2025年10月1日以降、ふるさと納税の寄付に伴い、ポイントを付与するサイトを通じた寄付でも、ポイントを付与することが禁止になりました。今回はふるさと納税ガチ勢5人に集まっていただき、ポイント廃止ニュースを聞いてどう思ったか、ふるさと納税戦略は変わったのかなどを語り合っていただきました!


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座談会参加者プロフィール

制度変更で戦略も変更?ふるさと納税ガチ勢座談会
アイさんプロフィール

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制度変更の「ポイント廃止」、みんなどう思った?

トウシル:さて、2025年のふるさと納税と言えば、トップニュースはもちろん例のアレですよね。


アイさん:はい、アレですね。

総務省からの、ポイントサイトでのポイントバックの廃止通達です。


トウシル:知ってからも「そうは言っても12月末まで延期になるんじゃないのかな?」「ポイントOKって話に変更しないかな」って思ってたんですが、本当にバッサリと10月でポイント付与がなくなったので少し驚いています。


ヒトシさん:僕、実は3年くらい前まで海外に住んでたんですよ。日本のふるさと納税の話をネットなどで知っていて、「いいなあ、帰国したら絶対寄付しよう!」って思っていたんです。帰国して満を持して楽しみ始めた途端に方針変更だったので、ええーー!って思いました。


タカシさん:「そんなことあるのかー!?」って僕もびっくりしました。日本にしかない素晴らしい制度だし、ポイントサイトはふるさと納税の普及に貢献もしてきた部分もあるので、一方的すぎる!って思っちゃいましたね。


アイさん:ポイントが付かなくても寄付はしますよ? でもポイント付与は家計的にも助かってたので、家計を握る主婦にとってはキツいです…。ポイントが付くから、高額な寄付もバーンと思い切ってやれた部分もあったのに、ショックです。


ケーゴさん:僕も新卒3年目で、節約してほそぼそ暮らしてるのでポイントが付かなくなるのは痛かったですね。あとで控除されるとはいえ、手持ちの金額が減るわけじゃないですか、それを思うと、「買い控え」ならぬ「寄付控え」が発生しちゃいました。


 また、楽天市場だと、ポイントを運用して増やすことができるんですけど、ふるさと納税でガッツリ入ってくるポイントを運用原資にしてたので、運用戦略的にもダメージを食らいましたね…。


ヒトシさん:民間の企業努力を鶴の一声でバッサリ…っていうのには疑問が残りますよね…。寄付する側も、ポイントサイトを運用する企業さん側も、納得がいくロジカルな説明があれば、ここまでモヤモヤしなかったと思います。


サエさん:でもまぁ、ポイントがもらえてた時代も「このポイント分は自治体に渡らないのかな?」ってうっすら疑問ではあったんです。ほら、「子育て支援に」とか「病院に」とか、寄付金の使い道も指定できるわけじゃないですか。自治体には間違いなく指定した方法で寄付金を使ってほしかったので、ポイントが付かなくなってかえってすっきりした面もあります。


トウシル:自分の好きな自治体に寄付して、返礼品がもらえるっていう点では変わりはないわけですしね。皆さん今後もふるさと納税は続けますか?


一同:うんうん、と賛同


トウシル:ポイント制度廃止っていうショックはありましたが、税金控除が受けられるっていうメリットと、自治体自慢の返礼品がもらえるっていう楽しさは変わりませんからね。これからも制度を最大限に活用して、家計を助けたり、生活を潤したり、楽しんでいきたいですよね。


2025年のふるさと納税戦略、どう変更した?

トウシル:とはいえ、リミットが10月って分かった時点で、ガチ勢の皆さんの戦略って変わったと思うんですが、例年はこうするけど2025年はこう変えた、みたいな変更点はありますか?


ヒトシさん:いつもだと、秋ぐらいに3分の1くらいの額を寄付して、年末のワクワクしてきたタイミングで残りを楽しく寄付するんですけど、2025年だけはもう「10月までには寄付し終わらなきゃ!」とただただ焦りました。


 9月の15日とか25日とかに大慌てで、去年の年収を参考にほぼ満額まで寄付した記憶があります。いつもみたいにのんびりしてられないなって思っちゃって(笑)。


サエさん:私も似たような感じです。年収が分かる年末にまとめて寄付する、っていう年が多いんですが、今、履歴を見ると…9月5日、9月10日、9月25日がピーク。

怒涛の寄付ラッシュしてますね。今年はやり切りました。悔いはありません(笑)。


ケーゴさん:僕はもっと計画的で、毎年、だいたいの収入の見込みを年初に立てて、5月と11月に半分ずつ金額を分けて寄付していたんです。でも11月だとポイントが付与されないということで9月に駆け込みで寄付しました。


タカシさん:僕は1月時点でだいたいの寄付はし終わってた状態ですね。夏休みの宿題を先に済ませる感覚(笑)。


ケーゴさん:え、1月だと年収分からなくないですか?


