7-9月期の銅生産量も2桁増、ペルーのラスバンバス鉱山が堅調

現地コード 銘柄名 01208

五鉱資源


(エムエムジー)


株価 情報種類

6.56HKD
(10/22現在)


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 中国政府系の非鉄鉱山会社、五鉱資源の銅、亜鉛生産量は、2025年7-9月期にそれぞれ前年同期比11%、26%増加した。主要鉱山であるラスバンバス(ペルー)、キンセビア(コンゴ民主共和国)、豪デュガルド川の堅調が背景。


 同社はラスバンバスの安定操業を受け通期の銅生産量が40万トンに上る見通しを示した。BOCIは2026-27年の利益見通しを7%増額修正。目標株価を引き上げ、株価の先行きに強気見通しを継続している。


 ラスバンバスとキンセビアでは前年に実施した拡張が寄与し、7-9月期の銅生産量がそろって14%増加した。うちラスバンバスの銅生産量は4-6月比で10%減少したが、これは計画されたメンテナンスと採掘の順序による影響という。


 コエマカウ鉱山(ボツワナ)の銅生産量は、採掘請負事業者の変更に伴う一時的な混乱で、7-9月期に前年同期比16%減、前期比21%減。鉱石品位(鉱石に含まれる目的の金属の濃度)も小幅に低下した。続く10-12月期には生産量が回復するとみられる。


 豪デュガルド川の亜鉛生産量は、採掘量の堅調と選鉱プラントでの回収率の改善により、7-9月期に前年同期比38%増、前期比では11%の伸びを達成した。


 ペルーでは社会不安が顕在化しているが、ラスバンバス鉱山の操業状況は2025年に入ってから安定的。このため、経営陣は同鉱山の通期の銅生産量がガイダンスの上限である40万トンに達すると予想。


 同時に、基本的な操業費用を指すC1コスト(正味直接キャッシュコスト)に関する予想を11-16%引き下げ、1ポンド当たり1.25-1.35米ドルに設定した。

BOCIは今後2年間、この水準を維持できるとみている。


 一方、キンセビア鉱山については、コンゴ民主共和国での電力供給不足が拡張後の増産を阻害する要因となっており、同社は2025年通期の銅生産量見通しを19-22%下方修正。5万1,000-5万4,000トンに設定している。また、コエマカウでは7-9月期の操業の中断が響き、銅年産量がガイダンスの下限である4万3,000トンにとどまる見通しという。


 BOCIは現行計画に基づき、同社全体の10-12月期の銅生産量が前期比13%減少すると予想しながらも、2025年通期に関しては前年比24%増の49万7,000トンを見込む。


 ラスバンバスが7-9月期にステークホルダー向けの第2回配当を実施したことなどから(同社の取り分は4億2,900万米ドル)、BOCIは同社が配当の実施に向けて一歩前進したとの見方。向こう数年のうちに実現するとみる。


 キンセビアとコエマカウの状況を反映し、2025年の予想純利益を1%減額修正(銅販売量予想は2%縮小)しながらも、ラスバンバスの2026-27年の銅生産見通しを5%増の40万トンに引き上げ、両年の予想純利益を7%増額修正。


 ディスカウントキャッシュフロー(DCF)方式に基づく目標株価を引き上げ、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。新たな目標株価は2025年予想株価収益率(PER)で16.3倍に当たる水準となる。


(Bank of China int.)

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