優待&高配当のハイブリッド投資家でもあり、2018年、働き盛りの40代後半で会社を辞めてFIREしたペリカンさん。投資を始めたきっかけは意外なことに「為替」。

初心者にしては珍しいジャンルから投資生活を始め、FIREに至るまでのいきさつをたっぷり伺いました!


▼プロフィール
初IPO、わずか数日間で2,000万円の利益!優待&高配当&FIRE投資家 ペリカンさんインタビュー 前編
ペリカンさん

投資歴25年のベテラン投資家。為替→国内株→優待&高配当という流れで投資を続け、2018年に会社を辞めてFIRE。現在は、年間約500万円の配当で生活しながら、改めて真剣に投資と向き合う日々。ブログやSNSで資産やポートフォリオを公開しつつ、お金にまつわるちょっと得する情報を発信中。
ブログ: 40代でFIRE!ペリカンブログ-株主優待と高配当投資
X(旧Twitter): @Pelican_Blog
インスタグラム: pelicanutai

初IPO、わずか数日で2,000万円の利益をゲット

トウシル:ブログやTwitterで、配当生活の裏側などを積極的に配信されていらっしゃいますね。率直に言って、配当生活はとてもうらやましいです(笑)。


ペリカンさん(以下敬称略):投資歴25年になります。順風満帆とはいきませんが、長く続けているだけの成果が出ていると思ってください(笑)。


トウシル:投資を始めたのは何歳のときですか?


ペリカン:25歳のときで、ITバブルの直前でした。実は私は、株から入ったのではなく、為替から入ったんです。数百万程度なんですが、ある程度まとまったお金ができたので、「円だけで大丈夫かな、一部、資産を米ドルで持ちたいな」と思って、シティバンクで米ドルを買ったのが、投資の第一歩です。当時はネット証券などなかったので、普通に店頭に「米ドルを買いたいんですけど…」と訪ねて行ったんです。


トウシル:なぜ米ドルだったんですか?


ペリカン:留学していたこともあって、円だけじゃなく、資産を分散して安心したい、というだけの意味で、そんなに大きな理由はありませんでした。


トウシル:米ドルを持ってみて、何か意識や行動は変わりましたか?


ペリカン:当時はリアルタイムでドル/円が分かるような時代じゃなかったので、夜のニュースや新聞で、今ドル/円がいくらなのかっていうのを見るようになりました。そうなるとやっぱり、値動きが身近に感じて、変動を追うのが面白くなってきたんです。それで、同じように株価が変動する株をやってみたいなと思いました。


 株を買い始めた当時は会社員だったので、日中は仕事をしていて株価を見ることもできなかったんですが、終値を翌日の朝刊で見て、一喜一憂していました。


トウシル:お話を伺っていると、今の投資環境が、すごく進歩したのを実感します…。


ペリカン:ですよね(笑)。


トウシル:一番最初に買った銘柄って覚えていらっしゃいますか?


ペリカン: ファーストリテイリング(9983) 、 フェローテックホールディングス(6890) 、 ワールド(3612) 、 光通信(9435) です。


トウシル:今も保有していらっしゃるんですか?


ペリカン:光通信とワールドは今も持っていますが、ずっと持ち続けていたのではなく、一度利益確定して、その後、ここ数年で買いなおしています。


トウシル:初めての株式投資で、この4銘柄を選んだ理由って何ですか?


ペリカン:単純に、証券会社の営業マンが推奨してくれたからなんですが、一番の基準は「値上がりしそうな株」だったからですね。当時は、企業を応援するために長く保有するとか、優待が欲しいとか、そういうことは一切考えてなくて、単に、売却益が出そうな銘柄を選んでいました。


トウシル:株もシティバンクで購入されたんですか?


ペリカン:いえ、「やっぱり外資はなんかカッコイイな」って思って、メリルリンチ証券(現バンク・オブ・アメリカ)で買ったんです。

それも、1,000万円くらい現金で引き出して、店頭に行って「株を買いたいんですけど…」って。証券会社の営業に「お金は振り込んでくれ」って言われました(笑)。


トウシル:営業担当者もびっくりしたでしょうね(笑)。それくらい、株式投資に関しては、初心者だったんですね。


ペリカン:はい。「初めての株式投資」みたいなハウツー本を買ったり、証券会社の担当者にいろいろ教えてもらったりしながら、手探りで株式投資を始めました。銘柄選びも最初は証券マンが薦めてくれるものを言われるがままに買っていました。


トウシル:ご自身で銘柄選択をし始めたのは、株式を始めて何年目くらいですか?


