■【就活企業研究シリーズ】企業業績、従業員数、給与と最近の株価京都大学・工学研究科(修士)の学生が就職する上位企業とはの画像はこちら >>企業の最新の株価や業績実績とともに、シリーズでお伝えしている「就活企業研究シリーズ」。今回はその中でも京都大学工学研究科(修士課程)の卒業生が就職する人数が上位の企業ランキング及びそのうち上場企業1社をピックアップし、有価証券報告書をもとに過去5年間の業績動向、従業員数、年間平均給与や最近1年間の株価動向について見ていきましょう。■京都大学工学研究科(修士課程)の卒業生が就職する上位企業京都大学が2018年9月に発表した2017年度における工学研究科(修士課程)を卒業した学生の就職人数が7人以上の就職先は以下の通りです。 川崎重工業:14人(1人) トヨタ自動車:14人(3人) パナソニック:14人(0人) 三菱電機:13人(1人) 日立製作所:12人(2人) 関西電力:11人(0人) 東海旅客鉄道:11人(0人) 西日本旅客鉄道:11人(1人) 日産自動車:10人(0人) 住友電気工業:9人(2人) 旭化成:8人(0人) 神戸製鋼所:8人(0人) 国土交通省:8人(1人) 新日鐵住金:8人(0人) 東レ:8人(1人) 村田製作所:8人(0人) 大阪ガス:7人(1人) 清水建設:7人(1人) 新日鉄住金エンジニアリング:7人(0人) 竹中工務店:7人(3人)※カッコ内は女子で内数637名が就職し、そのうち7名以上の就職先が先に示したものです。■就職先企業の業績、従業員数、給与と最近の株価ここまで見てきたように、京大の工学研究科の就職先は日本を代表する数多くの企業が並びます。卒業生も600人を超える規模がいるため、同一企業でも二桁を超える就職者数がいる企業もあります。京大の工学研究科は京大の様々な学部や研究科の中でも、「看板研究科」とも呼べる存在かもしれません。さて、ここまで見てきた上位就職先企業について、特徴的な企業をピックアップし、業績動向や従業員数、給与とともに最近の株価を見ていきましょう。川崎重工業同社の過去5年の業績動向を見ていきましょう。過去5年の経常利益の動向を見ていくと、300億から900億円台まで大きく変動をしています。2016年3月期には932億円を計上していましたが、2017年3月期には366億円となっています。ちなみに、2018年3月期は432億円となっています。また、投資家が注目する(親会社株主に帰属する)当期純利益は、200億から500億円台と、これも経常利益同様に振れ幅は大きくなっています。2018年3月期は289臆円となっています。では、同社の従業員数や給料はどうなっているのでしょうか。連結の従業員数は、3万5805人。また、提出会社(単体)の従業員数は1万6423人。単体の平均年齢は38.4歳で、平均年間給与は706万円となっています。最後に同社の過去1年の株価動向について見てみましょう。2018年は年末にかけて下げトレンドでしたが、その後は反発をしているというのがカッコ1年の株価動向です。1年前は3500円を挟んだ展開をしていましたが、年末には2000円台前半となりました。その後反発し、現在は2700円台での推移となっています。【ご参考:業界研究及び企業研究に関しての注意点】ここでお示ししたランキングや企業が必ずしも学生の人気ランキング順というわけではありません。積極的に採用する企業が結果として上位就職先企業となっている側面もあります。ただ、学生が就職を希望しないことには最終的には就職先にはなりません。その観点からも、採用側の企業と大学生の需要と供給が一致した結果といえるでしょう。また、注意すべきは連結従業員数と単体従業員数の違いです。たとえば、連結子会社が多い企業は一見すると従業員数が多く見えます。自分がどの会社に応募をしようとしているのかは改めて注意するのが良いでしょう。連結での従業員数が多く見えても、自分が応募している企業の従業員数が少ないこともあります。最後に、企業研究をする際には、今回参考したような有価証券報告書や決算説明会資料なども参考にするとよいでしょう。決算説明会資料はどの投資家にもわかるように説明がされていることも多く、学生にとっても有益な資料といえます。決算説明会資料はアニュアルレポートほど堅苦しくなく、事業ごとの業績が分かりやすい資料といえます。【参考文献】京都大学学生総合支援センター キャリアサポートルーム「就職のしおり 2019」