ある日突然やってくる夫の転勤辞令。転勤のある会社だからと普段からなんとなく覚悟していても、いざとなるとどうしようかとパニックになってしまう人も多いのでは?



妻にとって、一番気になるのが「ついていくか」「単身赴任してもらうか」の選択。

その決断は、夫婦のライフスタイルや子どもの有無によって様々といえます。そこで今回は、夫の転勤が決まった妻の本音や、ついていった場合、単身赴任した場合のメリット・デメリット、それ以外の選択肢をまとめてみました。



■夫が転勤!その時妻は何を思う?



夫から転勤を告げられたとき、「今の仕事はどうする?」「子どもの学校は?」「持ち家はどうなるの?」など今の生活が夫の転勤の転勤によって変わることへの不安を感じる人は多いでしょう。
また、転勤先が遠方だったり、見知らぬ土地であったりすれば、自分や子どもたちが新しい環境に順応できるか心配だという人も多いようです。



妻が不満に思うのは、夫の転勤によって、その会社に勤めていない妻や子どもたちも環境が変化する可能性があることでしょう。夫は場所が変わっても同じ会社で働ける一方で、妻や子どもたちは転勤に帯同すれば、仕事や学校を変えなければならず、夫以上に精神的な負担になるといえます。



■転勤についていく?単身赴任?



夫の転勤が決まった場合、選択を迫られるのが「ついていくか」「単身赴任か」の2択。今後の生活を左右する重要な決断ですが、辞令が出てから転勤先に赴任するまでの期間が短いことが多いので、すぐに結論を出さなければいけません。
それでは、転勤についていった場合、単身赴任にした場合のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?



■転勤についていった場合のメリット



転勤先についていくメリットは、なんといっても「家族が一緒に暮らせる」ことといえます。知らない土地で生活をすることは不安ですが、そばに家族が居れば大きな心の支えになります。



問題や心配事などがあっても、家族が一丸となって助け合うことができるので絆も深まります。また、新しい環境に溶け込もうと努力することで、自分はもちろん子どもたちが精神的に成長することも期待できます。



夫も仕事から帰って家族が居れば、食事や家事の負担が減るばかりか、精神的にリラックスした時間を持つことができます。



■転勤についていった場合のデメリット



転勤先の環境が家族に合わなければ、残念ながら転勤についていった場合のデメリットとなってしまいます。夫と違い、妻や子どもは転勤先の地域の人と関わる時間が多いため、馴染めないと大きなストレスを抱えることに。ストレスから心身に不調をきたすこともあるので、注意が必要です。



また転勤についていった場合は、お金の面でデメリットを感じることが多いよう。例えば、転勤に伴い妻が仕事を辞めた場合、世帯収入が下がってしまいます。持ち家の場合は、賃貸に出したり、売却したりといった手間があるうえ、損が出てしまうことも考えられます。



■単身赴任のメリット



夫が単身赴任をするメリットは、「家族の生活が変わらないこと」。妻が仕事を辞める必要もなく、子どもたちが転校することもないので、夫以外の家族は今までの環境で生活することができます。



また、夫が単身赴任している妻の多くが感じているメリットが「夫の世話をしなくていい」ということ。毎日の食事の準備や洗濯などはもちろんですが、アイロンがけや夜食の準備など、夫に関わる細々とした家事がなくなり「快適」と感じている人が多いようです。



■単身赴任のデメリット



単身赴任で夫の世話はなくなりますが、その分心配になるのは、「赴任先で夫がきちんと生活できているか」ということ。

栄養のあるものを食べているか、部屋の掃除をしているかなど夫の健康や生活に関しての管理ができないことがデメリットといえます。



さらに、子どもがいる家庭では、夫がいないことで完全なワンオペ育児になるという懸念も。夫自身も子どもの日々の成長を見ることができないので、寂しい思いをすることも考えられます。



■2択以外の選択肢も



遠距離通勤する

交通機関が発達した現代、新幹線や高速道路を活用すれば遠方への通勤も可能です。遠距離通勤をしている人の中には、片道2時間以上かかるという人もいるというから驚きです。



新幹線や高速バスには、車内電源やWi-Fiが完備されていることも多いので、移動中も意外と快適に過ごせるそう。また、始発から乗車するため、座席をスムーズに確保できるというメリットもあるようです。



夫婦で赴任する

子どもがある程度大きいのなら、転勤を機に一人暮らしや下宿をさせて、夫婦だけで転勤先に赴任するという手もあります。親元を離れることで子どもの自立にもつながり、夫婦も2人の時間を持つことで、絆を深めることができます。



勤務地限定正社員になる

同じ会社に勤めながら、「勤務地限定正社員」になって転勤しないという手もあります。転居を伴う転勤がない代わりに、給与ベースが転勤のある社員より低かったり昇進の上限が決まっていたりという制約はありますが、働き方の多様化が進む現代では、男性でも勤務地限定正社員を選択する人が増えているようです。



会社を辞める

転勤せずに会社を辞めるという方法もあります。辞めた後は、転勤のない会社に転職するというのが一般的ですが、妻がバリバリ稼ぐという家庭なら夫が主夫になるという選択も。



■転勤の選択は2択じゃない!家族で納得のいく結論を



転勤についての妻の本音や転勤についていった場合、単身赴任の場合のメリット・デメリット、その他の選択肢をまとめてみました。



転勤はサラリーマンの宿命といわれていましたが、ワークライフバランスや働き方の改革が求められる現代。会社の言いなりではなく夫婦でよく話し合って、納得のいく結論をだしたいものですね。



編集部おすすめ