8月18日のドル/円の終値は、前日比0.70円「円安」の147.88円。1日のレンジ幅は0.92円だった。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは148.60円↓下値メドは146.80円原油公式:世界の国内総生産(GDP)が1%縮小すると、石油需要 日量50万バレル減少
トランプ関税:目的が財政支出拡大のための歳入増加を狙ったものであれば、関税の引き下げはない
AI投資:マイクロソフトが世界各地でデータセンタープロジェクトから撤退。人工知能(AI)を動かす高性能サーバー群の計画についてより厳しい見方を持ち始める
トランプ関税:関税のマスタープランが欠如。政策の不確実性が繰り返されれば、対米投資の妨げになる日本銀行:2027年まで利上げ見送りも
前日の市況
8月18日(月曜)のドル/円相場の終値は、前日比0.70円「円安」の147.88円。1日のレンジ幅は0.92円だった。
2025年164営業日目は147.19円からスタートした後、東京時間朝に147.07円まで下げた。しかし146円台に入ることなく反転すると未明に147.99円まで上昇した。

今週は、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表やジャクソンホール会議など、今後の米国の金融政策を占う上で重要なイベントが待ち受けている。8月のドル/円は、これまでほとんどの時間を146円台から148円台のレンジ内で過ごしているだけに、方向感を出してくれるような強い刺激材料を投資家は待っている。
今月発表された、米国の7月雇用統計(非農業部門雇用者数)は予想以上に「弱く」、7月消費者物価指数(CPI)は懸念するほど「強くなかった」。このためパウエルFRB議長がジャクソンホール会議でハト派的な姿勢に転じ、利下げを示唆する可能性が高いとみられている。
CPIは下げ止まりの兆候が見られるとして、一部のFOMC委員はインフレの持続性を懸念している。ただFRBの政策は、歴史的に物価よりも雇用を重視する傾向があるため、労働市場の減速がはっきりした場合、インフレにある程度目をつむっても利下げを選択する公算が大きい。9月FOMC会合までに、雇用統計とCPIは共にあと1回データ発表がある。
レジスタンス:
151.21円 03/28
150.92円 08/01
148.52円 08/12
148.17円 08/13
147.99円 08/15
サポート:
147.07円 08/15
146.22円 08/14
145.85円 07/25
145.75円 07/10
144.22円 07/07
主要指標 終値

今日の為替ウォーキング Flash
今日の一言
常識など忘れることだ。そんなものにとらわれているかぎり、偉大なものは何一つ生まれない – エジソン
Flash
7月FOMC会合 「32年ぶりの反対者」FOMCは、7月29~30日に開催された会合において、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、4.25~4.50%の範囲に据え置くことを決定した。
ウォラー理事とボウマン副議長の2名は、金利の据え置きに反対票を投じた。FOMCの政策決定において2名の反対者が出たのは1993年以来のことである。
ウォラー理事は、関税が物価に与える影響は一時的だとして、景気減速に先手を打って金利を下げるべきと主張する。ボウマン副議長も、インフレ圧力が物価全体に広がっていないことや、また労働市場の冷え込みを防ぐために利下げを支持している。
9月以降の見通しとしては、利下げの可能性が高まっているものの、パウエルFRB議長は今後発表される経済指標を確認した上で慎重に判断を下すとして、現時点での利下げの明確な手掛かりは示されなかった。次回9月のFOMC(2025年9月16~17日)までの間に、雇用統計は1回(9月5日)、CPIは2回(8月12日と9月11日)発表される。

(荒地 潤)