、来週10月25日(火)の発売が予定されています。