2026年度上期収益は横ばいも業務指標改善、下期の楽観見通し高まる

現地コード 銘柄名 01929

周大福珠宝集団


(チョウ・タイフック・ジュエリー)


株価 情報種類

15.24HKD
(11/26現在)


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 宝飾品製販大手、周大福珠宝の2026年度上期(2025年4-9月)決算は、売上高が前年同期比1.1%減、純利益が0.1%増と、ほぼ横ばいだったが、店舗当たり平均売上高などの業務指標には改善がみられた。10月1日-11月18日の既存店売上高も改善傾向が鮮明。

経営陣は予想以上の金価格の高騰を考慮し、利益率に関する通期のガイダンスを上方修正。


 年度下期(2025年10月-2026年3月)にはヘッジ損失が許容範囲にとどまり、増値税(VAT)政策の変更による影響も限定的となる見通しを示した。BOCIは同社の戦略転換が成功する兆しと受け止め、全セグメントで市場シェア拡大による恩恵が期待できるとの見方。目標株価を引き上げ、株価の先行きに強気見通しを継続した。


 2026年度上期の売上高は前年同期比1%減の389億8,600万HKドルにとどまったが、これは主に店舗数の18%減が背景。金ヘッジ損失が響いて純利益は予想を小幅に下回ったものの、BOCIは店舗網の縮小による影響は事前に株価に織り込まれていたと指摘。市場心理へのマイナス影響は限定的とみている。


 注目されるのは、続く年度第3四半期(10-12月期)の業務統計の好調。11月18日までの段階で、中国本土の既存店売上高伸び率が前年同期比35.1%に達した。金価格の急伸や10月末の製品価格改定を見据えた消費者の駆け込み購入によるものだが、BOCIは新製品戦略の成功による本質的な成長とみて、前向きに評価している。


 また、11月に金製品に対する新たなVAT政策が施行されたのに伴い、同社は金製品価格を7%値上げしたが、それでも既存店売上高は11月に2桁成長を維持している。


 下期も戦略転換のプラス効果が続く見込み。

上期には固定価格製品の売上比率が29.6%と、前年同期比2.7ポイント上昇したが、下期にはさらに上向き、製品ミックスと粗利益率の改善を後押しするとみられる。また、最近の既存店売上高の好調を考えれば、店舗純減数は下期に縮小し、通期で約900店舗に落ち着く可能性が高い。


 経営陣は2026年3月期決算に関して楽観的な見方に転じ、以下のガイダンスを明らかにした。


◇売上高は前年比1桁台前半の伸び、◇既存店売上高は1桁台半ばの伸び、◇粗利益率は1.5-2.5ポイント改善の31-32%(0.8-1.2ポイントの低下から上方修正)、◇営業利益率は1.6-2.6ポイント改善の18-19%(0.8-1.2ポイントの低下から上方修正)。


 金ヘッジ損失に関しては対売上高比で6%(前年7%)との見通しを示した。BOCIは金高騰による業績改善効果を前向きに評価し、上振れもあり得るとした。


 最新のガイダンスに基づき、BOCIは2026-28年度の予想コア純利益(ヘッジ損失を除外)を7%、2%、3%増額修正。目標株価を引き上げ、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。2026年度下期-2026年通期の収益改善を受け、同社は中国宝飾品業界のリーダーとしての地位を維持するとみている。


(Bank of China int.)

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