iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)はNISAと違い、投資で得た利益に課税される可能性があります。それは次のうち、どんなケース?
- 定年退職後にもらう退職金や年金が高額
- 現役時代の所得が高く、所得税率が30%以上高いとき
- 運用途中に単なる自己都合で掛け金を引き出すとき
ヒント
iDeCoには掛け金全額の所得控除、運用中の利益非課税、掛け金を受け取る際の税制優遇という3つの税金メリットがあります。
解答
1:定年退職後にもらう退職金や年金が高額
iDeCoは「年金」制度であるため、60歳以前に引き出せるのは、加入者が死亡したり高度障がい者になったりした特殊な場合だけ。③のような自己都合による引き出しはそもそもできません。iDeCoの大きなメリットは毎年の掛け金が所得から控除され、その分、所得税・住民税を減らす節税効果があること。現役時代に高収入を得て、所得税率が高いほど、逆に節税額も大きくなるので②も間違いです。iDeCoの運用資産は60歳以降、一時金か年金の形で引き出せます。一時金の場合は退職所得控除、年金の場合は公的年金等控除を受けられます。ただ、iDeCo以外に高額な退職金や年金がある場合、各控除を使い果たしてしまうケースもあります。その場合、控除額を超えた分のiDeCoの受取資産は運用益も含めて、退職所得や年金(雑所得)として課税対象になります。
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(トウシル編集チーム)

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