2024年11月時点の保有額:65万3,607円

 11月5日の米大統領選挙を無事に終え、米景気は引き続き絶好調です。11月29日には、ハイテク株や金融セクターなどの株価が上昇し、S&P500種指数とダウ工業株30種平均が過去最高値を更新しました。


 11月保有投資信託の11月の運用損益÷前月末残高の月間騰落率は+1.87%となり、 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・プラス・オールカントリー) のマイナス0.16%を上回りました。

連載開始からのトータルリターンは+110.65%で、 e MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の+60.53%を大幅にアウトパフォームしています。


 11月は米国株の上昇の恩恵を受けましたが、今年は円高が進み、為替ヘッジなしの場合は厳しい展開でした。また、日本株指数も軟調でした。


 12月は株価が堅調な傾向となっています。しかし、日本銀行は円安が進むと利上げに前向きな姿勢を見せており、円高が進むリスクがある点に注意が必要です。ただし、為替ヘッジをかけると、日米金利差の分マイナスとなっており、悩ましい局面が続いています。


 以上を総合的に考慮した結果、12月~1月は為替ヘッジなしの米国株投信を中心として買っていく予定。


 なお、大統領選挙の翌朝にS&P500先物が+1%以上だと、過去の例では、それ以降3カ月は好調な傾向があります。また、S&P500は米国統領選挙後、過去1年後は10回中9回上昇しており、平均+17.2%/中央値+15.2%となっています。


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 11月は iFree NYダウ・インデックス 、 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド 、 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド などを購入しました。


 日本株の指数としては「逆風が続く」と想定しており、欧州や新興国も、米国のトランプ政権発足に向けて、不確実要素が多い状況ですが、11月の堅調な上昇ぶりを見て、引き続き米国株投信を中心に運用します。


 なお、S&P500が11月まで+20%以上の場合、12月は、これまで、10回中9回、上昇しています。平均+2.4%/中央値+2.2%と堅調です。

また、米国大統領選挙年の12月は、堅調な傾向となっているので、期待大です。


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 11月はいつものS&P500、NASDAQ100の他、金融業のウエートが高い、NYダウ30連動投信を買いました。また、金融関連のアクティブ投信である 野村世界業種別投資シリーズ(世界金融株投資) 、 マニュライフ・米国銀行株式ファンド(資産成長型) を購入しました。


 トランプ政権で米国の金融機関は、規制緩和の恩恵を受けることを期待できます。また、インフレ高止まりの懸念も浮上していますが、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げの方向で、長短金利差が開くことを期待できるのもプラスの状況です。


 米国テクノロジー株は、トランプトレードでは遅れがありますが、今後は巻き返しを期待できると考えています。


2024年11月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2024年11月1~31日までに、新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)成長投資枠で購入できるもの、NISAつみたて投資枠で購入できるもの、[iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)]で購入できるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!


*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。


1位: iFreeNEXT NASDAQ次世代50[NISA成長投資枠]

騰落率:7.90%


どんなファンド?:米国株のインデックス投信で、組み入れ銘柄は、ハープーン・セラピューティクス(免疫療法をメインとした医療系企業)、アップラビン(アプリケーション技術プラットフォーム「AppLovin」を提供するIT企業)、マイクロストラテジー(ビットコイン開発会社)、モノリシック・パワー・システムズ(半導体ベースのエレクトロニクス企業)、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(医薬品メーカー)、アクソン・エンタープライズ(法執行機関・軍隊向け、および自衛用のソリューションを提供)、eBAY(米国大手のEC企業)、トラクター・サプライ(農業用品小売店チェーン)、ユナイテッド航空、ネットアップ(データインフラストラクチャを主としたIT大手企業)です。


まつのすけコメント:NASDAQ Q-50指数(配当込み、円ベース)に連動する投信で、為替ヘッジはありません。米国の小型ハイテクグロース株に分散投資でき、金利低下局面では恩恵を受けることを期待できます。


2位: ブラックロック米国小型成長株式オープンAコース(為替ヘッジなし)

騰落率:6.62%


どんなファンド?:米国株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は Exlサービス ホールディングス (企業向けにデータ分析・ソリューションを提供するIT企業)、 ACI ワールドワイド (主に金融機関・小売業者向けに、電子決済ソフトウエア製品の開発・販売・サポートを提供するIT企業)、 ファブリネット (工業用品や医療機器など複雑な製品へ、高度な精密工学・電子製造サービスを提供)、 FTAI アビエーション (人や物の輸送に欠かせない航空機やエンジンなどの航空関連資産を所有し、リース・販売)などです。なじみのない銘柄名ですが、どれも堅実かつ着実に伸長している企業です。


まつのすけコメント:米国の小型株で、成長性の高い銘柄に分散投資できます。中小型株は米国の高い金利の悪影響を受けて、長らく大型株に遅れを取ってきましたが、2025年はキャッチアップを期待することが可能です。


3位: 米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)[NISA成長投資枠]

