市場は同じようには繰り返さないが韻を踏む。今の市場は1929年よりも集中度が高い。
マイケル・バーリの売りポジションはAIバブルへの警告か!?
マイケル・バーリのサイオン・アセット・マネジメントがポートフォリオの66%を パランティア($PLTR) プットオプションに投入し、AI株への大規模な売りポジションを作ったことが話題となっている。バーリはさらにポートフォリオの13.5%を NVIDIA($NVDA) プットオプションに投入し、AIインフラ分野の二大暴騰銘柄に対する売りポジションを構築した。
サイオン・アセット・マネジメントのポートフォリオ
【マイケル・バーリが、AI革命は嘘だと11億ドルを賭けたばかりだ。技術そのものではない。評価額だ。彼のポートフォリオ全体の80%が、今やNVIDIAとPalantirに対するプットオプションに投じられている…機械時代の双子の神々だ。これはヘッジではない。確信だ。世界が彼を狂人だと嘲笑したときに住宅バブルを空売りして7億ドルを稼いだ、あの同じ確信だ。
バーリはまたそれを見抜いている。同じ熱狂を。
同じ計算が成り立たない数学を。NVIDIAは収益の54倍で取引されている。(歴史的な基準:20倍、Palantirは449倍)これらは永遠の完璧さを要求する数字だ。現実を生き延びたことのない数字だ。1999年、テック株は市場上昇の80%を牽引した後、暴落で78%を失った。今日、AIはS&P 500リターンの75%を占めている。脚本は変わっていない。ただ衣装だけだ。
グローバルなAI支出は年間2,000億ドルに爆発的に膨張…120%増…それなのに生産性向上は20%未満で這うように進んでいる。私たちは神の存在を証明する前に大聖堂を建てているのだ。ファンドマネージャーの54%が今、これをバブルだと呼んでいる。悲観論者ではない。
お金を管理する人々だ。エネルギー計算だけでも終末論的だ。AIは2027年までに世界電力の1%を消費するだろう。それは2,000億ドルの支出に対して1,000億ドルのコスト…証明されたリターンの1ドルすら生む前に。
マイケル・バーリは人工知能に賭けていない。彼は人間の本性に賭けている…私たちの勢いを永続性と勘違いし、物語を数字と混同し、革命を重力からの免責と見なす傾向に。
すべての変革的な技術がこの瞬間に到達する:約束が価格に変わる瞬間、信者が計算を止めて十字軍を始める瞬間だ。電気は本物だった。1929年の市場暴落も本物だった。両方とも真実だった。
PalantirのCEOはバーリのポジションを「狂気の沙汰」と呼ぶ。もちろんそう言うだろう。
司祭にとって、懐疑者は常に異端者だ。でもバーリはすでに一度異端者だった。ウォール街が笑う中、彼はクレジット・デフォルト・スワップを買った。ウォール街が何も手にせずに去ったとき、彼は世代を超える富を手に入れた。これはAI市場価値の5兆ドルが一つの前提に均衡している:指数関数曲線が決して平坦化しない、競争が決して到来しない、マージンが決して圧縮されない、平均回帰が古い経済とともに死んだ、という前提だ。
そうではなかった。第4四半期の決算が崩れれば、NVIDIAの75%マージンが滑れば、採用が停滞したりチップ供給が断裂したりすれば…その巻き戻しは一代を形作る市場の再編を起こすだろう。AIが失敗するからではない。数学がついに再び重要になるからだ。
バーリは早いかもしれない。彼はいつもそうだ。でも早いことと間違っていることは、時間だけが隔てている。
そして時間は決して負けない。機械の神々は耐え抜くだろう。問題は、その弟子たちが転落を生き延びられるかどうかだ。マージンを観察せよ。エネルギーを観察せよ。信仰が物理学と衝突したとき何が起こるかを観察せよ。歴史は繰り返さない。だが韻を踏む。そしてこの詩節は、痛々しく馴染み深い響きだ】(Shanaka Anslem Perera)
以上のようにShanaka Anslem Pereraは述べたが、彼が指摘しているようにマイケル・バーリの売りはいつもタイミングが早い。昨今の戦争モードの世の中で、軍産複合体に属するパランティアを相手に勝負をかけるのは分が悪い気がする。そもそも今の相場はファンダメンタルズなど関係ないが、AIバブルの問題は合法的に収益を調整しているベンダーファイナンスや簿外会計にある。
