12月14日の晩、「Go To トラベル」一時停止の決定が急きょ発表されました。対象となる期間は年末年始にあたる12月28日から1月11日まで。

もう何カ月もその是非について問われつづけてきましたが、“第3波”真っただ中の現在は「一時停止に賛成」の人が大半なのではないでしょうか。



とはいえ、コロナが多少落ち着いていた頃は、Go To トラベルを利用して旅行を楽しんだ…という人も少なくないはず。かくいう筆者もGo To トラベルの恩恵にあずかったひとりです。



■「Go To トラベル」で市内のホテルを満喫



「Go To トラベル」が開始された7月の末、筆者の夫が「どうする? Go To トラベル、利用してみる?」とたずねてきました。連日大々的なキャンペーンが行われていたので興味はあったものの、「今、旅行はちょっと…」と思っていた筆者、そのときは「やめておこうよ」と返答しました。



しかし、夫が「別にどこか遠くに旅行しなくても、近くのホテルに泊まればいいんじゃない?」と提案。「なるほど、何も県外に行く必要ないんだ…」と考え直し、9月上旬、Go To トラベルを利用して、我が家から車で約15分のホテルに家族で宿泊することにしました。



海沿いにあるそのホテルは、天然温泉が売りのリゾートホテル。あまりにも近場過ぎることと、宿泊料が高価なことから「泊まってみよう」などとは、これまで夢にも思ったことがありませんでした。



しかし、Go To トラベルと市が発行した「プレミアム付き宿泊券」を併用することで、考えられないようなお得な値段で宿泊できたのです。



最上階でいただくフルコースのディナー、オーシャンビューの部屋、広々とした温泉…。まさか家の近くにこんなにも素敵な場所があるなんて。



「あれは観光客用のホテルだから地元民には関係ない」などと思っていたことを大反省。これもGo Toトラベルがあったからこその発見だと思うと、私自身は「Go To トラベル、やってもらえてよかったなぁ」と考えざるを得ないのです。



後日、筆者は友人に「Go To トラベル、よかったよ」と我が家の利用法を話したところ、彼女も早速Go Toトラベルを利用して、我々とはまた別のホテルに宿泊していました。



「自分が住んでいるところの宿泊施設に泊まるなんて、考えたこともなかったけど…。どこかに旅行しなくても、ホテルに宿泊するだけで、非日常感が味わえてリフレッシュできるんだね」とご満悦でした。



■「失敗だった」と切り捨てるのではなく…



「Go To トラベル」キャンペーン開始となった7月下旬から、「なぜこの時期にやるのか」「コロナ感染が再拡大しているのに、それに拍車をかけるのか」という声は多く聞かれました。思えば筆者も「このご時世で旅行なんてけしからん!」と憤慨していたような気がします。



そのとき筆者は「Go To トラベル=県外に旅行すること」という単純な図式しか思い浮かびませんでした。しかし、Go To トラベルがなければ決して泊まることがなかったであろう「近場の高級ホテル」に宿泊できたことで、「Go To トラベルありがたいなぁ」と思うようになりました。非常に現金な話ではありますが。



現在の状況を踏まえれば、「Go To トラベル、ウエルカムです!」ともろ手をあげて大賛成…というわけにはいきません。しかし、だからといって「Go To トラベルは失敗だった」と言ってしまうのも…というのが筆者の正直な気持ちです。



コロナが再び猛威を振るい始めた11月以降、停止か、続行か、はたまた一時停止か…日々さまざまな憶測が飛び交っていました。しかし、一番それに振り回され、疲弊しているのは他でもない旅行会社の人々ではないでしょうか。



それなのに、「Go To トラベルだけを決行するのは政府と旅行会社が癒着しているのではないか」「Go To トラベルは旅行業界だけを救うための愚策だ」とまで言うのは、少し行き過ぎのような気がします。



現場で働いている人々は、粛々と「国が決めた政策にしたがって仕事をしている」のですから、旅行会社=悪である、と短絡的に考えないようにだけはしておきたいと思います。



■まとめ



このたびのGo To トラベルで、筆者は「自分が住んでいるところの新たな魅力」を発見できました。その点ではGo To トラベルに感謝しているし、「利用してよかったなぁ」と思っています。いっそのこと、「Go To トラベルを県内だけの利用にする」というのでは経済効果は得られないのでしょうか?



一番いいのはGo To トラベルを停止することなく、人の移動や接触を抑えられる方法を工夫して見つけること、だと思うのですが、それこそ「言うは易し…」なのかもしれません。いずれにしても、1日も早くコロナが収束し、経済的打撃を受けている業界に活気が戻ることを願わずにいられません。



編集部おすすめ