騰落率:5.76%


どんなファンド?:米国株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、電気設備業(イートン、ハベル)、建設・土木業(クアンタ・サービシーズ、エムコア・グループ)、建設関連製品(トレイン・テクノロジーズ)、建設資材(マーチン・マリエッタ・マテリアルズ、バルカン・マテリアルズ)、機械(パーカー・ハネフィン)、商社・流通業(ユナイテッド・レンタルズ)などです。


まつのすけコメント:米国のインフラ設備の建設、改修、メンテナンス、建設資材の生産・輸送などに直接関わる企業の株式に投資するアクティブ投信です。インフラ関連銘柄に投資したい場合に選択肢となります。米国の製造業復興の流れが進行した場合、この投信も恩恵を受けることを期待できます。


4位: iFreeレバレッジS&P500

騰落率:5.58%


どんなファンド?:米国株のレバレッジ投信で、組み入れ上位銘柄は、アップル、エヌビディア(半導体大手・AIに強み)、マイクロソフト、Amazon.com、メタ・プラットフォームズ(Facebook・Instagramなど)、アルファベット(Google・YouTubeなど)、バークシャー・ハサウェイ(バフェット率いるコングロマリット企業)、ブロードコム(半導体大手)、テスラです。


まつのすけコメント:日々の値動きがS&P500(米ドルベース)の2倍となることを目指す投信で、為替ヘッジがあります。11月は円高が進んだことから、為替ヘッジありがプラスに寄与し、米国株の上昇をフルに享受できました。


5位: Tracers S&P500ゴールドプラス

騰落率:4.43%


どんなファンド?:米国株とゴールドに投資するレバレッジ型投信です。S&P500が1倍、ゴールドが1倍で、合計2倍の投資となり、例えば100円なら200円分のポジションを取ることになり、通常のインデックス投信と比較するとハイリスクとなります。


まつのすけコメント:米国の株価指数先物・金先物取引に投資し、信託財産の純資産総額の200%相当額の運用を行います。原則として為替ヘッジはなく、円安になるとプラス、円高はマイナスです。11月は円高がマイナスでしたが、S&P500とゴールド価格の上昇でカバーしました。


6位以下はこちら

6位: 米国インフラ関連株式ファンド<為替ヘッジなし>(グレート・アメリカ) [NISA成長投資枠]

7位: iFree NYダウ・インデックス[NISAつみたて投資枠][NISA成長投資枠]

8位: イノベーション・インデックス・AI[NISAつみたて投資枠][NISA成長投資枠]

9位: iFreeレバレッジ FANG+

10位: 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)[NISA成長投資枠]

まつのすけ、今月の注目銘柄!

Tracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)[NISA成長投資枠]

どんなファンド?:「S&P1000指数(税引後配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指す投信です。原則として為替ヘッジはありません。購入手数料は無料で、信託報酬は年0.10725%です。


まつのすけコメント:S&P1000指数は、米国に上場する中小規模の企業1,000銘柄で構成されているインデックスです。


 有名なS&P500と比較すると、合計の時価総額が10分の1以下となっており、今後の成長を期待できます。


 1999~2013年ごろまではS&P1000の方が堅調な年が多く、ここ10年間はS&P500の方が好調な傾向となっています。


 足元では米国株の中小型株が復活の兆候を見せており、今後はS&P1000指数も面白い投資対象だと考えます。コア&サテライトのサテライト部分の投資信託として有意義です。


まつのすけ、今月のがっかり

 11月は米国株中心の運用で、世界株指数をアウトパフォームできましたが、中旬~下旬はハイテク・半導体関連が軟調で、少しパフォーマンスが削られたのが残念です。また、暗号通貨の高騰にも、この連載の運用ではほとんど乗れませんでした。


 しかし、2025年もS&P500とNASDAQ100は運用のコアとして有望だと考えます。S&P500が2年連続+20%以上だと、1年後は過去8回中6回上昇しました。平均+12.3%/中央値+12.8%です。


 また、NASDAQ100が200日平均線を超えている状態で、1週間毎日下落した場合、過去1年後は9回中8回上昇しました。中央値+20.5%と堅調です。


2024年11月のポイ活実績:2万2,336ポイント

米景気好調でさらに増!まつのすけのポイント投資&投資信託だけで、目指せ100万円!

 11月はしまむらで 楽天ペイ が導入されました。

コスパが高いアパレル・グッズを楽天ポイントで購入でき、さらに金額に応じて楽天ポイントを貯められます。


 なお、楽天ペイと 楽天ポイントカード は、2024年12月31日まで年末大感謝祭キャンペーンを開催しています。


 楽天ペイは2024年12月2日から、中小事業者を対象に決済手数料が安いプランを開始しており、今後はさらなる店舗拡大を期待できます。


 その他、 楽天モバイル はAI機能が搭載されている「 Rakuten Link AI 」を開始しており、フィンテック企業の真骨頂を発揮しています。2024年10月31日(木)16:00~11月14日(木)13:59は、抽選で1万ポイントが当たる キャンペーン も開催されています。


(まつのすけ)

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