2025年上期決算に実質20%増益、世界航空需要の拡大による代表的な恩恵銘柄

現地コード 銘柄名 02588

中銀航空租賃


(ビーオーシー・アビエーション)


株価 情報種類

71.95HKD
(8/22現在)


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 中国銀行(03988)傘下の航空機リース大手、中銀航空租賃は2025年6月中間期に好決算を達成した。売上高は前年同期比5.8%増の12億4,200万米ドル。


 純利益は同25.8%減の3億4,150万米ドルだったが、これは前年同期にロシア向けリース機に絡む一過性利益(ロシアのウクライナ侵攻後に計上した減損損失を2024年上期に1億7,500万米ドル規模で戻し入れ)を計上した反動であり、この影響を除いた税引き後のコア純利益は同20%の伸びだった。


 財務費用は2.3%増加したものの、債務コストは安定的で、上期の資金コストは平均4.6%と、前年同期並み。同社は1株当たり0.1476米ドルの中間配当を実施する方針を明らかにしている。BOCIは下期について、世界の航空旅客需要の着実な伸びを予想。


 また、航空機の市場価値が6月末現在、帳簿価額を15%上回る水準にあることが同社にプラスになるとみて、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 機材のリース利回りは上期に10.3%と、前年同期の9.8%を上回った。正味のリース利回りも7.5%と、前年同期の7.0%から上昇。その結果、減価償却費や金融費用などを差し引いたコアベースのリース収益は前年同期比24%増の2億7,600万米ドルに達した。


 一方、ファイナンスリースによる利息収入は35.6%増の1億3,020万米ドルと、売上高全体の10.5%を占める規模。航空機の正味売却益は8%増の6,030万米ドルだった。


 保有機材の稼働率は6月末時点で100%(3月末は100%、24年末は99%)。平均機齢は5.0年、平均リース残存期間は7.9年だった(3月末時点では各5.1年、7.9年)。


 世界の航空旅客市場は地政学リスクやその他の経済的な逆風にもかかわらず、2025年上期も緩やかな成長を遂げた。国際航空運送協会(IATA)のデータによれば、6月の世界旅客市場の有償旅客キロ(RPK)と有効座席キロ(ASK)は前年同月比それぞれ2.6%増、3.4%増。前年同月の同9.1%増、8.5%増から減速しつつもプラス成長を維持した。


 IATAによれば、2025年通年の世界航空業界の純利益は360億米ドルに上り、前年の推定324億米ドルを上回る見込み。従って、世界の航空旅客需要は下期も緩やかに拡大する可能性が高い。


 BOCIは世界航空業界の安定成長による代表的な恩恵銘柄の1社として、同社を前向きに評価。2025年もコア利益の伸びが続く見通しを示した。また、ビジネスモデルは堅実で、2025年の予想配当利回りは約3.9%に上るとの見方。2025年予想株価純資産倍率(PBR)1.1倍を当てはめた上で、目標株価を上方修正し、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 一方、レーティング面の潜在リスク要因としては、米利下げが予想より遅れる可能性を指摘。ほかに世界経済が大きく減速し、航空需要に打撃となる可能性にも言及している。


(Bank of China int.)

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