ポール・チューダー・ジョーンズは、株式市場が「過熱」してピークを迎える前に急激に上昇する可能性があると述べ、現在の状況を1999年のドットコムバブルと比較した。
S&P500(1997年~2001年)とS&P500(2023年~現在)のアナログ(類似)チャート
2008年の世界金融危機(リーマンショック)以降の市場は、政府が市場に大きく介入する国家管理相場となっている。ポンジスキームの防衛はかってないほど強固になっている。したがって、それを支える金融システムそのものが崩壊しない限り、相場は崩れにくい構造になっている。まだ米国は利下げのノリシロがありQE5も温存しているから、崩壊が起きるとしても今ではない気がする。いずれにせよ、市場の崩壊をピンポイントで当てることは不可能だ。
パランティア(日足)
エヌビディア(日足)
CAPE比率 指数関数的成長からの距離【我々がバブルの中にいることに全く疑いはない。真の問題は、それがいつ崩壊するかだ。CAPE比率を分析すると、今日の市場を過去の熱狂期と比較する最も賢明な方法は、長期的な指数関数的成長トレンドラインからの距離(パーセンテージ)を見ることだと考える。現在のCAPE比率がドットコムバブルのピークを上回る可能性は非常に高く、すでに1929年の水準を超えている。しかし、指数関数的トレンドからの距離をパーセンテージで見た場合、1929年や2000年に見られたような極端な水準にはまだ達していない。今後数カ月で急騰後の天井が訪れる可能性はあるものの、今後5~10年間の年率平均リターンがプラスとなる可能性は極めて低い——どんな新技術が登場しようとも。これが市場サイクルの常である】
(Guilherme Tavares)
市場は同じようには繰り返さないが韻を踏む。
会社は違っても、構造は同じだ。あまりにも少数の肩に過重な負担がかかっている状態だ。S&P 500の上位10銘柄が現在、指数の40%以上を占めており、記録上最も高い集中度となっている。わずかな「失敗しない」銘柄の集まりに頼ってこれほど高いバリュエーションを正当化し始めたとき、それは強さではなく、勢いの仮面をかぶった脆弱性だ。
マグニフィセント・セブン VS S&P493
GDP比245%というバフェット指標は、警告の灯りを点滅させている。株価は、ほぼ完璧な成長と果てしない収益性を織り込んでいるが、それはすでに信用と楽観主義で回っている経済だ。
一方、ウォーレン・バフェットは3,800億ドル超の現金を抱え、4%の利回りを集めながら、この狂乱を追うことを拒否している。それがバフェットの「投資哲学」(待つ、大きな損をしない、稼ぐ、そして流動性を保つ)であり「規律」というものだ。
バフェット指標(1950年~2025年)
11月5日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」
11月5日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」は、愛宕伸康さん(楽天証券経済研究所所長兼チーフエコノミスト)をゲストにお招きして、「日銀の利上げサイクルはまた頓挫するのか?」、「10月東京CPIの衝撃」、「後手に回ると高くつく?」、「インフレの恐怖」、「MMTと金融抑圧」、「ビックショート!マイケル・バーリのAI売り」、「AIの循環スキームと簿外取引」というテーマで、愛宕さんに本音を聞いてみた。ぜひ、ご覧ください。
ラジオNIKKEIの番組ホームページ から出演者の資料がダウンロード出来るので、投資の参考にしていただきたい。
11月5日: 楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー
(石原 順)

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