「どうせ当たらない」と思いつつ、つい「当たったらなにを買おうかな」と夢を見させてくれる宝くじ。なぜ「もしかしたら」と購入してしまうのでしょうか。
■人が宝くじを買う心理とは
今日(2019年4月26日)が発売終了日のドリームジャンボ宝くじ(第787回全国自治宝くじ)の1等当選金は3億円。前後賞を合わせると5億円。当たれば「億り人」ですね。
しかし、そもそも宝くじの当せん金については当せん金付証票法(第5条)で「その発売総額の五割に相当する額をこえてはならない」とされています。つまり払戻率は半分以下。それでも宝くじを買ってしまうのは、どのような心理が働いているのでしょうか。
それには、行動経済学で「確率加重関数」と呼ばれるものが関わっています。それは、「人間はとても小さな確率だと、現実よりも大きく感じるようにできている」というもの。
事故が起こる確率は低いのに飛行機に乗るとドキドキする。現役の大黒柱が突然亡くなったら…と不安に感じて生命保険に加入しておこうと思う。このような心理には、この「確率加重関数」が関係しているといいます。宝くじも同様に、実際に当選する可能性よりも大きく感じさせているのでしょう。
■お金持ちになりたいなら「節約」「副業」「投資」の3ステップで
宝くじで一攫千金を狙うのではなく、コツコツとお金を貯めてお金持ちになるにはステップを踏んでいくのがおすすめです。順番に1つずつご紹介しましょう。
ステップ1 節約に取り組む
まずは支出を抑えて、貯金に充てるお金を増やしていきましょう。なかでも支出に占める割合が多い家賃は、見直すべき項目のひとつです。家賃の相場が安いエリアに引っ越して、固定費を下げてみるのも選択肢に入れておきましょう。
そのほかにも、今では利用していない習いごとや有料サービスに、お金を払い続けていないかを確認しておくのも大切です。以前より利用頻度が減った場合は、契約コースの変更や解約を検討してみましょう。
ステップ2 副業をする
支出を抑えるだけでなく、収入を増やす取り組みも始めてみましょう。今の勤め先が副業可能なら、副業に挑戦するのもおすすめです。ご自身のスキルや経験を活かせる分野を探し、本業とは別の収入源を見つけてみてください。
ステップ3 投資や資産運用をする
お金が貯まってきたら、株式や投資信託、債券などに挑戦してお金に働いてもらうのもいいでしょう。ただし、株式や投資信託にはリスクも伴います。
■まとめ
「小さな確率を実際より大きく感じている」と聞くと、ちょっと現実的な気持ちになってしまう方もいるかもしれません。でも、「もしかするとお金持ちになれるかも」「当たったらどうしようかな」というワクワクは素適な感覚です。夢を買う…というのも、宝くじの醍醐味なのかもしれませんね。