タカシさん:万一なんかがあったとき用に、1万5,000円ぐらいバッファを残してやるんです。で、年末にその分を入れて調整するんですけど、今年は9月に前倒しで微調整しました。


アイさん:私も、毎年、いつって決めてはいないんですが、今年はもう9月10日に「まとめ寄付」してますね(笑)。9月は楽天のスーパーSALEもあったのでそれにぶつけました。その後もう一度計算し直して、最終日の9月30日にもう1件だけ「いけそうな額」分をマックスまで寄付してます。


サエさん:最後に何を買いました?


アイさん:コメですね…。ああ、今年、一番変更したのは「コメ対策」かもしれない!


サエさん:私もです! 普段、ふるさと納税って、日頃買わないぜいたくスイーツみたいな、生活に潤いを与える使い方なんですが、今年4月はコメ不足に悩みすぎて、ふるさと納税でおコメの確保に走りました!


タカシさん:僕は実は祖父が農家でコメは送ってくれるんです。だからコメ問題には悩まずに済みました。


アイさん:ええーいいなあ。今年前半のコメ問題って、スーパーマーケットに行ってもコメがない状態で主婦としては本当に大変だったんです。ふるさと納税のおかげで本当に助かりました! あれ以来、なくなりそうなタイミングでコメがもらえる自治体に寄付しています。


トウシル:トウシルでは毎月、楽天ふるさと納税の人気返礼品ランキングを掲載しているんですが、今年はずっとトップ10のどこかにコメが入っていて驚きでした。


アイさん:ああいう異常事態の時でもしっかりコメが手に入るっていうのがふるさと納税のいいところですよね。小売店を経由しなくても、自治体とつながれるっていうメリットが生かせますね。


過去イチ良かった!オススメ返礼品教えて!

サエさん:私は…実はカステラが大好きで(笑)。毎年カステラを買ってるんです。


トウシル:ということは、あちこちのカステラを返礼品でもらって食べ比べてるんですか?


サエさん:そうです(笑)。桐の箱に入ったスゴイおいしいカステラとか、ぜいたく品なんですけど、どうしてもやめられない。


トウシル:カステラがやめられない?


サエさん:カステラがやめられない(笑)。


ヒトシさん:どこのカステラがイチオシですか?


サエさん:うーん…1位はやっぱり…長崎の福砂屋のカステラですかね。


タカシさん:食べ物系だと、僕は、新潟県の名産品の「へぎそば」がよかったです! 乾物だから日持ちして、冷蔵庫問題も発生しないのでおススメです!


トウシル:渋い選択ですね!


タカシさん:実は新潟県に旅行に行ったときに食べた「へぎそば」がすごくおいしかったんで、帰宅してから「もう一回食べたいな」って思ってふるさと納税で寄付しました。味はもちろんなんですが、新潟県の旅行体験も思い出せて、二重に楽しかったです。


 あとは、京都の「町家体験」ができる体験系のふるさと納税もよかったです! けっこう高いんですけど。


サエさん:え、そんなのあるんですか、知らなかった…。体験系ってやったことないです。いいなあ、今度探してみよう。


ケーゴさん:うち、実家が神戸なんですけど、神戸市内のサウナがふるさと納税の返礼品になっていて、帰郷した時に友達と一緒に使ったんですけどすごく楽しかったです!


タカシさん:地域の博物館や美術館のチケットがけっこうあるんですよ。自治体さんももっとアピールすればいいのに…。


アイさん:体験系ふるさと納税、いいですよね。私はコメとお肉をがっつり買う家計サポート系が多いんですけど、今年、家族で旅行に行った際、楽天トラベルと合わせて、宿泊施設で使える6,000円分のクーポンを適用したんです。

普段は絶対選ばないスゴイいい宿に泊まれて、すてきな体験でした。あとは旬のタイミングでカツオのタタキとか。


ケーゴさん:海鮮系はいいですよね。僕も海鮮大好きなのでホタテとか返礼品で頂いてます。


ヒトシさん:え、ケーゴさん独身ですよね? 一人で食べきれます?


