今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは156.55円↓下値メドは155.05円原発:エヌビディアCEO「原子力発電は人工知能コンピューティングのためのデータセンターからのエネルギー需要を満たすための良い選択肢」
フォワードガイダンス:FOMCのドットチャートは政策ガイドラインとして「不正確」との意見
チップ:デジタル決済の普及で、店側はチップをより自由にコントロールできるようになった
原油価格:サウジアラビア「OPEC+加盟国が減産守らなければ、50ドルまで下落も」
マクロ経済:地政学リスクで原油価格上昇でも過去4年間の安値圏
前日の市況
1月20日(月曜)のドル/円相場の終値は155.60円。前日終値比0.68円の「円高」だった。

2025年14営業日目は156.22円からスタート。
トランプ氏と中国国家主席との電話会談が両国関係の改善につながるとの期待から人民元が買われ、円も円高に動いた。その後は、トランプ氏の大統領就任式と、その後署名が行われる大統領令の内容待ちとなった。
最も関心の高い貿易関税については、就任初日には新たに発動しないとの報道が出たことで、ドルは大きく下落した。トランプ政権の次期財務長官ベッセント氏は先週、「10%の関税引き上げは、4%のドル高になる」と述べていた。
もっとも、欧州のユーロ、カナダや中国と関係の深いオーストラリアの豪ドルと比較するとドル/円の動きは限定的だった。東京時間夜遅くに155.41円まで円高に動いてこの日の安値をつけたが先週末の安値1月17日の安値(154.98円)には届かなかった。24時間のレンジ幅は1.18円。

日本企業も強い影響を受けるトランプ貿易関税は、発動まで時間がかかりそうなことで、日本銀行は利上げを様子見する必要がなくなった。マーケットは今週の日銀利上げをほぼ100%織り込んで動いている。
2024年 主要指標

今日の為替ウォーキング
今日の一言
この仕事を20年やっていて習得したことがあるとすれば、それは不測の事態や不可能が次々と起こるということだ - リチャード・デニス
Upside Down
FRB(米連邦準備制度理事会)は12月FOMC(米連邦公開市場委員会)で3会合連続の利下げに踏み切り、政策金利であるFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて4.5%(現状4.75%)に決めた。
米国の金利は歴史的な低水準から脱したと同時に、最近のピークを越えている。
FRBは米経済の二つのシナリオを想定している。ひとつはインフレのシナリオだ。金利が下がり、トランプ政権が正式に発足して政治の方向が見えてくるようになると、多くの企業は将来への投資に安心感を持ち始める。
2年間持ち続けていた不況に対する警戒を解いた企業は、目の前に広がる確かな需要の高まりを信頼し、それに確実に応えられるように雇用を拡大する。実質賃金は上がり、雇用不安が和らぎ消費は拡大を続けることになる。この場合FRBの仕事は、インフレ上昇リスクに対処することだ。
もうひとつは、デフレのシナリオだ。企業が不況に対する警戒を解除せず、価格決定力が制限される中で値上げが難しいと判断すれば、企業はマージン(利幅)を維持するために、一段のコスト削減が必要だと判断する。
企業はリストラに踏み切り、職を失った労働者や失業不安を抱く会社員は、消費を控える。そして経済はデフレに陥る。この場合、FRBの仕事は、雇用の下振れリスクに対処することである。

今週の注目経済指標

今日の重要ブレークアウトレベル

タイムゾーン 分析

(荒地 潤)