おうち時間が増えたことで、自宅でできる新しい趣味を探している人も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのは苔玉作り。
今回は100均の材料で作る、カンタンな苔玉の作り方と育て方について紹介します。
■苔玉とは?
苔玉とは、丸い状態に成形した苔に植物を植え、小さな観葉植物として楽しむアイテム。鉢の代わりが苔玉と考えると分かりやすいでしょう。
苔玉は和室はもちろん、洋室やキッチン、玄関などさまざまな場所に飾ることができます。手作りが可能なので、自宅で楽しめる趣味としても人気です。

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■苔玉の材料と作り方
■準備するもの
- 乾燥水苔
- ケト土
- 赤玉土
- 培養土
- 木綿糸
- お好みの植物
- 苔玉を飾る器
苔玉の材料は100均で揃いますが、店舗によっては取り扱いがないところもあります。手に入らない場合は、園芸店で探してみましょう。
苔玉に植える植物は、アイビー、アジアンタム、テーブルヤシ、ポトス、ワイヤープランツ、多肉植物などがおすすめ。なかには100均で手に入るものもあります。乾燥水苔の変わりにハイゴケ、シノブゴケなどを使用しても。
園芸店の中には、苔玉作りに必要な材料がすべてセットになった「苔玉キット」を取り扱っているところもあります。
■苔玉の作り方

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- 乾燥水苔を水に浸して汚れを落とし、軽く絞っておきます。ケト土と赤玉土は1:2程度の割合で混ぜ、水を少しずつ加えてこねていきます。耳たぶくらいの硬さになったら丸めて窪みを作り、茶碗型に成形しましょう。
- 次に、ポットから外して土を軽く落とした植物を成形した土の中に入れ、植物の根を包むようボール状に形を整えます。苔玉が自立するよう、少し底面を平らにしておくのがポイント。
- 最後に、できあがった玉に苔を押さえつけながら張り付けていきます。苔を貼り終えたら、苔玉のまわりに木綿糸を20周ほど巻き付けて苔を固定しましょう。
もっと簡単に作りたい方は、100均などで販売されている「成形済み苔玉」や「モスボール」を使ってもよいでしょう。
■成形済み苔玉を使うときの作り方
- 水に成形済み苔玉を5~10分ほど浸し、中の枝やワラなどを取り除く
- 次に、植物をくぼみに入れ、隙間に培養土を入れて植物を安定させる
赤玉土を使用しないため、通常の苔玉よりも湿度が高くなります。水をやりすぎて過湿にならないよう気を付けましょう。
■苔玉の育て方
■苔玉の置き場所
風通しがよく、直射日光が当たらない明るい室内がベストです。
■水やり
苔玉は保水性に優れているため、加湿になると植物が根腐れを起こして枯れやすくなります。水やりは苔が乾いてきたときに、たっぷりと与えるようにしてください。
水やりのタイミングは、苔玉を持ったときに軽く感じたとき。内部の水分が蒸発して、乾燥している目安になります。
じょうろや霧吹きで水をかけてもいいのですが、おすすめは水を入れたバケツに5~10分ほど浸す方法。水やりの頻度は春~秋が3日に1回、夏場は1~2日に1回、冬場は5日~1週間に1回が目安です。
■植物が弱ったらどうする?

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苔玉は上手に育てれば2年ほどは元気に育ちますが、植物の根が成長し苔玉の中で絡まってしまうと水がうまく吸えず弱ってしまいます。植物の元気がなくなってきたら、思い切って新しい苔玉に植え替えましょう。
カビが生える頻度が高くなった場合も同様です。新しい苔玉に移して、植物が元気に育つ環境を整えてあげるほうがよいでしょう。
日当たりや風通しが悪い場所、また管理に自信がない方はフェイク苔玉もおすすめ。フェイクストーンモスや、インテリアモスボールなどという名前で販売されており、「水に浸さないでください」と表記されているのが特徴です。
作り方は簡単で、フェイクの苔玉にフェイクグリーンを入れるだけ。フェイクですが本物のように見えます。おしゃれなインテリアアイテムとして活躍しますよ。
■まとめにかえて
苔玉はオシャレなインテリアグリーンとして定着しつつあります。
苔の深いグリーンを見ていると、リラックスできそうですね。自分で作った苔玉であれば、愛着もわきます。上手に育てて、苔玉がある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。