ケーゴさん:友達同士で返礼品を持ち寄って、「ふるさと納税鍋パ」をするんですよ! 最高にぜいたくで楽しいです! 普段は節約生活していて、自分でお弁当を作って持って行く「弁当男子」なんですけど、ふるさと納税のおかげでたまにこうしたぜいたくも楽しめます。


 あと、返礼品の「一口ギョーザ」がお弁当に入れるのにぴったりで、弁当が豊かになりました! 節約とぜいたくを同時に楽しめています。


アイさん:あーすごい分かります! 梅干しを返礼品でもらったとき、ずっと食卓にあって、長く満足感が続いて…。体験系もそうなんですけど、一回もらってそれっきりっていうのじゃなくて、思い出に残ったり、長く使えたりする返礼品いいですよね。


ヒトシさん:僕は大阪府出身なので、大阪の自治体に寄付して「カップ麺の詰め合わせ」が届くのを待っているところなんですが、単純に「モノ」がもらえるだけじゃなくて、大義名分がついてくるところがふるさと納税のいいところですよね。


 ちゃんと地元に還元したぞ、みたいな納得感があると倍、うれしいというか。それに、「いつ届くのか分からない」っていうちょっとした「自分サプライズ感」も、ふるさと納税の醍醐味(だいごみ)の一つですよね。


タカシさん:あ、でも生鮮食品は危険です。

あれは一気にドカンと来ると冷蔵庫に入らなくてフードロスのもとになります。サプライズを楽しむどころじゃない(笑)。


一同:激しく同意


私たちから自治体に提案!「ふるさと納税」返礼品リクエスト!

トウシル:皆さん、ポイントが付与されなくなっても、ふるさと納税はこれからも楽しまれるんですよね?


一同:はーい!


タカシさん:ポイント付与されないっていうことになると、ポイント狙いでセールに合わせたりする縛りもなくなりますよね。いつでも好きな時に、好きな自治体に寄付できるようになって、逆に自由度が上がるんじゃないかな。


トウシル:自治体とシンプルな形でつながれるいい流れになったとも言えますね。皆さんが自治体に期待する「こんな返礼品作って!」っていうリクエストを聞かせてください!


ヒトシさん:例えば、東京ディズニーランドとか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとか、自治体自慢のエンタメ施設は、旅行の理由になるじゃないですか。実際、USJはチケットが大阪市の返礼品になっててすごくイイ。ああいう、その自治体に旅行に行く理由になるような、入場チケットやホテルチケットの返礼品がもっと増えると楽しいのになって思います。


アイさん:それでいうなら、長岡市の花火大会もふるさと納税の返礼品になっててすごくイイですよね。その手のイベントのチケット確約をふるさと納税の返礼品で頂けたりしたら、その地域に旅行に行く人も増えて、自治体側も絶対うれしいと思うんですよね。


ヒトシさん:いいですね。そのチケットがあるなら旅行にも行こうっていう気になるかも。


アイさん:トラベル系のクーポンや宿泊券とかをうまく使って「ふるさと納税旅行」に行った、っていう話はよく聞きますけど、施設のチケットって、そんなに多くないんですよね。もっとあるといいのに…。あったらそれを使って、その自治体へ旅行に行きたいです。


サエさん:私は、サプライズ感が大好きなので、今月はお肉、次は野菜、パン、果物…みたいに、その土地の名産品がいろんな種類、定期便で届くふるさと納税が、もっと増えてほしいなと思います。今もたまに見かけるんですけど、あれは楽しい! 肉ばかり、魚ばかり、じゃなくて、今月は何かな? っていうワクワク感が楽しいです。


ケーゴさん:僕は、地元出身のミュージシャンのライブの優先権とかがあると最高だなって思います。


一同:おお! それはイイ!!


ケーゴさん:地元出身の有名人って、うれしいじゃないですか(笑)。僕は神戸市なので、神戸縛りで言うなら、あいみょんさんの限定ライブとかあるといいんじゃないですかね。僕は、back numberが大好きなので、ふるさと納税限定で、確実に席が取れるチケットが出たらもうそこに全額寄付します!


タカシさん:現地に行くのもいいんだけど、ライブビューイングが見られるとか、サブスクが安くなるとか、そういう「権利系ふるさと納税」って法律的にダメなんですかね? あったらうれしいんだけど…。


タカシさん:ああ、ABEMAのプレミアムとか、ニコニコのプレミアムとか…。本社の所在地の自治体が出してくれるとうれしいですよね。


トウシル:あー…、でもたいていそういう大企業は、本社が東京都だから…。


一同:引っ越さなきゃダメかー(爆笑)。


ヒトシさん:でも、市区町村など、自治体も細かく分かれてる場合もあるので、ズバリ居住地じゃなければ寄付できますよ。せっかくポイント縛りが外れて自由になった分、ポイント分の寄付が直接自治体に届くんであれば、ぜひ自治体さんにも自由な発想で企画を考えてほしいですよね。


トウシル:皆さん、ポイントがもらえなくても、今後もふるさと納税は続けますか?


一同:はい!!


トウシル:この座談会を読んでくださった自治体さんが、いろいろ企画してくれるといいですよね。本日はありがとうございました!


*上記で名前が挙がった自治体のふるさと納税は、2025年11月現在の情報です。継続されているとは限りませんので、寄付を行う前に必ず条件などをご確認ください。


(トウシル編集チーム)

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