■企業年収給与研究シリーズ



この木なんの木♪でおなじみ。日立製作所の給料はどのくらいかの画像はこちら >>

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://www.hitachi.co.jp/IR/library/stock/hit_sr_fy2019_4_ja.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。

今回は国内大手総合電機メーカーである日立製作所です。



■日立製作所の従業員数は何人か



有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2020年3月31日時点で3万1442名。単体で3万1000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。



  • IT:1万5839名
  • エネルギー:1468名
  • インダストリー:2773名
  • モビリティ:2644名
  • ライフ:2403名
  • その他:3214名
  • 全社(本社他):3101名

また、連結の従業員数は30万1056名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。



  • IT:7万2999名
  • エネルギー:8876名
  • インダストリー:2万4215名
  • モビリティ:4万6847名
  • ライフ:4万5371名
  • 日立ハイテク:1万954名
  • 日立建機:2万4274名
  • 日立金属:2万9677名
  • 日立化成:2万1852名
  • その他:1万2890名
  • 全社(本社他):3101名

■過去5年の業績動向



日立製作所(連結)の業績推移についても見ておきましょう。



まず、売上収益ですが、過去5年をみると、2016年3月期は10兆343億円、2017年3月期は9兆1622億円、2018年3月期は9兆3686億円、2019年3月期は9兆4806億円、2020年3月期は8兆7672億円となっています。



また、継続事業税引前当期利益については、2016年3月期は5170億円、2017年3月期は4690億円、2018年3月期は6386億円でしたが、その後は減益傾向にあり、2020年3月期には1802億円にまで減少しています。



投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期利益は、2016年3月期の1721億円から2018年3月期の3629億円まで増益が続きましたが、その後は減益傾向で、2020年3月期には875億円となっています。



■日立製作所の平均年間給与はいくらか



それでは最後に、気になる日立製作所の給与と従業員の年齢、勤続年数などを見ていきましょう。



日立製作所(提出会社)の2020年3月31日時点での平均年間給与は902.6万円と900万円を超えています。

また、従業員の平均年齢は42.3歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は19.1年となっています。



■まとめにかえて



年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。



ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。



【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。



【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。



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