2025年も残すところあとわずか。2025年NISA枠の使い切り方、満期を迎える旧NISA商品の対応など、年末にチェックしたいポイントを解説します。
旧NISAの保有商品はどうすべき?
2024年に始まった新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座は非課税期間が無期限で、一度購入すれば、売却益や配当金に税金がかかりません。
しかし、2023年までの旧NISA口座の「一般NISA」では非課税期間に5年という縛りがあります。今後、一般NISAの商品は続々と非課税期間の終了を迎えます。2021年に購入した商品は、2025年末に非課税保有期間が終了します。
一般NISAの商品はいつまで非課税?
購入時期 非課税期間終了時期 2021年 2025年末 2022年 2026年末 2023年 2027年末非課税保有期間の終了まで放っておくと、一般NISAの商品は自動的に一般口座や特定口座などの課税口座に払い出されます。
それまでの利益には課税されませんし、違う口座へ移管されるだけで商品が売却されるわけではありません。
ただし、払い出し後に得られた利益に対しては20.315%の税金がかかるようになります。それを避けたい方は、一般NISAの商品を一度売却し、新NISAで買い直すと良いでしょう。
つみたてNISAは継続すべき?
2023年までの旧NISA口座には、一般NISAの他に「つみたてNISA」という枠がありました。つみたてNISAの非課税投資期間は最長20年です。つみたてNISAがスタートしたのが2018年なので、初期に投資した方でも10年以上の非課税期間が残っています。
旧NISAの二つの枠
つみたてNISA 一般NISA 非課税保有期間 最大20年 最大5年 対象商品 投資信託(金融庁指定の商品) 株式・投資信託 購入方法 積み立て スポット・積み立て 年間投資枠 40万円 120万円つみたてNISAの非課税枠は新NISA口座の非課税枠とは別々に計算されるため、つみたてNISAを継続しつつ新NISAと併用すればより多くの非課税枠を利用することが可能です。
「NISAの枠をできるだけ確保したい」という方は、そのままつみたてNISAでの投資を続けるのがよいでしょう。
「年末ギリギリの注文」に要注意
現行の新NISAの生涯投資枠は合計で1,800万円です。年間投資枠は、つみたて投資枠が最大120万円で成長投資枠が最大240万円の合計360万円です。
新NISAの二つの枠
つみたて投資枠 成長投資枠 年間投資枠 120万円 240万円 非課税保有限度枠 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円) 対象商品 投資信託(金融庁指定の商品) 上場株式・投資信託など 購入方法 積み立て スポット・積み立て2025年も終わりが近づく中、「資金に余裕があるので、今年の枠を使い切ってしまいたい」という方も多いのではないでしょうか。
成長投資枠では、自分の好きなタイミングでまとめて購入する「スポット購入」が可能なので年末に判断しようという方もいるかもしれません。
2025年のNISA枠を使いたいのであれば、注文した株式や投資信託を実際に受け取る「受渡日」を2025年の最終営業日(12月30日)に間に合わせる必要があります。
商品を注文した日が2025年内であっても、受渡日が2026年であれば2026年のNISA枠を使った投資となります。
注文から受け渡しまでの日数は商品ごとに異なります。国内株式の購入(スポット買い付け)であれば、受渡日は注文成立(約定日)の翌々日です。米国株式などの外国株式や投資信託は、受け渡しまでにより長い時間がかかります。
年末にNISAで投資をする方は、各商品の受渡日までのスケジュールを確認することをお勧めします。
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また、成長投資枠で株式投資をしていると、通常の取引では枠が少し余ってしまうことがあるでしょう。その場合には、単元未満株を取得すればギリギリまで枠を埋めることが可能です。
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つみたて投資枠は使い切れる?
成長投資枠と違い、つみたて投資枠での購入方法は、毎月決まった額を投資する「積み立て」のみです。さらに毎月の積立金額は、原則として10万円を超える金額は設定できないようになっています。
しかし、現時点でつみたて投資枠が10万円以上余っている方でも、使い切る方法はあります。
一つは、証券会社が提供する、簡単につみたて投資枠を使い切れるサービスを利用することです。
楽天証券は、12月17日(水)までの設定で、簡単に使い切りができる「 NISAつみたて投資枠使い切り設定 」というサービスを提供しています。
もう一つの方法は、自分で「ボーナス月設定」を利用する方法です。
通常のつみたて投資枠での積み立ては月10万円が限度ですが、年1~2回の「ボーナス月設定」を利用すれば、その月に限って10万円を超える金額を積み立てることが可能です。
ただし、クレジットカード決済を含む一部の決済手段ではボーナス月設定ができないため、証券口座からの引き落としといった他の決済手段で積立を行う必要があります。
(呉 太淳)

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