ヨーロッパを中心に、香料や薬用、調理用として昔から人々の暮らしに深く関わってきたハーブ。
野性味のある草姿やかわいい花が人気を呼び、観賞用としてもよくガーデニングに利用されます。
今回はハープの中から料理に使える品種を10種類ピックアップ。ハーブの育て方や料理での使い方を紹介します。
■料理でのハーブの使い方
■フレッシュハーブ
フレッシュハーブは摘み取った生の状態のハーブです。摘みたてのフレッシュな風味や爽やかで強い香りがあるのが大きな特徴。
生の新鮮さを活かすために、早めに使うのがポイントです。摘み取ったハーブに土や虫がついていないかよく確かめましょう。

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■ドライハーブ
ハーブを乾かしたものがドライハーブ。1週間程度つるして乾燥させる方法のほかに、やや香りが弱まりますが電子レンジで乾かす方法もあります。
フレッシュハーブより長期間保存できることと、乾燥することでハーブの効力が濃縮されるのがメリットです。
■ハーブを料理に使う際の注意点
香りを強めたいからとハーブを多めに使うのは避けましょう。ハーブにはさまざまな効力があり、大量摂取で体調に影響を及ぼす可能性もあります。
特に基礎疾患がある、病気で薬を飲んでいる、妊娠中という場合は注意が必要です。
また一部の植物にアレルギーがある方は、ハーブの品種をチェックしてから使用するのがおすすめです。
■料理も花も楽しめる!おすすめのハーブ10選
ハーブは生命力が強い植物。地植えで大きく育てるのも楽しみですが、大きく育ちすぎて困ることも。初心者は鉢植えやプランターがオススメ。好みのハーブから育てて、収穫を楽しむとよいでしょう。
■バジル

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明るいグリーンの葉とスパイシーで爽やかな香りが特徴のバジル。6~8月に葉を収穫して食用にします。水分が不足したり、花が咲くと葉が硬くなるので、水切れしないように気をつけましょう。
■タイム

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タイムは寒さと乾燥に強く、とても育てやすい常緑多年草。清涼感のある香りとほろ苦い風味が料理のアクセントになります。木立性とほふく性の品種があり、ほふく性のタイムはグランドカバーや花壇の縁取りにもおすすめです。
■オレガノ

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苦味を感じるスッキリとした香りが特徴でトマトとの相性がよいオレガノ。別名ハナハッカとも呼ばれ、夏に美しい花を咲かせます。多湿を嫌うので水はけのよい場所で育てましょう。
■ローズマリー

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ローズマリーはすがすがしい香りの常緑低木。強い芳香が特徴で触れただけで手に香りが移るほど。乾燥に耐えドライフラワーやリースにも利用できます。立性とほふく性では株の姿が異なるので、好みに応じて選ぶとよいでしょう。
■パセリ

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料理の彩り野菜としてポピュラーなパセリ。暑さや寒さに強く、1年を通して栽培可能です。日当たりの悪いところで育てると茎がヒョロヒョロになりますが、強すぎると葉焼けします。初心者は移動ができる鉢植えでの栽培がオススメ。
■クレソン

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クレソンは爽快な香りとピリッとした辛みが特徴の多年草。
■セージ

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ソーセージ作りによく使われるセージ。多湿が苦手なので乾燥ぎみに育てましょう。比較的背丈が高くなり、春と秋に咲くかわいい花も楽しめます。直射日光は避けて育てましょう。
■フェンネル

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フェンネルは背丈が1メートル以上になる大型のハーブ。フワフワした細い葉や夏に咲く黄色のかわいい花が観賞用になります。スパイシーな香りとほんのり苦味がある風味が特徴で、葉だけでなくコロンとした白い根株も食べられます。
■パクチー
独特な香りや味わいのため好みはさまざまですが、病みつきになるほどの愛好家も多いパクチー。パクチーは移植に弱いため、植え替え時には注意をします。
■ルッコラ

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ルッコラはゴマのような香りがあり少し辛みのある一年草。日当たりのよい場所を好み、多湿がやや苦手です。サラダや肉料理の付け合わせのほか、おひたしや炒め物に使えます。花が咲くと葉が硬くなるため、開花させないように育てましょう。
■まとめにかえて
花のかわいらしさと香りのよさで心を癒やしてくれるハーブ。庭に植えて観賞できるだけでなく、さまざまな料理の風味付けとして活躍してくれます。
自宅で育てたハーブは新鮮で香りもバツグン。ハーブのある暮らしで心と体をリフレッシュしてみませんか。