恵方巻きを食べる際に、iPhoneの電子コンパスを使って正しい方位を確認する方法を紹介します。
節分に食べる恵方巻きは、その年の恵方(縁起のよい方角)を向いて食べるとご利益があるとされています。
「恵方巻き 2022年」などで検索すると「北北西微北」などと出てきますが、iPhoneやApple Watchのコンパスで確認する前に注意しておきたいことがあります。
「北北西微北」ではなく正しくは「壬(みずのえ)」今年の恵方「北北西微北」は、iPhoneのコンパスで何度にあたるのでしょうか。
Wikipediaによると、恵方とは陰陽道でその年の福徳を司る神「歳徳神」がいる方位のことで、2022年は「寅(とら)」にあたり、方向では24方位の「壬(みずのえ)」になります。
「壬」は北から東へ23番目なので、360 ÷ 24 x 23 で 「345°」が正しい方向であるとのこと。
よって今年の恵方「北北西微北」は、「壬(345°)」ということになります。
Image : Wikipedia「磁北」と「真北」「北北西微北」=「壬(345°)」」であることがわかったので、iPhoneのコンパスで「345°」でよさそうですが、さらに注意する点があります。
iPhoneの電子コンパスには、「真北(しんぼく)」という設定項目があり、オンとオフでは4°~10°程度の差が生じます。

これは「地磁気」を計測しているコンパスが指す北(磁北)が、場所によって地図上の北(真北)とズレ(偏角)が生じることによるものです。
下は国土地理院が5年毎に発表している国内の偏角の分布図。
最新の偏角図によるとコンパスの指す方角は、沖縄で約5°、北海道で約9°。東京では約7°ずれていることになります。

iPhoneの電子コンパスには、磁北ではなく真北を使用し、ずれを補正するオプションがあります。
「設定」>「コンパス」>「真北を使用」
デフォルトでは「オフ」になっているので「オン」にしアプリをを終了。
再度コンパスを起動して、「345°」に設定すれば正しい恵方を指してくれます。

恵方に「磁北」と「真北」のどちらを採用すべきか確かなソースは見つかりませんでしたが、地磁気(=住んでいる場所)によって神様がいる方向が変わるのも変な気がするので、「真北」を使ったほうが無難な気がします。
そもそも、恵方巻きを食べる方向をそこまで厳密にする必要はないものの、せっかくなので間違った方向でご利益を逃すことがないようにしたいものです。
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