2021年11月末に、人気YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)氏が自身のチャンネル登録者1000万人突破を記念して1000円カットのQBハウスでヘアカットをしました。



その模様をまとめた動画では、15分程度でサクサクとヘアカットをし、20分程度で全工程が終了しており、その点でも面白いものでした。



今回はQBハウスの業績推移や1000円カットの気になる点についてまとめてみます。



■QBハウスの沿革・業績推移



QBハウスは、1996年11月に第1号店がオープンしました。それ以来、着実に来客者数を伸ばし、2007年6月期には国内来客者数が1000万人を突破し、2019年6月期には1840万人に到達しています。



【図表】店舗数の推移



ヒカキンも体験したQBハウス・1000円カットの魅力とは?

出所:キュービーネットホールディングス株式会社「実績・沿革」



日本国内のみならず、海外にも展開しており、アメリカ・台湾・香港・シンガポールの4か国です。海外で最も来客数が多いのは香港で、2021年6月期には183万人に達しています。



直近の業績は、2022年6月期第1四半期(2021年7月~9月末)をもとにすると、



  • 売上収益:50億5200万円(対前年同四半期増減率+9.5%)
  • 営業利益:4億3200万円(対前年同四半期増減率-2.9%)
  • 四半期利益:2億6200万円(対前年同四半期増減率-7.7%)

となっており、「増収減益」という状態でした。



1000円カットは新型コロナウイルスの流行状況によって来客数が左右される業態のため、今後の動向が気になるところです。このまま流行が収束すれば、増益に転じる可能性はあるでしょう。



■1000円カットの魅力



何と言っても、冒頭のHIKAKIN氏の動画でも言及されていた通り、「美容院・理容室と比べて短時間でカットできる」点です。待ち時間も店頭や公式サイトで確認可能で、空いている時にふらっと訪れることができます。



カット自体も10~20分程度で終えることができ、髪の毛を濡らしたりしないので、ドライヤー乾燥などの時間もかかりません。QBハウスではシャンプーの代わりにエアウォッシャーと呼ばれる、髪の毛専用の掃除機のようなもので頭皮を吸って仕上げます。



20分で全てが終わるとなると、会社の昼休みに寄ることもできそうです。



なお、浸透している名称のため、便宜上1000円カットと言っていますが、現在はQBハウスのヘアカット代金は厳密には1000円ではありません。現在は「税込1200円」でヘアカットが提供されています。



■女性もカットできるのか?



QBハウスは女性も利用可能だと公式サイトでも明言されています。ただ、実際の利用客は男性の方が多い傾向があるようです。



この理由として、女性は必ずしも「カットだけ」を求めているわけではないことが挙げられるでしょう。実際、私自身も髪を整えるときは美容室に行きます。



それは、私の場合はカット以外にも「シャンプー・スタイリング剤の匂い」や「美容師とのコミュニケーション」、「ブローで綺麗に整えてもらう体験」を求めているからです。



ただ、逆にこれらの要素を求めておらず、むしろ美容師とのコミュニケーションがつらいと考える方の場合は、QBハウスなどの1000円カットも、現実的な選択肢の一つとして挙げられるかもしれません。



■参考資料



  • キュービーネットホールディングス株式会社「HIKAKINがQBハウス初体験、気になるそのスタイルは」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000061391.html )
  • YouTube「ヒカキン、人生初の1000円カットで"おまかせ"したらまさかの髪型に!?【登録者1000万人記念】」( https://www.youtube.com/watch?v=k7EwuFkDfxI )
  • キュービーネットホールディングス株式会社「実績・沿革」( http://www.qbnet.jp/history/ )
  • キュービーネットホールディングス株式会社「2022年6月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」( https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03629/c5e13b94/3160/4e28/813c/2c92a071b860/140120211111431690.pdf )
  • QB HOUSE「QB HOUSEはヘアカット専門店です」( https://www.qbhouse.co.jp/guidance/ )
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