ペリカン:1~2年くらいで、自分で選ぶようになりましたね。というのも、1999年に、日本でインターネット証券が開業して、新聞の一面に「ネット証券で口座を開きませんか?」という広告を出していたんです。口座を開設したら、 ソフトバンク・テクノロジー(現SBテクノロジー/4726) のIPO(新規公開株)に応募できる、という広告でした。


 当時の対面証券に比べると手数料が夢のような安さで、それに惹かれて資料請求して、書類を書いて…。でも、仕事が忙しくてそのまましばらく放置していたら、家の留守電に「今日明日中に速達で送ってくれたら、IPOの抽選に間に合います」っていう伝言が吹き込まれていました。


トウシル:おお…、ペリカンさんの投資歴に、ついにネット証券が登場しましたね!


ペリカン:はい、ネット証券の黎明期ですね。で、言われるがままに速達で送ったんですが、数日後に「当選しました」って連絡が来まして。公開価格が4,600円で、500株単位での公募だったので、合計で230万円を、数日以内に口座に振り込んでくれ、と録音されていて…。


トウシル:え…、それは…。


ペリカン:振り込め詐欺みたいでしょう(笑)。店頭で付き合いがあった証券マンにも「そんなのウソじゃないか、怪しいですよ」って止められました。


 でも真偽を確かめた結果、それは本当の連絡で、結局、それが私のIPOデビューとなりました。


 初値が2万円で、それだけですでに4倍。結局株価が5万円くらいのときに売却したので、税金を引いても2,000万円ほどの利益がでたんです。


 その後、26万円くらいまで価格が上がったので、粘っていれば1億円以上の利益だったんですが、たった数日で数千万円の利益が出たことで、完全に株式投資の面白さに目覚めました。


*トウシルより注意喚起
楽天証券からの電話で、口座番号を聞きだしたり、振り込みを勧誘するようなことはありません。必ず真偽を確かめて、安易に口座番号を教えたり、振り込みを行ったりしないようにご注意ください

トウシル:それはすごいデビュー戦ですね!


ペリカン:はい。

過去イチの大勝利=初戦だったんです。


 ただ、ネット証券に移行したことによって、店頭で証券マンがいろいろ教えてくれるわけじゃなくなりました。自分で情報収集する必要が生じたので、四季報を買って企業の経営状況もチェックして…と、自分で銘柄を選ぶようになりました。


  ソフトバンク(現ソフトバンクグループ/9984) とか、 光通信(9435) とか、そのときの旬のスター銘柄を、買っては売り買っては売りして利益を出し「もしかして俺、天才じゃないの?」って思ってました(笑)。


トウシル:ITバブルの波を、完全に乗りこなしたんですね。


ペリカン:というより、完全に天狗になってましたね(笑)。


 専業投資家じゃなくて、サラリーマンで平日の日中は仕事をしているにもかかわらず、株式投資で副収入が入るっていう状態に魅力を感じていました。その後、楽天証券でも米国株の取り扱いを開始したタイミングで口座開設して、グーグル(現 アルファベット/GOOGL.O )や アップル(AAPL) を購入したりもしました。


トウシル:あれ? 今は、米国株はあまり保有されていないんですよね?


初IPO、わずか数日間で2,000万円の利益!優待&高配当&FIRE投資家 ペリカンさんインタビュー 前編
保有金額ベースで、日本株は約65%、うち優待が約30%というペリカンさんのポートフォリオ。優待だけで約400銘柄を保有している。

ペリカン:そうなんです。当時特定口座がなくて、一般口座での購入だったため、確定申告が本当に大変で。買ったときの為替と売ったときの為替をすべて自分で計算して、利益を申告しないといけなかったんです。


トウシル:うわー。

それはメンドクサイ…。


ペリカン:はい(笑)。1年で懲りて、全部売却しました。保有していればその後、何十倍にもなったはずなんですが、当時はサラリーマンだったので、このめんどくささは致命傷でした。今は、特定口座ができて、本当に助かりました。


トウシル:とはいえ、大勝ちだけではなかったのではと思います。反省している投資経験はありますか?


ペリカン:反省だらけですよ! 例えば、光通信を300株くらい保有していて、一時期は光通信だけで7,000万円くらいの資産額になっていました。ところが…不祥事により連日株価ストップ安で売りたくても売れない状態になってしまい…。損切り時を的確に判断できなかったという反省が強く残っています。


 でも、ITバブルというお祭りが終わった段階で、元手の20倍以上の利益になっていました。ITバブル中に、致命傷にならない程度の失敗も、大成功も、両方体験できたと思っています。


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>> 「年間配当約500万円、働き盛りの40代後半でFIRE 優待&高配当&FIRE投資家 ペリカンさんインタビュー 後編」 へ続く!


(トウシル編集チーム)

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