政府が副業を後押ししていることもあり、最近は副業や兼業に関する話題が増えています。年明けにも、2020年度に政府が、東京圏に住んで地方で兼業や副業をする人に交通費を支援する制度を始めると報じられています。



副業には在宅でできるものもあれば、平日は大都市で働き土日は地方の企業で副業をするというパターンも出てきているようです。しかし、「そもそもどんな副業があるのか分からない」という方も少なくないでしょう。そこで、副業の種類やどれくらい稼げるのかという目安を紹介します。



■「月1~2万円」くらいのライト副業



まず、比較的簡単に、月1~2万円程度の収入を得られる「ライト副業」を紹介します。



フリマサイトで不用品販売

不要になった洋服や日用品などを「メルカリ」や「ヤフーオークション」などのフリマサイトを使って販売してみましょう。ブランド物の洋服や子供服、マタニティグッズ、デパートコスメ、本などは人気が高いようです。物が売れてお金を得られるだけではなく、断捨離することで部屋がスッキリするという効果もあります。



文字起こし、ライティング、記事作成

「クラウドワークス」「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトでは、文字起こしやライティング、記事作成などの仕事を幅広く募集しています。慣れるまで少し時間はかかりますが、タイピングや文章に自信のある方は要領を得れば効率よく稼ぐことができます。インターネット環境があれば、ほとんど費用はかからないので、参入障壁は低いといえるでしょう。



ハンドメイド作品販売

女性に人気の副業として、アクセサリーなどのハンドメイド作品を作って販売するという方法があります。材料費に利益を上乗せして価格設定をしますが、人気が出れば利益幅を大きく取るとこもできます。作品をInstagramで宣伝して自前のネットショップに誘導する手もあれば、「Creema(クリーマ)」や「minnne(ミンネ)」などのハンドメイド・クラフト作品の通販サイトで販売することもできます。



■月10万円以上を目指せる副業



次に、上手くいけば月に10万円以上稼ぐことも可能な副業を紹介します。



ノウハウやスキルを売る

自分が身につけたノウハウやスキルを販売するサイトとしては「タイムチケット」があります。有名ウェブマーケターが独立を支援する講座を開いたり、マッチングアプリでの出会いを指南したりするなど、独自のノウハウを販売するケースが目立ちます。料金は30分数千円程度~1時間1万円など、人気コンテンツを生み出せば売上が爆発的に伸びる可能性も。



スキルマーケットの「ココナラ」は、デザインやプログラミングなど「自分の得意なスキル」を販売するのに向いたプラットフォームです。クラウドソーシングは自分から募集案件に応募するのに対して、ココナラでは自分の作品を気に入ってくれた人が購入してくれることになるので、自分から営業する必要はありません。需要にマッチすれば売上も伸びやすいと言えます。



また、「note」という投稿サイトでは、自分の投稿に価格をつけて販売することもできます。たとえば、子供を有名私立に入学させる方法、難関資格を取るための勉強方法、婚活に成功する方法などを題材にすると、そのノウハウが欲しい人が購入してくれる仕組みです。コンテンツ作りに無駄な手間をかけなければ、効率的に稼げる方法です。



翻訳、通訳

外国語が得意な方は翻訳や通訳として稼ぐこともできます。特にマニュアルの翻訳は専門用語も多く単価が高くなる傾向にあるので、語学力に自信がありその分野への理解がある人であれば大チャンスです。また、通訳の案件としては展示会での通訳同行など、1日だけ単発で働けるようなものもあります。副業により語学力をさらに磨き、それを本業にも生かすという相乗効果も考えられます。



代行業

代行系の副業は意外とニーズがあり、その範囲はチケットの購入や人気店の行列、家事、ベビーシッター、宿題、冠婚葬祭の出席など多岐にわたります。

最近では「キッズライン」というベビーシッター・家事代行のマッチングサイトが有名ですが、人気があるシッターさんの場合、時給が3,000円を超えることも。自分に付加価値をつけることにより、売上を伸ばすことができます。



■副業で失敗しないために気をつけたいこと



当たり前のことですが、仕事の時間(=本業の時間)以外の時間を副業に充てる訳ですから、副業をすると自分の自由時間が削られることになります。



そのため、楽しくないもの・自分のためにならないと感じてしまうものでは続けることができません。そう考えると「副業を通じて将来自分がやりたい夢に役立つことをする」、「将来独立も考えて人脈を増やせるようなことをする」など、将来のビジョンに当てはまるようなものを選ぶことが大切と言えそうです。



たとえば、副業としてファミレスで働けば、確実に給料を得ることができますが、将来飲食店を経営したいという考えがないのであれば、あまり自分のためにはならないかもしれません。それより、「語学力をさらに磨きたい」と考えているならば翻訳にチャレンジした方が、将来本業で海外案件に携われたり、独立して海外取引をしたりなどメリットが大きいでしょう。



誰にでもできる時間を切り売りする副業(上の例ではファミレス)に対して、スキルを身につけてそれを生かす副業(翻訳))は、最初のうちは大きな収入を得ることができません。しかし、1案件3,000円の仕事を、最初は5時間かけてこなしていたのが、スキルを身につけて1時間でできるようになれば効率的に稼ぐことができるのです。



目の前の収入ももちろん大切ですが、副業で身につけたスキルがどれだけ将来役に立つのか、将来のリターンにつながるのかという視点も忘れずにいたいものです。



■おわりに



これからは「副業しない方がリスクになる時代」になるかもしれません。今までは「副業は生活するためにお金が足りない人がやるもの」というイメージが強かったかと思います。

しかし、自分のスキルを伸ばすため、将来の収入を増やすためという点で、副業するメリットは無視できないでしょう。



副業は最初こそハードルが高く感じるかもしれませんが、やってみると意外と稼げるものです。2020年はぜひ副業に挑戦してみてはいかがでしょうか。



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