PCゲーム収入の短期見通し良好、ROI重視戦略でリソース効率改善へ
現地コード 銘柄名 09999網易
(ネットイース)
株価 情報種類
149.80HKD
(12/12現在)
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中国のオンラインゲーム大手、ネットイースについて、BOCIは向こう四半期のPCゲーム収入が前年同期比で約40%増加するとみている。米ブリザードとの再提携(2023年1月に提携中断)に伴い「World of Warcraft(WoW)」と「Hearthstone(ハースストーン)」の国内配信を再開したことや、「NARAKA」のPC版・ゲーム機版、自社開発PCゲーム4作品の新規投入がけん引するとの見方。
この先短期的には、提携を再開したブリザードの2タイトル(WoWとハースストーン)の勢いに加え、自前の「Marvel Rivals」、「Once Human」の世界展開、特に海外での好調が、PCゲーム部門の増収を支える見込み。さらに「Where Wind Meet」PC版(2024年12月27日にリリース予定)と「Fragpunk」PC版が、2025年のPC収入増を後押しする見通し。BOCIはこうした点を考慮し、2024年、2025年のPCゲーム収入に関する予想を1%、2%増額修正した。
同社は世界的に、よりROIを重視する方向で、ゲーム開発業務(プロジェクトやパートナー、グローバルIPスタジオの組織の再編)とゲーム運営業務(サービス休止やコンテンツのアップデート、マーケティング、チーム再編など)の調整を加速させている。BOCIはこうした動きが、財務やコアコンピタンス(中核となる能力や技術、リソースなど)、長期の世界ゲームビジネスの展開に特に影響するとは言えないとしながらも、リソースの活用効率の向上につながると指摘。2024-26年の粗利益率および純利益見通しを据え置いた。
BOCIは目標設定基準を2024年予想から2025年予想ベースにシフトした上で、目標株価を引き上げ、株価の先行きに対する強気見通しを継続した。1ADS(米預託株式)当たり調整後利益に基づく予想PER(株価収益率)12.0倍をベースとし、オンライン教育事業子会社の有道とクラウド音楽事業の評価額や手元現金分を一部上乗せした上で、目標株価を設定した。
レーティング面の潜在リスク要因としては、マクロ経済とオンライン消費の回復力の鈍さ、ゲーム規制の強化、市場競争の激化、投資の失敗、提携関係の悪化、ADR(米預託証券)上場廃止などの可能性を挙げている。
(Bank of China int.)








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