■「察する」より大事なことは何か



「夫が家のことに無関心」を夫はどう思う?の画像はこちら >>

育児に家事に仕事に…めまぐるしく過ぎて行く毎日。仕事から帰ってきたら、のんびり寛ぎながらテレビを見ている夫を横目で見ながら「いいなぁ、男は…」なんてついつい思ってしまいがち。

その「いいなぁ」が積もり積もってイライラして、夫には冷たくあたってしまう。こんな経験、ありませんか?



でも、家で呑気にしているように見える夫たちも、一歩外に出たら戦う戦士。愛する妻や子どものために、靴のかかとと神経をすり減らし、日々頑張ってくれているのです。



■それぞれの領分がある、そう思っているだけ



まず、世の中の既婚女性のほとんどが感じている不満。それは「夫が家のことに無関心」。私が子どもを叱っているのに、平気でテレビを見ている。子どもが泣いているのに知らんぷり。体調を崩して寝込んでいても、家のことを何もやってくれない…。そんなイライラやストレスをため込んでいる、という女性は多いもの。



では、男性陣は、なぜ子どもたちに無関心なのでしょう。 家庭のことにあまり興味を示してくれないのでしょうか。



「いや、別に無関心、興味がないわけではありません」と語るのは、Dさん(37歳)。

妻と5歳と3歳のふたりの男の子の4人家族です。



「子どものことや家のこと、僕に手伝えることがあればやりますし、妻のヘルプをしたいとは常々考えていますよ。でも、自分が子どもたちをお風呂に入れたり寝かしけたりしようとすると、『イヤだ、ママがいい!』と言われ、たまに洗濯ものでも干そうか、と言えば、『そんなことより散らかした新聞とチラシをなんとかして!』と言われ…。あぁ、子育てや家事は妻の領分なんだな、と思うようになったんです。だったら、自分は黙って外で働いてたらいいかな、って。もちろん、『手伝って』と言われたら手伝いますよ」



Dさんはどうやら、「手伝いたい気持ちはあるが、何をすればいいのかわからない」というのが本音のよう。世の中には黙っているけれど、Dさんのように思っている男性はたくさんいるのではないでしょうか。



■やれば叱られ、やらなくても叱られる



「手伝いたい」という気持ちはあれど、手を出したらダメ出しされるからあえてしない。でも、しなければしないで怒られる…。



なぜか、妻の大変さを語れば夫は悪者にされてしまう。妻がどれだけ毎日疲弊しているかを語る際、往々にして夫の無関心・無理解が根底にある、と結論付けられてしまいがちです。それは、裏を返せば「もっと夫に関心を持ってほしい、夫に大変さを理解してほしい、労わってほしい」という気持ちの表れなのかもしれません。



とはいえ、黙っている夫がみな、妻や家庭に無関心・無理解というわけではないのです。「大変だな」「よくやってくれているな」という気持ちはあれど、なかなかうまく言動で表わせない…という人も大勢いるのです。



■大切なのは歩み寄り



つい最近、妻の不機嫌の理由を脳科学の立場から分析し、対策方法をまとめた書籍が注目され、数多くのメディアに取り上げられました。誤解を恐れず言うと、この本を読んだ筆者の感想は「こじらせてるなぁ」でした。



「発言の真意を汲み取って、彼女が本当に求めていることを察せよ」なんて、そもそも結婚前に済ませていることだろう、と。結婚前の紆余曲折を経て、「あぁ、この人はこういう考え方で、こんな風な感情表現をする人なんだな。だったら一緒にいてもいいな」と思えるから結婚したはず。



それに、女だって「こんな状態のときはこうしてみよう」なんて、トラブルシューティングみたいなこと書かれたら、「妻と言うものは面倒くさい存在なんだな」なんて思われてしまいます。それって絶対本意ではありません。もっとシンプルでいいはずです。大切なのは歩み寄ること。



「○○してくれない」ではなく「○○してほしい」と言ってみる。


「何をやっていいのかわからない」ではなく「何をやったらいい?」と聞いてみる。



これで解決できることもあるのではないでしょうか。妻に言い分があるのと同じだけ、夫にだって言い分がある。大切なのは、お互いの言い分を冷静に言い合える関係性なのかもしれません。



■「察してほしい」では解決しないこと



言いにくいこと、言葉にしたくないことを「察して欲しい」「察してくれない相手が悪い」で終わらせてしまうと、何も解決はしません。「なんでこんなこと言わなければいけないの?」と感じてしまうかもしれませんが、自分が言わなくてもわかることが、相手も言わなくてもわかるとは限りません。



「一見無関心・無理解に見える夫でも、心の中では世界中の誰よりも、家族のことを思ってくれているはず」。相手の心が見えないのなら、そう思っていた方が平和に過ごせるような気がします。



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