投資信託の「今」の動向をお伝えする楽天証券分類平均リターンランキング。2025年2月版をお届けします。
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の吉井 崇裕が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 【2025年2月】今、上昇している市場はどこ?投資信託ランキング「米国株失速?負け組復活?やっぱり分散投資が強かった」 」
基本8分類の直近3カ月間の騰落率
まずは、分散投資の基本となる国内、先進国、新興国の株式、債券、REIT(リート:不動産投資信託)の基本8分類の騰落率を定点観測してみましょう。

2025年2月末を基準とした過去3カ月間の騰落率を見ると
「 国内REIT 」、
「 新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」
が上昇する一方、
「 新興国債券(広域・新興国通貨建)-為替ヘッジ無し 」
はほぼ横ばい、
「 国内株式 」、
「 国内債券 」、
「 先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し 」、
「 先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」、
「 海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し 」
は下落しました。
代表的なインデックスファンドで過去3カ月の動きを見ると、
下図のように推移しています。


直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、およそ250分類の中から、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

過去3カ月間の騰落率で上位5分類は、
「 中国・香港株式-為替ヘッジ無し 」、
「 金関連-為替ヘッジ有り 」、
「 欧州株式-為替ヘッジ無し 」、
「 国内REIT 」、
「 新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」
でした。
上位3分類の中で、それぞれ目立った銘柄としては、
「 iFreeNEXT ATMX+ 」が40.34増、
「 3つの財布 欧州銀行株式ファンド(毎月分配型) 」が15.86増、
「 ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり) 」が7.50増の上昇でした。

一方、下位5分類は、
「 インド株式-為替ヘッジ無し 」、
「 東南アジア株式-為替ヘッジ無し 」、
「 北米REIT-為替ヘッジ無し 」、
「 海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し 」、
「 海外REIT(除く北米)-為替ヘッジ無し 」
です。
目立った銘柄としては、
「 HSBC インド・インフラ株式オープン 」が19.42減、
「 朝日ライフ・MSCI・グローイング・アセアン株式ファンド 」が9.91減、
「 北米リート・セレクトファンド Fコース(資産成長型/為替ヘッジなし) 」が6.40減の下落でした。

(吉井 崇裕)