■小学校高学年の子供を持つ親に聞いてみた
スマホが登場して約10年。今や子供が小学校の高学年にもなると、携帯電話やスマホを持たせている、というご家庭も多いのではないでしょうか。
まだ早いなどと考えていても、最近では子供にプログラミングの教育を推進しようとする動きもある中で、子供をネットワーク環境から遮断することも現実的には難しくなってきているのではないでしょうか。
そのような中、子供の持つスマホなどの機能を制限する「ペアレンタルコントロール」は必要なのでしょうか。親の立場でも人によってその考えには違いがあるようです。今回は小学校高学年の子供を持つ親の賛成と反対の意見をまとめました。
■そもそもペアレンタルコントロールとは
ペアレンタルコントロール(parental control)とは、その名の通り、子供が未成年者であった場合に、親などの保護者がPCやスマホといったデバイスの利用や閲覧に制限をかけることをいいます。
特に、昨今のデバイスはインターネットなどネットワークにつながることが多く、未成年者が意図せず彼らにとって有害な映像やコンテンツに触れてしまう可能性もあります。そうした事態を防ぐために保護者が利用の制限をかけることができるようになっているのです。
ただ、ペアレンタルコントロールという機能が提供されているものの、その機能を利用するかしないかについては保護者の立場にある親の中でも意見が分かれているようです。「利用すべき=賛成」、もしくは「利用しなくてもよい=反対」と考える理由はどういったものなのでしょうか。
■ペアレンタルコントロールは利用すべき、賛成派のもっともな意見
「テロなどの残虐な映像もネットには転がっています。子供がそうしたコンテンツを意図的ではないにせよ見てしまうことは親として避けたいのです」
ペアレンタルコントロールを利用すべき、あるいはすでにしている、という人のこうした意見は当然といえるかもしれません。
「ITのスキルが高い子供はペアレンタルコントロールを外してしまうかもしれません。ただ、親は『見せたくない』という姿勢を示すことがまずは重要ではないでしょうか」
ネット利用に関して、子供と親の間で日頃どのようなコミュニケーションをとっておくかも重要といえそうです。
■ペアレンタルコントロールはしなくてよい、反対派の意外な意見
では、「しなくてよい」という意見を持つ人は、どのような理由でそう考えているのでしょうか。
「ネットフリックスやテレビドラマで流れてくるコンテンツの中には、大人のロマンスシーンが含まれているものもあります。普段からこれを笑って見ているので防ぎようもありません」
ある親はそう語ります。そうしたシーンに対して子供に耐性を付けるという意味でも、内容次第では見せてもよいと思っているといいます。
一方「プロテクトしてもそのうち見てしまうと思うので」という人もいます。小学校では友達同士でペアレンタルコントロールの外し方などを共有する動きが広がっているといい、何を対策してもいずれロックを外してしまうだろうと諦めているようです。
「うちの子供は慎重な性格なので、これは危ないと思ったら引き返すだろう」と、子供を信頼している親もいます。子供の判断できわどいコンテンツは見ないのではないか、という期待もあるようです。
■まとめにかえて
いかがでしたか。
スマホの登場から10年、環境や媒体は様変わりしつつありますが、昔も今も悩みどころは同じなのかもしれません。ペアレンタルコントロール、あなたはどう考えますか?

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