2025年7-9月期決算はまちまち、「WWM」の海外で好調が短期の支援材料

現地コード 銘柄名 09999

網易


(ネットイース)


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215.60HKD
(11/21現在)


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 中国のオンラインゲーム大手、ネットイースの2025年7-9月期決算は、売上高が前年同期比8%増、主力のオンラインゲームの収入が13%増と、そろって市場予想を小幅に下回った。調整後純利益は27%増の95億元と、予想通り。

現金収益はBOCIの相対的に強気の予想をさらに上回る14%の伸びだった。


 BOCIは同社がゲームの開発・運営両面への効率的な資源配分に注力し、厳選した新規の有力ゲームと既存の旗艦タイトルに資源を集約させる形で戦略展開を図るとの見方。短期的には海外市場での「風燕伝:Where Winds Meet(WWM)」の初期の成功が支援材料となる見通しを示した。目標株価を小幅に引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しをしている。


 11月15日には「WWM」のパソコン版、PS5版を海外市場向けにリリースしたが、当初2日間でゲームプラットフォームSteam上の同時接続者数が19万人を突破するなど、好調な出足となった。


 その背景にあるポイントは、◇ゲームシステムとコンテンツ:高品質な準AAA級体験や欧米のプレイヤーが好むオープンワールド要素、◇文化的な訴求力とマーケティング:中国の伝統的な文化要素を盛り込んだ歴史的物語の魅力と現地のインフルエンサーを通じた認知の拡大、◇ローカル化:ユーザーインターフェース(UI)、音声、字幕などの整備――など。


 モバイル版もすでに事前登録を開始しており、近日中にリリースの予定となっている。BOCIはゲーム事業に対する最新の評価を反映させる形で、2025-27年の予想売上高を1-2%下方修正。同時に営業費用の増大見通しを反映させ、予想純利益を引き下げた。


 2025年7-9月期決算は売上高が前年同期比8%増の284億元、主力のオンラインゲーム収入が13%増の228億元と、市場予想を3%、2%下回る数字。粗利益率は64.1%と、市場予想に合致したが、販売管理費が17%増の45億元と、四半期別で過去最多に膨らみ、営業利益は12%増の80億元。営業利益率は28.3%と、市場予想の31.3%を下回った。


 調整後純利益は95億元と、市場の予想通りだが、これは投資収益14億元の計上が寄与したため。オンライン教育子会社の有道を除く繰延収益は27%増の187億元。現金収益は14%増と、BOCIの予想通りだった。四半期の配当性向は従来通りの30%。


 BOCIは目標株価の算出基準を2025年予想から2026年予想ベースにシフトし、目標株価を小幅に下方修正した。2026年の調整後EPADS(1ADS=1米預託株式当たり調整後利益)を9.3米ドルと想定し、株価収益率(PER)16倍を適用。その上でオンライン教育子会社とクラウド音楽事業の評価額や手元現金分を一部上乗せした。


 レーティング面での潜在リスク要因としては、リリース予定の製品候補群の脆弱(ぜいじゃく)性や、マクロ経済とネット消費の回復力の鈍さ、ゲーム規制の強化、市場競争の激化、投資の失敗、提携関係の悪化、米預託証券(ADR)上場廃止などの可能性を挙げている。


(Bank of China int.)

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