10月1日に消費増税が施行され、節約やお得情報にこれまで以上に敏感になった人も多いのではないでしょうか。欲しいものを我慢したり、家計簿アプリを利用したりと、節約のための工夫を重ねて家計を管理することもありますよね。

でもなかなかお金が貯まらない…そんな悩みを抱えているケースも少なくないかもしれません。



今回は、便利なアプリやお得な制度を利用するだけではない、やりくり上手な人たちのリアルな節約術について紹介します。



■キャッシュレス決済と相性の良い家計簿アプリ



消費増税と同時に、消費喚起を目的とする「キャッシュレス・ポイント還元制度」が始まりました。これは、買い物の際にクレジットカードやスマートフォン決済、電子マネーといったキャッシュレス(現金ではない形)でお金を支払うことによって、最大5%分のポイント還元を受けることができる制度です。来年6月末までの期間限定ですが、お得な制度の導入をきっかけにキャッシュレス決済を利用し始めた人も多いのではないでしょうか。



そんなキャッシュレス決済と相性が良いのが家計簿アプリです。家計簿アプリは、銀行口座やカードと連携させることで、毎日の出入金や家計全体の収支を記録して「見える化」してくれます。大量のレシートを整理する必要がなくなり、家計管理に費やす時間や労力を減らしてくれる便利な存在です。とはいえ、「見える化」した支出を減らすための具体的な工夫をしなければ、節約効果は得られないことを忘れてはいけませんね。



■キャッシュレスはお得だし便利だけど…



支払いをスムーズに済ませることができて、おまけにポイントまで還元されるキャッシュレス決済は、便利でお得なシステムです。しかし、「簡単に決済ができる」ことで「お金を使っている」意識が薄くなるという一面もあります。



財布から現金を取り出す手間がなくなったことで、「本当にこれが欲しいのかな」「いま必要なものなのかな」と考える時間もなくなりました。

お得なポイントで節約するためにキャッシュレス決済を利用し始めたはずなのに、かえってお金を使いやすい、無駄遣いしやすい状況になってしまっているのです。では、やりくり上手の人たちはどうしているのでしょうか?



■節約上手な人は、あえて「お金を使いづらい」状況にする



毎月の収入の中で確実に貯蓄を増やしている節約上手の人たちは、あえて「お金を使いづらい」状況をつくり出しています。具体的には、普段使い用の口座とは別に貯金用の口座をつくっておいて、毎月の給与から決まった金額を先取りして貯金していくのです。



でも、せっかく先取りしたお金を簡単に引き出せてしまっては意味がないですよね。そのため、貯金用の口座を開設するのは、近くに窓口やATMがない金融機関など、少し不便に感じるくらいのところがちょうど良いでしょう。



■ストレスフリーな生活が節約につながる



貯金上手な人は節約のために欲しいものや楽しみを必死に我慢する生活を送っているのかな、と思うかもしれません。一部のストイックな人はそれでも頑張れるかもしれませんが、大抵の場合、辛いだけの節約生活は長続きしないものです。



そのためやりくり上手な人たちは、ストレスフリーな節約生活を送る工夫をしています。例えばお菓子を買うのを我慢する、タクシーを使わず電車や徒歩で移動するといったことを、「節約のため」ではなく「健康に良いから」と考えてみるのです。するとどちらも、お金を使わないために無理しているのではなく、自分の体のために良いことをしていると思えますよね。捉え方ひとつ変えるだけでも、ストレスを感じずに節約できるというわけです。



■整理整頓された部屋なら衝動買いも自然に減る



部屋はなるべく物を少なめに、いつでもきれいに整理整頓しておきましょう。

きれいな部屋を保とうと思えば、衝動買いをして物を増やした、きちんと片付けていなかった為に目当ての物が見つからず同じ物を買う羽目になる、といったことも減っていきますよ。



■無理せず気軽に節約生活を



家計のためとはいえ、辛いばかりの節約方法では長続きしません。例えば、回数や金額さえきちんと決めておけば、息抜きに外食をすることだってメリハリある生活のためには必要です。貯金上手な人たちのやりくり方法を参考にしつつ、お得なキャッシュレス決済や家計簿アプリも上手に利用しながら、無理せず気軽に節約生活を送ってくださいね。



【参考】
「キャッシュレス決済に対するポイント還元制度のこと( https://www.gov-online.go.jp/cam/shouhizei/cashless/ )」政府広報



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