■企業年収給与研究シリーズ
シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://global.yamaha-motor.com/jp/ir/library/security/pdf/2019/2019_security.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。
■ヤマハ発動機の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年12月31日時点で1万567名。単体で1万人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- ランドモビリティ:6694名
- マリン:2229名
- ロボティクス:1121名
- 金融サービス:6名
- その他:517名
また、連結の従業員数は5万5255名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- ランドモビリティ:4万2589名
- マリン:5877名
- ロボティクス:2579名
- 金融サービス:605名
- その他:3605名
■過去5年の業績動向
ヤマハ発動機(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると、2015年12月期は1兆6311億円、2016年12月期は1兆5028億円、2017年12月期は1兆6700億円、2018年12月期は1兆6731億円、2019年12月期は1兆6647億円となっています。
また、経常利益については、2015年12月期は1252億円、2016年12月期は1020億円、2017年12月期は1548億円でしたが、その後は減益傾向にあり、2019年12月期は1194億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年12月期の600億円から2017年12月期の1016億円まで増益が続きましたが、その後は減益傾向で、2019年12月期には757億円となっています。
■ヤマハ発動機の平均年間給与はいくらか
それでは最後に、気になるヤマハ発動機の給与と従業員の年齢、勤続年数などを見ていきましょう。
ヤマハ発動機(提出会社)の2019年12月31日時点での平均年間給与は745.6万円と700万円を超えています。
■まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。