日本各地で大雨による被害が相次いでいます。昨今の大雨は短時間に大量の雨が降る傾向で、もはやどこに住んでいても、大雨による災害に遭遇する可能性が高くなっています。
災害の発生は命にも関わる事態。大雨に見舞われそうなときは十分警戒して過ごすようにしたいものです。
そこで今回は大雨に関する用語について英語でどのように表すか、フレーズも一緒に紹介します。さっそくみていきましょう。
■「線状降水帯」英語で何て言う?
気象庁のHPによると、線状降水帯は次のように定義されています。
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯といいます。
【引用元】国土交通省 気象庁ホームページ 「線状降水帯に関する各種情報( https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kishojoho_senjoukousuitai.html )」
大量の雨が降らせる雲が連なって列をなしているため「線状」と表されるようです。
線状降水帯は英語で、a linear rainband と表します。linear は「線の、直線状に伸びる」、rainband は「雨線、降雨帯」という意味です。
Hazardous linear rainbands that brought heavy rainfall to this area disappeared this morning.
この地域に大雨をもたらした危険な線状降水帯は今朝消えました。
■「局地的な激しい雨」英語で何て言う?
「局地的な激しい雨」は isolated heavy rain, localized downpour などと表します。
There was localized downpour in the northern part of Kyushu last night.
昨夜、九州北部で局地的に激しい雨が降りました。
ちなみに「ゲリラ豪雨」はtorrential rainと表します。torrential は「土砂降りの、(川などが)急流の」という意味です。
「ゲリラ豪雨」は「局地的な激しい雨」と似た意味を擁するため、 isolated heavy rain, isolated downpour など、ほぼ同じ表現で訳されることもあります。
■「記録的豪雨」英語で何て言う?
かつてないほどの雨の降り方を伝えるときに「記録的豪雨」という言葉をよく耳にします。
「記録的豪雨」あるいは「記録的大雨」は、heavy rain, heavy rainfall に、形容詞のrecord (記録的な)をつけてrecord heavy rain, record heavy rainfall などと表します。
Record heavy rainfall caused serious economic damages to this area.
記録的な豪雨がこの地域の経済に深刻なダメージを引き起こした。
■まとめにかえて
災害に関する英語を覚えておくと、いざというときに役立つ可能性があります。日頃はあまり使用しないかもしれませんが、専門的な言い回しをする場合もありますので、ひとつひとつ覚えて語いを増やしていくとよいでしょう。
■本日のフレーズを復習!

■参考資料
国土交通省 気象庁HP 「線状降水帯に関する各種情報/ 線状降水帯とは」( https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kishojoho_senjoukousuitai.html )