■参考になる富裕層の価値観



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みなさんは「富裕層」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。

「お金があるから、好きなときに好きなだけ使える」など、羨ましいと感じることも多いでしょう。



実際に私が見てきた富裕層たちはお金に対する考え方や価値観に一貫性があると感じました。



ブレずに判断できるところに、富裕層とそうではない方の違いが現れます。



今回は金融機関に勤めていた筆者が、経験にもとづき富裕層のお金に対する価値観を4つお伝えしたいと思います。



■「富裕層」その定義とは



まずは富裕層とはどのような方を指すのか、野村総合研究所のデータを参考に確認し
てみましょう。



富裕層が羨ましい?自然とお金持ちになれる「富裕層のお金の価値観」4選

出典:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」



上記の画像をみると、「富裕層」とは1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯と定義されています。



日本全体の2%が該当し、世帯数では124万世帯。「5億円以上」の超富裕層とあわせると132万7000世帯です。

132.7万世帯と聞くと「多い」と感じる方もいるでしょう。しかし、「3000万円未満」のマス層は4215万7000世帯です。



やはり富裕層は少数ということが確認できますね。



■富裕層が持つ「倹約」という価値観



筆者が感じたのが、富裕層が「倹約」という視点を持っているということでした。

似た言葉に「節約」がありますが、富裕層の価値観は「倹約」だと感じます。

「節約」とは光村教育図書の小学新国語辞典 改訂版によると、無駄にせず、切り詰めることと記載されています。

切り詰めるとは「我慢」が必要になります。我慢をストレスに感じるケースが多いため「節約」にはネガティブなイメージを抱く方が多いでしょう。

一方、「倹約」とは、無駄遣いをしないこと。「節約」と同じような意味ですが、「倹約」は無駄なモノにはお金を使わないという目的があり我慢とはまた少し異なります。



そのため、「倹約」という価値観に継続性を持たせることができるのでしょう。



■富裕層のお金の価値観4選



では、具体的にどのような価値観が富裕層に見られたのか、経験を踏まえて4つお伝えさせていただきます。



■富裕層のお金の価値観1. 「価値が無いもの」にはお金は使わない



当たり前のことかもしれませんが、富裕層は自分にとって価値があるか無いかの判断がシビアです。

たとえば日常の服装に関しても、高額なブランド品を常に着用する方はそこまでいません。普段遣いにはユニクロやスポーツブランドなど「機能重視」という方が多かったです。

また、富裕層は手数料などにもシビア。たとえばコンビニのATMは利用しないなど、少額でも無駄なものにはお金を使わない姿勢を徹底しています。



■富裕層のお金の価値観2. 「必要なもの」には惜しみなく使う



先程と逆の価値観ですが、必要と思ったコトやモノに対してはお金を惜しみなく使います。

たとえば趣味や学びを得る時など。



趣味に関してはストレス発散や自分へのご褒美、また趣味を楽しみならビジネスに結びつけるという方もいます。



また自身の成長をビジネスにつなげるマインドを持っているため、自己研鑽としての学びに出し惜しみはしません。



■富裕層のお金の価値観3. 使ったその先を考える



3つ目は「お金を使った先に何を得ることができるのか」を考えている点です。

2で紹介したものにつながる部分ですが、富裕層はお金を使った先に何を得ることができるのかを考えています。



たとえば、自己研鑽として自分に投資をした後のビジネス面での成長。もしくは、趣味として購入する宝飾品などが将来もたらす利益などをしっかり理解しています。



■富裕層のお金の価値観4. 時間をお金で買うこともある



4つ目が、時間についての価値観です。富裕層は時間をどれだけ有効に使うかを重要視しています。

時間は有限という意識が強く、限られた時間を有効に使うためにお金を使います。



たとえばオフィスからの通勤時間を考えて自宅を選びます。

都心になれば家賃も上がりますが、それ以上に時間を大事にするためお金を惜しみません。

また、移動手段に対しても同様にお金を惜しみません。自分のパフォーマンスを最大限発揮するために、移動による無駄な体力や時間を消費しないのです。



■富裕層の価値観から学べること



ここまで富裕層が持つお金についての価値観について4つ紹介してきました。今回は4つでしたが、富裕層は自身の価値観をしっかり持って継続して実行します。

その中でも、自身にとって有益かどうかの判断が特に重要視されていると感じます。また、有益な情報にも敏感です。有益な情報を積極的に取り入れ、自身の価値観もブラッシュアップされていきます。

私たちも価値観を急に変えることは難しいかもしれませんが、学ぶ姿勢は参考にするべきでしょう。



まずはお金についてのマイルールを作ることからはじめてみてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • 野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」 ( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )
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