■富裕層は日本に何パーセントいるのか 



日本で「資産1億円以上の富裕層」の割合は?富裕層が「節約のた...の画像はこちら >>

みなさんは「宝くじ」を購入したことはありますか。



少し前に販売されていたサマージャンボや、もうすぐ発売されるハロウィンジャンボなど、一攫千金を夢みて購入をされている方もいるのではないでしょうか。



誰もが一度は「当たったら何に使おうかな」など考えたことがあると思います。

一方で、世の中には「富裕層」と呼ばれる方がいます。富裕層になる理由はそれぞれですが、中には自分で資産を築き上げる方々もいます。



「お金持ちは豪快にお金を使う」といったイメージが先行しがちですが、実は富裕層の方は何でもお金を使うわけではありません。意外と細かなお金は使わないようこだわる方も少なくないのです。

秋以降も続く物価高で、節約を心がけるも苦しく感じる方も多いでしょう。今回は富裕層の方が行っている節約ポイントについて、考え方の特徴とともにお伝えしていきます。



■日本にいる富裕層の世帯数と資産とは



まずは日本における富裕層の割合について、野村総合研究所が公表している「マーケットの分類」を参考に確認します。

世帯の保有する金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など)の合計額から、ローンなど負債を差し引くと「純金融資産保有額」を割り出すことができます。

この純金融資産保有額をベースに総世帯を5段階にランク付けしたものが「マーケットの分類」です。

5つの階層の定義と各層における世帯数・保有資産をみていきましょう。



日本で「資産1億円以上の富裕層」の割合は?富裕層が「節約のためにやらないこと」3選と節約が続くワケ

出所:野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆と推計」



富裕層は資産「1億円以上5億円未満」の方を言い、124万世帯で236兆円の資産を持ちます。



「マス層(3000万円未満)」は4215万7000世帯で656兆円ですから、富裕層になる難しさと、その資産の大きさを通関するでしょう。



一方で「超富裕層(5億円以上)」も日本では8.7万世帯おり、97兆円の資産をもちます。

資産1億円以上の世帯の割合は以下の通り。

132万7000世帯 ÷ 5402万3000世帯 = 2.45%

かなり少数派の富裕層の方ですが、実は冒頭でも触れたように「節約家」の一面をもっている方が多く、非常にメリハリのあるお金の使い方を普段からしています。

言い換えれば、必要だと思ったところにはとことんお金を使うということでもあります。

今回は、そんな富裕層の方が「節約のためにやらないこと3選」について紹介していきます。



■富裕層が「節約のためにやらない」こと1.過度なブランド品の所持



ブランド品が好きだったり、ブランドを身にまとうことで気分が良くなる方もいるでしょう。



富裕層もブランドものを身に纏うイメージがありますが、実際はブランドものより、機能性を重視した洋服を選ぶ方が多い印象があります。

特に日常生活で着る服については機能性を重視しており、ユニクロなどを愛用する方もおり「安くて良いもの」を好んでいます。



服装で見栄をはるのではなく仕事で勝負したいという方や、シンプルな服で洋服選びの時間を減らし、その分仕事に時間を割くという方もいます。



■富裕層が「節約のためにやらない」こと2.手数料や光熱費などコストに無関心である



富裕層は日々の生活のコストをいかに減らすか考える方も多いです。



たとえばATMでお金をおろす際にかかる手数料や振込手数料、また投資の際も手数料をじっくり比較するなど、いかに手数料をかけないか考えます。



光熱費についてもいらない光熱費は止め、料金が安いプランを見つけて固定費の見直しをおこないます。



手数料や光熱費などの比較や見直しは手間がかかりますが、富裕層はかかるコストは抑え、その分将来のための投資に回したいと考えるのです。



■富裕層が「節約のためにやらない」こと3.高い店や場所で買う



同じ商品でも、買う場所を変えれば安く買うことができます。



たとえばコンビニよりスーパーのほうが安かったり、ネットで買う方が安い、まとめ買いしたほうが安いなんてことはありますよね。



富裕層はコスパよく買うことを重視しており、時間や体力に影響が出ない範囲で、安いスーパーでの買い物やまとめ買いをします。

コンビニに立ち寄ることもありますが、当初の目的以外のものを買うことはあまりなく、セルフコントロールもきちんと行えています。

安いお店での買い物やまとめ買いを習慣づけることで生活費を落とし、その分他のことにお金を使いたいという気持ちが強いのです。



■「節約したら何に使うか」を決めてみる



富裕層でも節約する方は多く、また節約が長続きするのは「他のことにお金を使いたい」という意志が強いからと言えるでしょう。



もちろん、富裕層の行動のすべてを真似する必要はありません。人によって物事の優先順位や価値観は違うので、単に真似しようとしても逆にストレスが溜まり、発散のために散財なんてこともありえます。

ただ、富裕層のようにムダなお金を使うことなく、少しでも多く他のことにお金を使いたいという気持ちが強くあると、節約も続けやすくなりますよね。

一度自分自身の生活を振り返り、お金の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • 宝くじ公式サイト「ハロウィンジャンボ」( https://www.takarakuji-official.jp/ec/jumbo/?kujiprdShbt=11&blkCode=50&jmbShbt=4 )
  • 野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆と推計」( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )
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