ディスコの2026年3月期2Qは、8.7%増収、4.3%営業増益。出荷額は今1Q比減少した。
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著者の今中 能夫が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 決算レポート:ディスコ(今2Qは会社予想を上回った。業績堅調) 」
本レポートに掲載した銘柄: ディスコ(6146、東証プライム)
1.ディスコの2026年3月期2Qは、8.7%増収、4.3%営業増益。
ディスコの2026年3月期2Q(2025年7-9月期、以下今2Q)は、売上高1,046.22億円(前年比8.7%増)、営業利益443.91億円(同4.3%増)となりました。会社予想の売上高912億円、営業利益332億円を大きく上回りました。
この要因は、会社予想よりも検収が進捗したこと、今2Qの会社側想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=160円でしたが、実績は1ドル=148.4円(1ドル1円の円安で営業利益に対して年間約16億円のプラス)、1ユーロ=172.2円(1ユーロ1円の円安で営業利益に対して年間約1億円のプラス)と円安になったため、単純計算では対ドルで約53億円、対ユーロで約3億円、計約56億円、会社予想営業利益に対する上乗せがあったと思われること、機械装置で前倒し出荷があったこと、顧客工場の稼働率が高いため消耗品(ブレード等)が好調だったことなどによります。
今2Q売上高は生成AI向けが順調だったと思われます。
一方で業績のトレンドを表す出荷額は、今1Q1,111.42億円に対して今2Q963.51億円と今1Q比で減少しましたが、会社予想の836億円を上回りました。機械装置で前倒し出荷があったこと、円安、消耗品が好調だったこと、もともと会社予想が保守的であったことによります。
製品別出荷額を見ると(会社側開示の売上構成比から楽天証券計算)、今2Qはダイサ、グラインダがともに今1Q比減少しましたが、消耗品である精密加工ツール(機械装置のブレード(刃))、その他(切削水用添加剤、各種付属品等)が増加して補いました。今1Qの生成AI向け出荷額が好調だったため、反動が今2Qにあった模様です。
表1 ディスコの業績
表2 ディスコ:連結売上高、出荷額
グラフ1 ディスコの製品別出荷額
2.楽天証券の2026年3月期、2027年3月期業績予想を小幅上方修正する。
今3Q会社予想は、売上高926億円(前年比1.0%減)、営業利益328億円(同16.2%減)です。会社側の想定為替レートが、1ドル=145円、1ユーロ=172円なので、今の為替レート、1ドル=154円台、1ユーロ=177円台が続くならば会社予想に対して上乗せがあると思われます。楽天証券では、売上高980億円(同4.8%増)、営業利益360億円(同8.0%減)と予想します。
当面の注目点は、地域別に見ると、韓国向けと米国向け、台湾向け、中国向けです(グラフ2~4)。
韓国向け売上高の中に大手DRAM・HBMメーカー向けのDRAM向け、HBM向けダイサ、グラインダが含まれていると思われますが、このうち最も採算が良いのがHBM向けグラインダと思われます。
韓国向け、米国向けはその後一時的に急増する以外には伸び悩んでいますが、一方で台湾向けが今2Qまでに急増しています。これはAI用GPUとHBMを同じパッケージに封入する2.5次元パッケージング(TSMCのCoWoS)向けのダイサ、グラインダが増加したためと思われます。ただし、採算はHBM生産用のグラインダほどではないため、営業利益は米国向けと台湾向けが急増した2025年3月期4Qをピークとして伸び悩んでいます。
また、中国向けは後工程専門業者(OSAT)向けと外資系半導体会社向けが多いと思われます。高水準ではありますが、循環的です。
今後を考えると、韓国向けについては、HBM最大手であるSKハイニックスが2026年の半導体製造装置の発注を減らすと製造装置メーカーに伝えていると言われており、当面は後工程を含むHBM、DRAM向け製造装置が一時的に減る可能性もあります。ただし、競合するサムスン電子、マイクロン・テクノロジーが設備投資を増やす可能性もあるため、2026年全体ではHBM・DRAM向け設備投資が減らないと思われます。また、SKハイニックスは2025年10-12月期から最新型の「HBM4」を出荷開始する予定で、2026年は出荷が本格化する年ですが、これは設備投資の増加要因になると思われます。
また、台湾向けはAI用GPUの生産が活発なので、後工程の設備投資が引き続き活発と思われます。
中国向けについては、中国のDRAM大手、CXMTが昨年夏から「HBM2」の量産を行っており、今年8月の報道によると「HBM3」のサンプル出荷を開始したとのことです。中国で「HBM3」の量産が始まれば、ディスコの中国向けに何らかの変化が表れる可能性があります。
これらの要因を総合的に評価して、楽天証券では、ディスコの2026年3月期を売上高4,280億円(前年比8.8%増)、営業利益1,730億円(同3.7%増)、2027年3月期を売上高5,100億円(同19.2%増)、営業利益2,200億円(同27.2%増)と予想します。前回予想から小幅上方修正します。
グラフ2 ディスコ:売上高、受注高、出荷額と営業利益(連結ベース)
グラフ3 ディスコの営業利益率
グラフ4 ディスコの地域別売上高
3.今後6~12カ月間の目標株価を前回の5万6,000円から6万4,000円に引き上げる。
ディスコの今後6~12カ月間の目標株価を、前回の5万6,000円から6万4,000円へ引き上げます。
楽天証券の2027年3月期予想1株当たり利益(EPS)1,452.5円に、来期の業績回復期待を織り込んで想定株価収益率(PER)40~45倍を当てはめました。
中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄: ディスコ(6146、東証プライム)
(今中 能夫)

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