■60代のお金事情



60代の貯蓄のピンキリ事情を円グラフで見る!資産形成「預貯金...の画像はこちら >>

9月に入りましたが、値上げラッシュが続いています。



現役世代だけでなく、退職後の年金生活者も、相次ぐ物価上昇でさらに大きな打撃を受けることになるでしょう。



物価上昇が続くかどうかは不明ですが、定年を迎えた60代以降が心配という人もいるのではないでしょうか。

今回は、60歳時点の貯蓄の実態について見ていきます。



■60代「貯蓄がある世帯」の平均は3000万円超も中央値は1400万円



まずは、60代世帯の貯蓄額を見てみよう。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにチェックしていきます。



60代の貯蓄のピンキリ事情を円グラフで見る!資産形成「預貯金」が最多に

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成



平均では3014万円となり、3000万円を上回りました。人によっては、「思ったより多いな」と感じるかもしれません。



しかし、平均値は一部の金持ちの影響を受けやすく、より現実に近い中央値は1400万円です。



■60代の貯蓄「ゼロ」「3000万円以上」のピンキリ事情



次に、60代の貯蓄について、金融資産非保有、すなわち貯蓄がない世帯も含めて見ていきます。



60代の貯蓄のピンキリ事情を円グラフで見る!資産形成「預貯金」が最多に

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成



■60代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)



  • 平均:2427万円
  • 中央値:810万円

■60代の貯蓄「ピンキリ事情」



  • 金融資産非保有:19.0%
  • 100万円未満:6.4%
  • 100~200万円未満:4.8%
  • 200~300万円未満:3.4%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:2.6%
  • 500~700万円未満:5.9%
  • 700~1000万円未満:5.3%
  • 1000~1500万円未満:8.4%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:9.6%
  • 3000万円以上:22.8%
  • 無回答:2.6%

貯蓄がない世帯が19.0%ある一方で、3000万円以上の貯蓄がある世帯は22.8%。貯蓄額には大きな差があることがわかります。



この結果は、現役時代のうちから貯蓄を始めた人とそうでない人の間に、明確な差があることを示しているのかもしれません。



■資産形成「預貯金」が最多



ソニー生命の調査データ「家計防衛に関する調査2022」によると、「最近の値上げラッシュで資産形成の必要性を痛感した」について『あてはまる(計)』と感じた人は7割程度となりました。



また、「効果的な資産形成方法がわからない」も半分以上を占めています。



そこで同調査は、全回答者(1000名)にどのような資産形成を行っているかも調べました。



60代の貯蓄のピンキリ事情を円グラフで見る!資産形成「預貯金」が最多に

出典:ソニー生命「家計防衛に関する調査2022」(2022年7月26日)



それによると、割合が大きかったのは以下の通り。



  • 「預金・貯金」(69.7%)
  • 「投資信託」(21.7%)
  • 「株式投資」(20.6%)
  • 「外貨預金」(8.7%)
  • 「貯蓄型保険」(8.5%)

預貯金が圧倒的に多いことがわかりますね。



■貯蓄3000万円以上を60代で貯めるには



今回のデータで、3000万円の貯蓄を持つ世帯が、それほど多くはないものの、一定数存在することがわかりました。



年金支給や親からの相続に頼る部分もありますが、地道に貯蓄してきた人の成果は、老後に現れます。



日本の経済はこの30年間停滞しており、平均年収もほとんど増えていません。銀行の金利も下がり、預貯金で資産を大きく増やすのは難しいでしょう。



しかし、NISAやiDeCoなど、運用益が非課税になる制度もあります。これらの制度を利用して、できるだけ早く資産形成を開始することを検討してみるといいでしょう。



運用にはリスクもあるので、まずはこうした制度をじっくり調べてみてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • ソニー生命「家計防衛に関する調査2022」(2022年7月26日)( https://www.sonylife.co.jp/company/news/2022/nr_220726.html#sec11 )
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2021/ )
編集部おすすめ