新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が収束しない中迎える新学期。2019年10月よりスタートした「幼児教育・保育の無償化( https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/index.html )」の影響などもあり、0歳児から子どもを保育園に通わせていた家庭も、子どもが幼稚園に入園できる歳になるのを期に預かり保育のある幼稚園に転園させる、というケースが見られます。



そこで今回は「幼稚園ママ」の現状や、幼稚園に転園する「保育園出身ママ」への注意点などについてご紹介したいと思います。



■正社員ワーママ、パートワーママ、専業ママ…多様化する幼稚園ママ



かつて幼稚園といえば専業主婦家庭の子どもが通う場所、といったイメージでしたが、近年は預かり保育を実施している園を中心に、幼稚園は共働き家庭の子どもたちも多く通う場所になっています。とはいえ、やはり保育園と比較すると正社員として働くママは少数派で、園によって専業主婦のママの割合が高かったり、パートなどの時短勤務で働くママの割合が高かったり…という印象です。



では、子どもを幼稚園に通わせているママ、保育園に通わせているママはお互いに対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。ママたちに聞いてみました。



・「保育園ママは仕事されている方がほとんどなので『自立した女性』というイメージですね。子育てしながら仕事もバリバリこなして、すごいなぁって思います」(幼稚園ママ)



・「幼稚園ママは子どもにじっくりと向き合っている人が多いように思います。子育てに関しての知識が豊富なイメージ」(保育園ママ)



・「保育園ママはとにかく忙しそう。でも、収入があるので、家のこととか子どもの教育とか、お金で上手にカバーできているのかなと思う」(幼稚園ママ)



・「幼稚園はママ友とのお付き合いが保育園よりも濃厚そうで、トラブルも多そうですよね。正直ちょっと怖いというか神経質というか、そんなイメージもあります」(保育園ママ)



ライフスタイルは違っても、同じママとしてお互いをリスペクトしている部分が見られる一方で、ネガティブなイメージを持っている人もいるようです。



■「なんで幼稚園にしたの?」こんな「保育園出身ママ」が嫌われる



では、そんな「幼稚園ママ」と「保育園ママ」が同じ環境で過ごすことになると、どのようなことが起こるのでしょうか。



多くの場合、同じ園に通わせるママとして良好な関係が築けているようですが、なかには保育園から幼稚園に転園してきた働くママに対して、次のようなネガティブな感情を持っている人もいるようです。



・「娘のクラスには、同じ保育園から転園してきたお子さんが3人いるんです。ある時、そのママたちが『保育園は色々やってくれてホント有難かった。幼稚園って先生少なすぎない?ちゃんと見てくれてるのか心配~』って話していて…。そもそも保育園と幼稚園では先生の配置基準が違うので、そこを比べられても…ってなんだか嫌な気分になりました」



・「子どもが通う幼稚園では年1回文化祭のようなものがあって、保護者は全員お手伝いをする決まりになっているんです。Yちゃんは保育園からの転園組で、ママはお仕事がすごく忙しい方のようなのですが、年少・年中と一度もお手伝いに参加されていません…。私だってパートを休みながらなんとか参加しているのに…そんなのアリなの?って思います」



・「息子が年少の時ですが、保育園から転園されてきたママさんから『うちは保育園でトイレトレーニングしてもらえて楽だった』とか『保育園でいっぱい遊べてよかった』といった話をされました。私はその頃保活中の専業で、トイレトレーニングもかなり試行錯誤しましたし、毎日子どもをどこで遊ばせようかと考えるだけでも大変だったので…。モヤモヤしましたね」



先生の人員配置や、保護者の出番が少ないことなど、保育園では当たり前だったことも、幼稚園では全く事情が異なります。さらに、幼稚園には「少しの時間でいいから子どもを預かってもらえたら…」といった気持ちを持ちながら、子供と「密接すぎる」ともいえる、時に苦しい時間を過ごしてきたママたちも多くいるのです。そうした背景が、保育園ママと幼稚園ママとの間に軋轢を生んでしまうのかもしれません。



■幼稚園は「教育を行う」場所であるということ



ネット上では「保育園ママはワ―ママでサバサバ系」「幼稚園ママは専業主婦が多く付き合いが面倒」といったイメージが横行しているように見受けられます。たしかに一昔前まではそういった傾向は現実としてありましたし、幼稚園によっては未だに面倒な付き合いがあることも事実です。



しかし、働く幼稚園ママが増えている今、ママのタイプに関していえば、両者にそれほどの違いはないように思います。
ただはっきりと違うのは、保育園は厚生労働省が管轄する「保育を行う」場所であるのに対し、幼稚園は文部科学省が管轄する「教育を行う」場所であるということ。



家庭に代わって先生たちが生活のお世話をしてくれる保育園とは違い、幼稚園では集団行動や学習面などの教育が目的であり、先生たちも教育を軸として子どもに接しています。親の関わり方においても、幼稚園では「子どもの教育のために親も動く」といった姿勢が求められるのです。



■まとめ



保育園と幼稚園、一見似ているようで全く違う環境に、戸惑うのは子どもよりもむしろ大人の方なのかもしれません。しかし、それぞれあり方は違っても、子どもにとってはどちらもお友達や先生とかけがえのない経験を重ねていく場所。保育園から幼稚園へ転園する、あるいはこれから幼稚園への転園を考えている方は、今一度保育園と幼稚園のあり方の違いについて理解を深めておきましょう。




参照:内閣府「幼児教育・保育の無償化( https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/index.html )」



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