お家でカンタンに育てられる野菜のなかで、代表的なのがミニトマト。



大きな庭がなくてもベランダや小さな庭でも育てられるので、家庭菜園初心者の方にもオススメです。



今回は、手軽に家庭菜園を楽しめる定番野菜のミニトマトについて、基本の育て方と人気品種を紹介します。



■家庭菜園の定番野菜「ミニトマト」基本の育て方



【春の家庭菜園】ベランダや庭で育てる定番野菜「ミニトマト」初心者もプランターでカンタン収穫

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ミニトマトはプランターひとつで簡単に育てられることから、家庭菜園に向いている定番野菜。苗も手に入りやすく、収穫も長く楽しめます。家庭菜園初心者も気軽にチャレンジにしやすいでしょう。



■栽培環境



ミニトマトは乾燥や直射日光には強い野菜。日当たりと風通しがよいところが生育場所として適しています。上手に育てるには、気温の管理と水やりがポイントです。



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トマトは夜の気温をできるだけ低くしておくと、甘い実をつけやすくなります。直射日光が当たりやすい夏のベランダは、床の温度が下がりにくいので、水をまいたりして温度を下げるとよいでしょう。夏は水切れにも注意が必要です。



■植え付け



ミニトマトは種から育てることもできますが、苗を用意して育てる方が簡単なのでオススメ。春はミニトマトの苗が多く出回る時期なので、好きな品種を選んで育てるとよいでしょう。



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品種は年々豊富になっています。初心者はプランター栽培向きのミニトマトを選びましょう。苗は葉が多く茂り、厚みがある濃い色の苗を選びます。



プランターに入れる土は市販の野菜用の土で問題ありません。苗を植えたら仮支柱を立てて置くことを忘れずに。仮支柱は割り箸などでも構いません。斜めに1本立てておくとよいでしょう。



■実がなるまで



植え付けた後は、土が乾いたら水をたっぷりと与えます。わき芽が伸びてきたら、清潔な手で取り除き主茎に栄養が渡るようにします。



苗が生長して大きくなってきたら、仮支柱から長めの支柱に取り替えましょう。プランターの場合は主茎に沿わせて1本でも大丈夫ですが、オススメは3本使うピラミッド型。四方に伸びる枝を誘引しやすくなりますよ。



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誘引は麻ひも使って8の字に結びます。茎に傷がつきにくくなります。茎が支柱の先端まで達したら主茎の先を摘み取って摘芯しましょう。摘芯をすることで、それぞれの枝に栄養が行き渡るようになります。



実がつき始めた段階で、肥料を少しずつ与えると収穫が長く楽しめます。2週間に1回のペースが目安。与えすぎは植物の生育を妨げるので、使用方法を守って使いましょう。



水やりは実がついてきたら控えめにしておく方がよく育ちます。収穫のタイミングは、ヘタの付近まで赤く色づいているのを確認してから、一粒ずつ丁寧にヘタを切って収穫しましょう。



■人気のミニトマトの品種は?



■千果(ちか)



スーパーなどでも目にする機会の多い定番品種のひとつ。綺麗な赤色で丸く整った形をしています。糖度も高く、甘みのある味と食感を楽しめます。

すずなりに実がなる、育てやすい品種と言えるでしょう。



■アイコ



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やや縦に長い実の形が特徴的な人気の品種。切った時に中身が飛び散りにくい特徴があります。赤色のものが一般的ですが、黄色やオレンジの実をつける種類も。病気にも強く育てやすいでしょう。



■トマトベリー



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可愛らしいハート型が特徴の品種。実の大きさは直径3センチほど。糖度も高く、フルーツ感覚のミニトマトとして知られています。



■サンゴールド



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ツヤのある濃いオレンジ色をしていて、ゴロっと大きめの実が特徴。高めの糖度と程よい酸味のバランスが優れています。長く栽培できるのも特徴で、鮮やかなオレンジがベランダを華やかにしてくれます。



■オレンジキャロル



黄色に近い明るいオレンジ色の実をつける、栄養価たっぷりのオレンジキャロル。

一般的なトマトに含まれるリコピンに加えて、緑黄色野菜の栄養素であるカロテンが豊富に含まれています。



ほどよい甘みもあり、明るいカラーで弁当やサラダの彩りにも適しています。



■まとめにかえて



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難しい作業を必要としないトマト栽培。初心者でも育てやすい定番野菜なので、毎年育てている人も多いことでしょう。



ホームセンターや園芸店にはミニトマトの苗が豊富にそろっています。人気品種から売れていきますので、育ててみたい人は早めのチェックを。



見ためも色鮮やかで可愛らしいので、ベランダや庭がオシャレになりますよ。コンパニオンプランツのバジルと一緒に植えるのもオススメです。



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